ジャイアンツ 敵地リグレーでカブスを圧倒する延長11回9得点の大爆発


シカゴ発 — 火曜日の夜、リグレー・フィールドで行われたジャイアンツ対カブス戦は、緊迫した延長戦から一転、11回表にジャイアンツが9点を奪って14対5の大勝を収めるという展開になった。これは過去125シーズンで5番目に大きな得点差での延長戦勝利に並ぶものとなった。

また、11回に9得点を記録したのは1900年以降で最多タイ。直近でこの記録に並んだのは1994年6月28日のパドレス。そして、リグレー・フィールドで延長イニングに9得点が記録されたのは史上初である。

10回に両チームが自動走者を得点に結びつけられなかった後、11回表にジャイアンツが一気に試合を動かした。ヘリオット・ラモスの二塁打で無死二・三塁とし、パトリック・ベイリーが中前へのタイムリー。これが口火となり、ジャイアンツはイ・ジョンフ、マット・チャップマン、ウィルマー・フローレスの3者連続タイムリーなどで打線が爆発。12人の打者が打席に立ち、試合を決定づけた。

シカゴのリリーフ投手ライアン・プレスリーは、アウトを一つも取れずに8人の打者と対戦し、球団史上延長イニング最多となる9失点を喫した。

「クレイジーだった」とボブ・メルビン監督。「あれほどの実力を持つ投手相手に、あんなビッグイニングを作るのは滅多にない。我々は今季、リリーフの後ろを任される投手に対しても粘り強い打席を見せてきたが、延長戦の中で同点のままベンチに戻った後に、あの9点は本当に特別だった。」


11回表の9得点という猛攻は、ジャイアンツの左腕カイル・ハリソンにとって最高の「ソフトランディング」となった。チーム最後のリリーバーとして登板したハリソンは、自己最速の97マイル(約156キロ)をマークしながら、11回裏を三者凡退で締め、シリーズ最終戦へとつなげた。

「みんなが助けてくれたから、安心してマウンドに上がれたよ」とハリソン。「打線のおかげで余裕を持って投げられた。思い切って腕を振ることができて、すごく楽しかった。いい形でリリーフ初登板を迎えられたよ。」


終盤の猛攻は、ジャイアンツにとって劇的な展開となった。というのも、9回裏にはクローザーのライアン・ウォーカーが2点を失い、カブスに追いつかれていたからだ。

このウォーカーの乱調によって、ジャスティン・バーランダーはジャイアンツ移籍後初勝利のチャンスを逃した。これは、4月20日のエンゼルス戦でも起きた展開の再現でもあり、バーランダーにとっては今季8試合目の登板でも勝ち星なし。これは彼の20年にわたるキャリアで最長の未勝利スタートとなっている。


「今日は彼に本当に謝ったんだ」とウォーカーは語った。「『もう2回も君の勝ちを潰してしまって、本当にすまない』ってね。」

「もちろん勝ち星は欲しいけど、自分が5回しか投げない試合では、それほど勝ちを期待してないよ」と語るバーランダーは、5回5安打3失点で勝敗はつかなかった。「今日は自分の仕事を完璧にこなせたとは思ってないけど、球の感触自体は悪くなかった。」

ウォーカーは代打ジャスティン・ターナーにタイムリーを浴びた後、9回二死で監督ボブ・メルビンがマウンドに出てきた際には不満を見せた。ウォーカーは走者を残したまま降板し、代わった左腕エリック・ミラーがカイル・タッカーに同点打を許したが、続く鈴木誠也を三振に仕留めて延長戦へ持ち込んだ。

「確かに少し不安定だったけど、自分で締めくくれると思ってた」とウォーカーは語った。「一度落ち着いて、もう一度集中できた気がしたんだ。『自分で締めるぞ』ってね。でも、監督の判断も理解してる。」

ミラーは10回裏も続投し、先頭打者のマイケル・ブッシュに四球を与えて一死一二塁のピンチを招いたが、ピート・クロウ=アームストロングを三振、ダンズビー・スワンソンをライナーに打ち取って、再び同点を守り切った。


「彼は本当に頼もしいよ」とウォーカーは語った。「マウンドに上がって、みんなを救ってくれた。」

ジャイアンツは最初の4イニングで5得点を挙げたものの、その後6イニング連続で無得点。しかし延長11回に一気に爆発し、ラモス(5打数4安打)、イ(6打数3安打)、チャップマン(5打数3安打)、ベイリー(4打数2安打)らの活躍で、今季最多となる16安打を記録。シーズン最多得点となる大勝を飾った。


「僕たちはシーズンを通して粘り強く戦ってきた」とバーランダーは語った。「ロッカールームでは互いを本当に支え合っているし、素晴らしいチームメイトばかりだ。そのメンタリティがプレーにも表れるし、ポジティブさがチームに伝播する。落ち込むようなことがあっても、自分自身を責めすぎたりはしない。野球って放っておけば勝手に辛い思いをさせられるスポーツだからね。そういう心構えや雰囲気が、大きな違いを生むと思うよ。」

マリア・グアルダード:MLB.comジャイアンツ担当
引用元:mlb.com

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