【テンパ(アリゾナ州)発】
エンゼルスは2025年、新たな場所で見慣れた顔を迎えます。スーパースターのマイク・トラウトがセンターから右翼へ移動するからです。
トラウトは日曜日、ゼネラルマネージャーのペリー・ミナシアンと監督のロン・ワシントンと会い、今シーズンの健康維持のためのプランについて話し合いました。彼らは、センターでプレーすることによる消耗を軽減するため、トラウトを右翼に移動させるのが最善だと判断しました。トラウトは今後もたまに以前のポジションでプレーし、指名打者としても出場する日があるでしょう。
「すべてうまくいったし、俺にとって体にとってベストな方法、つまりフィールドに出続けるために必要なことを全部テーブルに出したんだ」と、3度のAL MVPで11度のオールスターに選ばれたトラウトは語りました。「結論として、右翼に行くことに決めた。俺はそれが気に入っているし、試してみる、どうなるか見てみるよ。」
トラウト(33歳)は、昨シーズンわずか29試合の出場にとどまり、左膝の半月板の手術を2度受けました。トラウトにとってまたもや負傷に苦しんだシーズンとなり、2021年はふくらはぎの負傷で36試合、2022年は背中の問題で119試合、2023年は有鉤骨の骨折で82試合の出場にとどまりました。
しかしトラウトは、今オフは通常通りのトレーニングを積み、スプリングトレーニングの開始時点で完全に健康であると語りました。体重を少し落としつつも、プレースタイルに対する考え方は変えていないとのことです。
「昨日も話したけど、俺は自分を制限するつもりはない」とトラウトは言いました。「今でもハードにプレーできるし、それが俺の知っている唯一のプレースタイルだ。でも、体への負担や消耗を抑えることが最善策だと思う。」
トラウトの右翼転向により、エンゼルスはジョー・アデル、ミッキー・モニアック、テイラー・ウォードの組み合わせでセンターをカバーする予定ですが、ウォードはチームの主力左翼手でもあります。ホルヘ・ソレアは主に指名打者として起用される予定ですが、コーナー外野の両方を守る機会もあるでしょう。トラウトはこれまで右翼で17試合、左翼で124試合に出場した経験がありますが、2014年以降はセンター専任でした。
「俺たちはトラウトがフィールドに立ち続けられるように最善を尽くすつもりだ」とアデルは語りました。「チームとして必要なことは何でもやる。ポジション変更は初めてじゃないし、挑戦する準備はできているよ。」
監督のワシントンは、トラウトとの話し合いはうまくいったと述べ、エンゼル・スタジアムでは右翼の方が守備範囲が狭く、左翼にはウォードを配置したいという意向を明かしました。
「マイクはプロフェッショナルだ」とワシントンは語りました。「彼は間違いなくリーグ屈指の右翼手になると思う。」
トラウトは、右翼への転向を聞いたときに最初に思い浮かべたのは、かつてのチームメイトであるトリー・ハンターだったと話しました。ハンターはゲストコーチとしてキャンプに参加する予定であり、トラウトは彼からアドバイスを受けるつもりだと述べました。また、すでにポジション変更を経験した選手たちとも話をしたとのことです。
「何人かの選手と話したし、ハンターがキャンプに来たら話すつもりだ。彼も同じ経験をしているからね」とトラウトは言いました。「右翼に移った選手はたくさんいるし、彼らにも話を聞いて、違いを学んで、春季キャンプで慣れていくつもりだ。」
さらにトラウトは、昨年の映像を見直し、スイングメカニクスを修正したことも明かしました。過去2年間は試合に出場していたものの、彼本来の打撃ではなく、111試合で打率.252、出塁率.357、長打率.504、28本塁打、58打点という成績にとどまりました。
「いろんな要素が絡み合っていた」とトラウトは語りました。「時間をかけて作り上げてしまった悪い癖があったんだ。ここ数年を振り返ると、以前の俺はほとんどボール球に手を出さず、四球をよく選んでいた。そういうスタイルに戻りたいし、打席で守りに入るのではなく、自分のスタイルでプレーできるようになりたい。」
またトラウトは、試合に出場すれば今でも自分がフィールド上で最高の選手であると信じていると話しましたが、MLBネットワークが発表した「現役選手ランキング」で自身が39位にランクされたことにも触れました。ケガの影響で評価が下がったことは理解しているものの、それを今後のモチベーションにすると語りました。
「彼らはここ数年の成績を基に評価しているし、俺があまり試合に出ていなかったのも分かっている。でも、自分の実力は分かっている」とトラウトは語った。「少しは闘志が湧いてくるけど、それもまた良いことだよ。」
レット・ボリンジャー:MLB.comエンゼルス担当
引用元:mlb.com