5月26日週、ドジャース・大谷翔平は2試合連続先頭打者ホームランを含む3試合連続アーチを放つなど5本塁打で本塁打ランキングトップ、カブス・鈴木誠也も5本の二塁打を放ち6打点で打点ランキングトップに。投げてはドジャース・山本由伸はガーディアンズ戦に先発し、6回、被安打3、失点2、与四球2、奪三振7で6勝目。メッツ・千賀滉大もドジャース戦、ロッキーズ戦で2連勝を記録し防御率ランキングトップへ。オリオールズ・菅野智之はカージナルス戦に先発し勝利投手の権利を獲得するもチームが逆転負けを喫し5勝目ならず。エンゼルス・菊池雄星はヤンキース戦で1失点と踏ん張るも味方打線の援護がなく完封負け。
今週の注目選手たちの成績を振り返りながら、彼らの今後の展開にも注目していきましょう。
・3月28日週はこちら
・3月31日週はこちら
・4月7日週はこちら
・4月14日週はこちら
・4月21日週はこちら
・4月28日週はこちら
・5月5日週はこちら
・5月12日週はこちら
・5月19日週はこちら
【打者成績一覧】*6月1日の試合終了時点
週間成績
選手名 | 所属チーム | 試合数 | 打率 | 打席 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 三振 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大谷翔平 | ドジャース | 6 | .318 | 22 | 7 | 0 | 0 | 5 | 6 | 0 | 5 | 0 | 8 | .444 | 1.444 |
鈴木誠也 | カブス | 6 | .364 | 22 | 8 | 5 | 0 | 1 | 6 | 0 | 4 | 0 | 4 | .462 | 1.189 |
シーズン通算成績
選手名 | 所属チーム | 試合数 | 打率 | 打席 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 三振 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大谷翔平 | ドジャース | 56 | .298 | 225 | 67 | 9 | 4 | 22 | 37 | 11 | 37 | 0 | 65 | .395 | 1.062 |
鈴木誠也 | カブス | 54 | .273 | 216 | 59 | 18 | 2 | 14 | 52 | 1 | 22 | 0 | 63 | .335 | .904 |
ドジャース・大谷翔平詳細
5月26日(ドジャース 1-3 メッツ @シティ・フィールド)
打席結果:4打数、1安打(1本塁打)、1打点、1三振
1番DHでスタメン出場し、初回の第1打席で18号ソロを放ったあとは、空振り三振、センターフライ、センターフライで3打席凡退。
5月27日(ドジャース 7-2 ガーディアンズ @プログレッシブ・フィールド)
打席結果:3打数、1安打(1本塁打)、1打点、2四球、1三振
1番DHでスタメン出場し、先頭打者アーチ、空振り三振、四球、四球、キャッチャーへのファウルフライで3打数1安打1打点2四球。2試合連続(今季5本目)の先頭打者アーチで2試合連続安打。
5月28日(ドジャース 9-5 ガーディアンズ @プログレッシブ・フィールド)
打席結果:3打数、1安打(1本塁打)、2打点、2四球、1三振
1番DHでスタメン出場し、見逃し三振、申告敬遠、20号2ラン、空振り三振、四球で3打数1安打2打点2四球の活躍。3試合連続の先頭打者アーチは達成できなかったが、今季2度目の3試合連続アーチとなり、連続試合安打も3に伸ばした。
5月29日(ドジャース 4-7 ガーディアンズ @プログレッシブ・フィールド)
打席結果:3打数、無安打、1四球、1三振
1番DHでスタメン出場し、初の4試合連続本塁打が期待されたが、空振り三振、セカンドゴロ、レフトフライ、四球で3打数無安打1四球に終わった。連続試合安打は3でストップ。
5月31日(ヤンキース 5-8 ドジャース @ドジャー・スタジアム)
打席結果:5打数、2安打(2本塁打)、1三振
1番DHでスタメン出場し、第1打席は左中間への21号ソロ、第2打席は空振り三振、第3打席は22号ソロ、第4打席はショートフライ、第5打席はサードフライだった。大谷は初回の本塁打で早くもシーズン60得点に到達。「オプタ・スタッツ」によれば、5月の終わりまでに60得点に到達した選手は20世紀以降では大谷が史上初。また、両リーグ単独トップに立つ22本塁打を放っており、これはシーズン62本塁打ペースに匹敵。
6月1日(ヤンキース 2-18 ドジャース @ドジャー・スタジアム)
打席結果:4打数、2安打、2三振
1番DHでスタメン出場。4打数2安打2得点2三振の内容。
カブス・鈴木誠也詳細
5月26日(カブス 11-8 レッズ @グレートアメリカン・ボールパーク)
打席結果:4打数、3安打(1本塁打)、3打点、1四球
3番DHでスタメン出場し、今季14本目の二塁打と8回表の14号決勝3ランを含む4打数3安打3打点1四球の活躍。今季の打点数を49に伸ばし、ラファエル・デバース(レッドソックス)を抜いてメジャー単独トップに浮上。
5月27日(ロッキーズ 1-3 カブス @リグレー・フィールド)
打席結果:3打数、1安打、1四球、1三振
3番DHでスタメン出場し、初回の第1打席でチャンスを広げる二塁打を放って7試合連続安打に。4回裏の第2打席は四球を選んで出塁した。5回裏の第3打席はレフトフライ、7回裏の第4打席は空振り三振に倒れ、3打数1安打1四球。今季の打撃成績は打率.274、14本塁打、49打点、OPS.910となり、この試合が終了した時点では打点メジャー単独トップの座を維持。
5月28日(ロッキーズ 3-4 カブス @リグレー・フィールド)
打席結果:5打数、1安打、1打点、2三振
3番DHでスタメン出場し、センターフライ、レフトへの先制タイムリー、センターフライ、空振り三振、空振り三振で5打数1安打1打点。連続試合安打を8に伸ばした。
5月29日(ロッキーズ 1-2 カブス @リグレー・フィールド)
打席結果:3打数、1安打、1四球
3番DHでスタメン出場し、初回に先制のタイムリー二塁打を放って3打数1安打1打点1四球。連続試合安打を9に伸ばし、今季の打撃成績は打率.273、OPS.902となった。今日の試合でクロウ=アームストロングとラファエル・デバース(レッドソックス)が50打点に到達したが、鈴木は51打点に伸ばし、メジャー単独トップの座をキープ。
5月31日(レッズ 2-6 カブス @リグレー・フィールド)
打席結果:3打数、1安打、1三振
3番DHでスタメン出場し、第1打席は見逃し三振、第2打席はレフトフライ、第3打席はセンターフライ、第4打席に今季17本目の二塁打が飛び出した。
6月1日(レッズ 0-2 カブス @リグレー・フィールド)
打席結果:3打数、1安打、1打点、1四球
3番DHでスタメン出場し、3打数1安打1四球1打点の内容で、今季打率は.273、OPSは.904となった。打点王ランキングではラファエル・デバース(レッドソックス)と並んでメジャー1位、ナ・リーグでは同僚のクロウ=アームストロングに2点差を付けて1位となっている。
【投手成績一覧】*6月1日の試合終了時点
週間成績
投手名 | チーム | 登板 | 投球回 | 勝敗 | 自責点 | 防御率 | 被安打 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
山本由伸 | ドジャース | 1 | 6.0 | 1勝0敗 | 2 | 3.00 | 3 | 0 | 2 | 0 | 7 | 0.833 |
千賀滉大 | メッツ | 2 | 11.2 | 2勝0敗 | 3 | 2.31 | 7 | 1 | 6 | 0 | 12 | 1.114 |
菊池雄星 | エンゼルス | 1 | 5.0 | 0勝1敗 | 1 | 1.80 | 4 | 1 | 5 | 0 | 4 | 1.800 |
菅野智之 | オリオールズ | 1 | 5.1 | 0勝0敗 | 3 | 5.06 | 8 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1.500 |
松井裕樹 | パドレス | 3 | 1.2 | 0勝0敗 | 3 | 16.20 | 6 | 0 | 1 | 0 | 1 | 4.200 |
シーズン通算成績
投手名 | チーム | 登板 | 投球回 | 勝敗 | 自責点 | 防御率 | 被安打 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
山本由伸 | ドジャース | 11 | 64.0 | 6勝3敗 | 14 | 1.97 | 38 | 4 | 20 | 1 | 75 | 0.906 |
佐々木朗希 | ドジャース | 8 | 34.1 | 1勝1敗 | 18 | 4.72 | 29 | 3 | 22 | 3 | 24 | 1.485 |
今永昇太 | カブス | 8 | 44.3 | 3勝2敗 | 14 | 2.82 | 35 | 0 | 14 | 0 | 34 | 1.109 |
千賀滉大 | メッツ | 11 | 62.0 | 6勝3敗 | 11 | 1.60 | 45 | 4 | 28 | 1 | 59 | 1.177 |
菊池雄星 | エンゼルス | 12 | 64.2 | 1勝5敗 | 22 | 3.06 | 63 | 3 | 35 | 1 | 58 | 1.515 |
菅野智之 | オリオールズ | 11 | 64.0 | 4勝3敗 | 23 | 3.23 | 58 | 3 | 10 | 0 | 35 | 1.063 |
松井裕樹 | パドレス | 24 | 23.0 | 0勝1敗 | 9 | 3.52 | 18 | 2 | 11 | 0 | 26 | 1.261 |
前田健太 | タイガース | 7 | 8 | 0勝0敗 | 7 | 7.88 | 9 | 1 | 6 | 3 | 8 | 1.875 |
ドジャース・山本由伸詳細
5月21日(ドジャース 7-2 ガーディアンズ @プログレッシブ・フィールド)
ピッチング結果:6回、被安打3、失点2、与四球2、奪三振7
1回表、大谷翔平の2試合連続先頭打者アーチでドジャースが先制、山本は1回裏を三者凡退に抑えると、2回表にアンディ・パヘスのタイムリーで2点目。山本は3回裏に一死二、三塁のピンチを招き、スティーブン・クワンの内野ゴロの間に1点を失ったが、ドジャースは5回表にテオスカー・ヘルナンデスのタイムリーとマックス・マンシーの犠飛で2点、6回表にもムーキー・ベッツのタイムリーで1点を追加し、好投を続けるエース・山本を援護。山本は6回裏先頭のクワン、次打者ボー・ネイラーから二者連続三振を奪ったあと、ホセ・ラミレスに二塁打を許してピンチを招き、カイル・マンザードのタイムリーで2点目を献上。しかし、88球で6イニングを投げ抜き、被安打3、奪三振7、与四球2、失点2という内容で今季の防御率は1.97(リーグ2位)となった。
メッツ・千賀滉大詳細
5月26日(ドジャース 1-3 メッツ @シティ・フィールド)
ピッチング結果:5回1/3、被安打5、失点1、与四球4、奪三振5
千賀は、初回に先頭の大谷から右中間への18号先頭打者アーチを浴びるも、メッツは1回裏二死からフアン・ソトが三塁マックス・マンシーのエラーで出塁し、続くピート・アロンソが左中間への10号逆転2ラン。3回裏には無死一、三塁からソトの内野ゴロの間に1点を追加し、3対1とリードを広げた。千賀は逆転してもらった直後の4回表、さらには5回表にもピンチを背負ったが、要所を締めてドジャース打線に得点を与えず。6回表一死からマンシーに四球を与えたところで降板。なお、5回1/3を加えて再び規定投球回に到達し、防御率1.46はリーグ1位。
6月1日(ロッキーズ 2-8 メッツ @シティ・フィールド)
ピッチング結果:6回1/3、被安打2、失点2、与四球2、奪三振7
千賀は初回、2番エゼキエル・トーバーに3号ソロを被弾し、1点を先制される。しかし、それ以降は三振と凡打の山を築き、2~6回まで三者凡退。7回に2四球を与え、タイムリーを浴びて2点目を許したところで降板。それでも千賀は6回1/3を2失点2安打2四球7奪三振の快投。防御率は1.60の高水準を維持し、いまだ山本由伸(ドジャース)を上回ってナ・リーグ1位に君臨。
エンゼルス・菊池雄星詳細
5月29日(ヤンキース 1-0 エンゼルス @エンゼル・スタジアム)
ピッチング結果:5回、被安打4、与四球5、奪三振4、失点1
今季12度目の先発登板となった菊池は、初回先頭のポール・ゴールドシュミットに二塁打を浴び、一死二塁となったところで強打者ジャッジを敬遠。このあと、コディ・ベリンジャーに四球を与えて一死満塁とピンチを広げ、アンソニー・ボルピーの犠飛で先制点を献上。2回表には二死二、三塁の場面でジャッジを再び敬遠。今度はベリンジャーをレフトフライに打ち取り、無失点で切り抜けた。3回表も四球絡みで一死二塁のピンチとなったが、後続を打ち取って無失点に抑え、4回表と5回表はいずれも三者凡退。球数が多くなり、5回93球を投げて被安打4、奪三振4、与四球5という内容で降板したが、ヤンキースの強力打線に1点しか与えなかった。しかし、エンゼルス打線が菊池を最後まで援護できず、0対1で完封負け。チームは5連敗となり、菊池には5敗目が記録。
オリオールズ・菅野智之詳細
5月28日(カージナルス 7-4 オリオールズ @オリオール・パーク)
ピッチング結果:5回1/3、被安打8、奪三振3、与四球0、失点3
菅野は初回に一死一、三塁のピンチを招き、ウィルソン・コントレラスのタイムリーで先制点を献上。2回表にはラーズ・ヌートバーに8号2ランを浴び、0対3とリードを広げられたが、それ以降はカージナルス打線に追加点を与えず、打線の援護を待った。4回裏に1点を返したオリオールズは、カージナルス先発のアンドレ・パランテから5回裏に一死二、三塁のチャンスを作り、ライアン・マウントキャッスルは見逃し三振に倒れたものの、ライアン・オハーンが9号3ランを放ち、逆転に成功。菅野に今季5勝目の権利がもたらされた。菅野は6回表も続投し、一死三塁となったところで降板。オリオールズ2番手のグレゴリー・ソトが連続三振でピンチを脱出し、菅野は6回途中まで91球を投げて被安打8、奪三振3、無四球、失点3という投球内容。しかしオリオールズは1点のリードを守りきれず4対7で逆転負けを喫し菅野の5勝目はならず。
パドレス・松井裕樹詳細
5月28日(マーリンズ 6-8 パドレス @ぺトコ・パーク)
ピッチング結果:1回、被安打1、与四球1、奪三振1、無失点
1点リードの7回表二死1塁の場面で3番手として登板。四球1つを与えたが、ピンチを切り抜けた。8回表も続投し、一死後に二塁打を浴びたものの、次打者を打ち取って二死二塁となったところで降板。松井が残したピンチは4番手のエストラーダが抑えた。イニング跨ぎとなった松井は1回15球を投げて被安打1、奪三振1、与四球1、無失点でホールドを記録。
5月29日(マーリンズ 10-8 パドレス @ぺトコ・パーク)
ピッチング結果:2/3回、被安打1、失点1
6対6の同点、6回表二死走者なしの場面で3番手として登板。サンチェスをファーストゴロに打ち取ってこの回を終えると、7回表も続投したが、先頭のハビアー・サノーハに二塁打を浴び、次打者ビクター・メサJr.に送りバントを決められたところで降板した。この走者を4番手のアダムが暴投で生還させたため、松井には4試合ぶりの失点が記録され、今季の防御率は2.74となった。
6月1日(パイレーツ 1-7 パドレス @ペトコ・パーク)
ピッチング結果:0回、被安打4、失点2
7回一死走者なし、3点ビハインドの場面でパドレスは3番手に松井裕樹を投入。松井はパイレーツの上位打線と対し、いきなり4連打を浴びてしまう。最後は不運な安打も絡み、松井は一死も奪えずに2失点で降板。