ターナー 2025年第1号HRはフィリーズにとって絶好のタイミング

フィリーズ トレア・ターナー MLB

アトランタ — フィリーズのトレイ・ターナーは、なぜか自分でもよくわからないが、これまでブレーブスのクローザー、ライセル・イグレシアスに対して好成績を残してきた。

運ではないことは確かだが、それ以上の理由ははっきりしないという。ただ、ターナーが水曜日の夜、トゥルイスト・パークで行われた試合の9回に、イグレシアスの初球スライダーを完璧に捉えたことは確かだった。ターナーの打球は左中間スタンドに飛び込み、試合を決める決勝ホームランとなった。今季第1号、そしてイグレシアスとの対戦では通算8打数3本塁打目だった。

「ただ起こるんだ」とターナーは言う。「ビーチボールのように見えているわけじゃないけどね。」

今季のターナーは、打率.281、本塁打1本、打点2、OPS.801を記録している。四球は5つ、三振は8つ。昨シーズンよりもストライクゾーン外のボールに手を出す頻度が減っており、内容にも改善が見られている。


ターナーは、相手先発投手の利き腕に応じて、カイル・シュワーバーとリードオフの打順を入れ替える形を楽しんでいると話した。

「気に入ってるよ。特に“基準”があるならね」とターナーは言う。「成績ベースで決めるんじゃなくて、相手投手の左右によって毎回固定されたルールがあるっていうなら、そういうのは好きだな。それによって僕たちも少しずつ対応しやすくなると思うし、相手チームの投手やコーチングスタッフにとっても、ラインアップによってプランを変えなきゃいけなくなる。そういうのはいいと思うよ。

今のところ、どっちの並びでも点を取れてるし、いい勝負ができてる。ラインアップがどうであれ、いいプレーができる。それが僕の期待する姿だよ。」


ただ、水曜日の9回までは、ターナーはあまり強い打球を打てていなかった。これまで時速95マイル(約153キロ)以上の打球を打ったのはわずか4本で、そのうち最も強い2本はアウトになっていた。ただし、彼の“最も強く打った3本の打球”はすべて今週末のドジャース戦で記録されたもので、本人はそれを良い兆しと捉えている。

「ラインドライブは打ててる気がするんだ」とターナーは言った。「昨晩もラインドライブを何本か打ったけど、まだ本当に“ボールを運ぶ”ような打球は打ててなかった。でも昨日のホームランは、その“最初の一発”になった気がする。

スイング自体はすごく良い感じだし、練習の内容もいい。カウント的にも有利な場面で打席に入れてると思うけど、打てる球があまり来ていない感じがするんだ。昨日は久々に“打てる球”が来たけど、全部ファウルになっちゃってね。すごくいいスイングができてたのに、全部ファウルだった。でも、ああいう球にスイングし続けて、いいカウントを作り続けていけば、きっと結果はついてくると思うよ。」


フィリーズの右腕タイワン・ウォーカーは、水曜日の試合で4回2/3を無失点に抑える好投を見せた。フィリーズは6回表に1点を先制したが、その裏にブレーブスが2点を奪って逆転、2対1とリードを許した。

しかし7回、ブライス・ハーパーが右中間へ特大の2ランホームランを放ち、スコアを3対2と再逆転した。これは今季2本目の本塁打で、ブレーブス相手のレギュラーシーズンでは2023年9月19日以来の一発となった。


ブレーブスの左腕ディラン・リーは、ハーパーに対して外角かその外側へ6球連続で投げ、カウント2-2に持ち込んだ。捕手のショーン・マーフィーは、7球目も外角高めの速球を要求していた。

しかし、リーはその球をど真ん中に投げてしまった。

ハーパーはそれを完璧に捉えた。打球速度は107.5マイル(約173キロ)で、Statcastの推定で飛距離は400フィート(約122メートル)だった。ハーパーはこれまでのキャリアで、ど真ん中の速球に対して打率.422、長打率.944という驚異的な成績を残している。

「リーはいい投手だよ」とハーパーは語った。「彼はピッチングを知っている。でも、たまたまど真ん中に来た球を、見逃さなかっただけさ。」


だが、フィリーズにはまだ9つのアウトが必要だった。ロブ・トムソン監督は左腕のマット・ストラムとタナー・バンクスをこの日は起用できず、右腕オリオン・カーケリングの登板も避けたい意向だった。右腕ジョーダン・ロマーノは最近の不調により、ハイレバレッジの場面から外れていた。

7回にはジョー・ロスがオースティン・ライリーに同点ホームランを浴びた。

そして迎えた9回、トレイ・ターナーが放った勝ち越しホームランは打球速度101.4マイル(約163キロ)、飛距離は402フィート(約122.5メートル)。これでフィリーズはリードを奪い、ホセ・アルバラードに4アウトの勝ち投手のチャンスが回ってきた。アルバラードは9回に101.6マイル(約163.5キロ)を計測した。


これがアルバラードにとって、2023年4月12日以来となる4アウト以上を記録した登板だった。

それが意味を持ったのは、トレイ・ターナーがついに“意味のある一打”をバレル(芯で捉え)にできたからだ。

「ボールをしっかり飛ばせるのはやっぱり気持ちいいよ」とターナーは語った。

トッド・ゾレッキ:MLB.comフィリーズ担当
引用元:mlb.com

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