5月5日週、ドジャース・大谷翔平は今週も好調を維持、打率.357、OPS 1.471、本塁打4本とチームの勝利に大きく貢献、逆にカブス・鈴木誠也は6試合でヒット3本と一点不調に日曜の試合で8試合ぶりのマルチ安打を放ち来週の復調に期待したい。投げてはダイヤモンドバックスとの4連戦初戦に登板した山本由伸が2被弾でメジャートップ防御率から陥落、佐々木朗希もキャリアで初めて三振を奪えずに降板するなどドジャース先発陣に不安が残った。カブス・今永昇太は5日のブリュワーズ戦に登板、一塁へのベースカバーの際に左足のハムストリングを痛め負傷交代、15日間の負傷者リスト入り。一方、メッツ・千賀滉大とオリオールズ・菅野智之は共に4勝目をあげ好調を維持。エンゼルス・菊池雄星は6回6奪三振1失点と試合を作るもまたもメジャー初勝利はお預けに。
今週の注目選手たちの成績を振り返りながら、彼らの今後の展開にも注目していきましょう。
・3月28日週はこちら
・3月31日週はこちら
・4月7日週はこちら
・4月14日週はこちら
・4月21日週はこちら
・4月28日週はこちら
【打者成績一覧】*5月11日の試合終了時点
週間成績
選手名 | 所属チーム | 試合数 | 打率 | 打席 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 三振 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大谷翔平 | ドジャース | 7 | .357 | 28 | 10 | 4 | 1 | 4 | 9 | 1 | 6 | 0 | 8 | .471 | 1.471 |
鈴木誠也 | カブス | 6 | .111 | 27 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 7 | .111 | 0.222 |
シーズン通算成績
選手名 | 所属チーム | 試合数 | 打率 | 打席 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 三振 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大谷翔平 | ドジャース | 37 | .296 | 151 | 46 | 8 | 4 | 12 | 20 | 10 | 27 | 0 | 45 | .410 | 1.059 |
鈴木誠也 | カブス | 36 | .250 | 148 | 37 | 6 | 2 | 9 | 32 | 1 | 13 | 0 | 46 | .309 | .809 |
ドジャース・大谷翔平詳細
5月5日(ドジャース 3-4 ブレーブス @トゥルイスト・パーク)
打席結果:3打数、1安打、1四球
1番DHでスタメン出場し、第1打席は三振、第2打席は四球、第3打席はあわや本塁打のセンターフライ、第4打席は二塁打。
5月6日(ドジャース 7-4 マーリンズ @ローンデポ・パーク)
打席結果:4打数、1安打、1四球、2得点、2打点
1番DHでスタメン出場し、第1打席は三振、第2打席は四球、第3打席は右中間への9号2ラン。この本塁打は打球初速が約190キロに達する弾丸ライナーだった。第4打席はレフトフライ、第5打席は三振。
5月7日(ドジャース 4-5 マーリンズ @ローンデポ・パーク)
打席結果:5打数、2安打、2打点
1番DHでスタメン出場し、第1打席は見逃し三振、第2打席は空振り三振に倒れたが、第3打席で2試合連発となる豪快な10号ソロ。第4打席では4対4の同点に追いつくタイムリー二塁打を放った。9回表の第5打席はファーストゴロで凡退。
5月8日(ドジャース 10-1 マーリンズ @ローンデポ・パーク)
打席結果:2打数、1安打、3四球、2得点
1番DHでスタメン出場し、今季4本目の三塁打を放つなど2打数1安打3四球2得点の活躍。開幕37試合で40得点に到達し、シーズン175得点という驚異的なペースに。強力打線のリードオフマンとして見事に役割を果たす。
5月9日(ドジャース 3-5 ダイヤモンドバックス @チェイス・フィールド)
打席結果:5打数、1安打、1打点
1番DHでスタメン出場し、センターライナー、レフトフライ、セカンドゴロ、空振り三振、11号ソロで5打数1安打1打点。連続試合安打を6に伸ばした。
5月10日(ドジャース 14-11 ダイヤモンドバックス @チェイス・フィールド)
打席結果:5打数、3安打、4打点、2三振
1番DHでスタメン出場し、5打数3安打(二塁打2本)4打点2三振の大活躍。9回表一死一、二塁のチャンスで、甘く入った変化球を捉え、右中間へ勝ち越しの12号3ランを放った。打球速度約182キロ、飛距離約130メートルの一発は、期待打率(xBA)が10割に達する打球で、30球場中30球場で本塁打になる文句なしの一発(ノーダウター)だった。大谷翔平はこれでアーロン・ジャッジ、カル・ローリー、カイル・シュワーバーらと並び、12本塁打でMLBトップに立った。連続試合安打を7に伸ばした。
5月11日(ドジャース 0-3 ダイヤモンドバックス @チェイス・フィールド)
打席結果:3打数、1安打、1四球
1番DHでスタメン出場し、ライト前ヒット、申告敬遠、セカンドゴロ、ライトライナーで3打数1安打1四球。連続試合安打を8に伸ばした。
カブス・鈴木誠也詳細
5月5日(カブス 6-2 ブリュワーズ @アメリカンファミリー・フィールド)
打席結果:4打数、無安打、3三振
3番DHでスタメン出場し4打数無安打3三振に終わった。
5月6日(ジャイアンツ 0-4 カブス @リグレー・フィールド)
打席結果:5打数、1安打、2打点
3番DHでスタメン出場し、5打数1安打2打点の内容。ここ2試合は8打数無安打5三振と当たりが鈍っていたが、勝負強い一打を放った。
5月7日(ジャイアンツ 9-2 カブス @リグレー・フィールド)
打席結果:5打数、無安打、1三振
3番DHでスタメン出場も、5打数ノーヒット。初回の第1打席はサードゴロ併殺打、3回裏の第2打席は見逃し三振、5回裏の第3打席はライトライナー、8回裏の第4打席はショートゴロ、9回裏のサヨナラ機で迎えた第5打席は空振り三振に倒れ、いいところがなかった。
5月8日(ジャイアンツ 5-14 カブス @リグレー・フィールド)
打席結果:4打数、ノーヒット、1三振
3番ライトでスタメン出場したが、4打数ノーヒット1三振。3回裏二死二、三塁の先制機で見逃し三振に倒れるなど、2試合連続のノーヒットに終わった。
5月10日(カブス 2-7 メッツ @シティ・フィールド)
打席結果:4打数、無安打、1三振
3番DHでスタメン出場し、。第1打席はショートゴロ、第2打席は三振、第3打席はセカンドライナー、第4打席はセンターフライ。インプレーになった3つの打球は、いずれも打球速度が160キロを超えるハードヒットだったが、安打にはならず。鈴木は直近7試合は打率.095と不振。
5月11日(カブス 6-5 メッツ @シティ・フィールド)
打席結果:5打数、2安打、1打点
3番レフトでスタメン出場し、先制タイムリーを含む5打数2安打1打点の活躍で勝利に貢献。8試合ぶりのマルチ安打を記録。
【投手成績一覧】*5月11日の試合終了時点
週間成績
投手名 | チーム | 登板 | 投球回 | 勝敗 | 自責点 | 防御率 | 被安打 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
山本由伸 | ドジャース | 1 | 5.0 | 0勝1敗 | 5 | 9.00 | 6 | 0 | 1 | 1 | 4 | 1.400 |
佐々木朗希 | ドジャース | 1 | 4.0 | 0勝0敗 | 5 | 11.25 | 5 | 0 | 2 | 1 | 0 | 1.750 |
今永昇太 | カブス | 1 | 5.2 | 0勝1敗 | 2 | 3.18 | 4 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0.882 |
千賀滉大 | メッツ | 1 | 6.0 | 1勝0敗 | 0 | 0.00 | 2 | 0 | 5 | 0 | 4 | 1.167 |
菊池雄星 | エンゼルス | 1 | 6.0 | 0勝0敗 | 1 | 1.5 | 5 | 0 | 1 | 0 | 6 | 1.000 |
菅野智之 | オリオールズ | 1 | 7.1 | 1勝0敗 | 1 | 1.23 | 3 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0.409 |
松井裕樹 | パドレス | 2 | 2.0 | 0勝0敗 | 0 | 0.00 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0.000 |
シーズン通算成績
投手名 | チーム | 登板 | 投球回 | 勝敗 | 自責点 | 防御率 | 被安打 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
山本由伸 | ドジャース | 8 | 45.0 | 4勝3敗 | 9 | 1.80 | 30 | 3 | 14 | 1 | 53 | 0.978 |
佐々木朗希 | ドジャース | 8 | 34.1 | 1勝1敗 | 18 | 4.72 | 29 | 3 | 22 | 3 | 24 | 1.485 |
今永昇太 | カブス | 8 | 44.3 | 3勝2敗 | 14 | 2.82 | 35 | 0 | 14 | 0 | 34 | 1.109 |
千賀滉大 | メッツ | 7 | 38.2 | 4勝2敗 | 5 | 1.16 | 28 | 1 | 17 | 1 | 35 | 1.164 |
菊池雄星 | エンゼルス | 8 | 42.1 | 0勝4敗 | 18 | 3.83 | 42 | 2 | 20 | 1 | 39 | 1.465 |
菅野智之 | オリオールズ | 8 | 46.1 | 4勝2敗 | 14 | 2.72 | 39 | 1 | 8 | 0 | 26 | 1.014 |
松井裕樹 | パドレス | 15 | 16.0 | 0勝1敗 | 4 | 2.25 | 9 | 1 | 6 | 0 | 19 | 0.938 |
前田健太 | タイガース | 7 | 8 | 0勝0敗 | 7 | 7.88 | 9 | 1 | 6 | 3 | 8 | 1.875 |
ドジャース・山本由伸詳細
5月9日(ドジャース 3-5 ダイヤモンドバックス @チェイス・フィールド)
ピッチング結果:5回88球、被安打6、奪三振4、与四球1、失点5
中5日でマウンドに上がる。2回裏二死から連打でピンチを背負ったが、アレック・トーマスをカーブで空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。4回裏、四球、内野安打、死球で無死満塁の大ピンチを招き、ガブリエル・モレノに1号グランドスラムを被弾。続く5回裏にはケテル・マルテにも1号ソロを浴び、5回88球を投げて被安打6、奪三振4、与四球1、失点5という内容でマウンドを降りた。防御率は0.90から1.80に悪化し、リーグ2位に後退。千賀滉大(メッツ)がトップに躍り出た。
ドジャース・佐々木朗希詳細
5月10日(ドジャース 14-11 ダイヤモンドバックス @チェイス・フィールド)
ピッチング結果:4回、5失点(自責5)、5安打、2四球、無三振
キャリアで初めて三振を奪えずに降板し、さらに4シームで1球も空振りを誘うことができなかった。日本時代にトレードマークだった豪速球は最速約157キロにとどまり、度々指摘される変化量とコマンドの欠乏によって有効性を欠いている。
カブス・今永昇太詳細
5月5日(カブス 6-2 ブリュワーズ @アメリカンファミリー・フィールド)
ピッチング結果:5回2/3、被安打4、失点2、与四球1、奪三振4
初回一死から走者2人を背負いながら、クリスチャン・イェリッチとリース・ホスキンスの強打者コンビを外野フライに打ち取ると、2~5回までは1本の安打を許したのみで、4奪三振でブリュワーズ打線を寄せ付けず。6回、単打と四球で一死一、二塁のピンチを招いてしまう。4番イェリッチをファーストゴロに打ち取り、今永は併殺完成のために一塁のベースカバーへ。しかし、そこで左足のハムストリングを痛め、今永は負傷交代。
メッツ・千賀滉大詳細
5月8日(メッツ 7-1 ダイヤモンドバックス @チェイス・フィールド)
ピッチング結果:6回89球、被安打2、奪三振4、与四球5、無失点
今季7度目の先発も立ち上がりから制球が不安定で、1回裏・2回裏・3回裏といずれも複数の走者を出したものの無失点。4回裏と5回裏は三者凡退に抑え、味方の援護を待った。すると、メッツ打線は6回表にソトの6号ソロで待望の先取点。千賀が6回裏を無失点に抑え降板。今季4勝目。
エンゼルス・菊池雄星詳細
5月8日(ブルージェイズ 4-5 エンゼルス @エンゼル・スタジアム)
ピッチング結果:6回91球、被安打5、奪三振6、与四球1、失点1
待望の今季初勝利を目指して菊池雄星が8度目の先発登板。初回のピンチを切り抜けるなど、5回まで無失点に抑えて味方の援護を待ったが、6回表にアンソニー・サンタンデールのタイムリーで先制を許し、6回91球を投げて被安打5、奪三振6、与四球1、失点1で降板となった。試合はエンゼルスが劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めるも、菊池の初勝利とはならなかった。
オリオールズ・菅野智之詳細
5月10日(オリオールズ 4-1 エンゼルス @エンゼル・スタジアム)
ピッチング結果:7回1/3、被安打3、1失点、奪三振5、与四球0
先発の菅野は4回まで1安打しか許さない完璧な立ち上がり。5回には二死から二塁打を浴び、この日初めて走者を得点圏に背負ったものの、後続を難なく抑えて無失点に。7回のマウンドにも上った菅野は、先頭に三塁打を浴びて内野ゴロの間に1点を失ったが、傷口をそれ以上に広げることはなかった。そして菅野は球数が90球を超えながら8回も続投。先頭打者を打ち取ったところで降板し、降板時には笑顔も見られた。
パドレス・松井裕樹詳細
5月6日(パドレス 4-3 ヤンキース @ヤンキー・スタジアム)
ピッチング結果:
6回裏、2番手で出場した松井裕樹は一死を奪ったが、一塁走者ポール・ゴールドシュミットが二盗を試み、これを捕手エリアス・ディアスが悪送球。ゴールドシュミットは三塁まで進み、松井は一死三塁のピンチを背負うことになる。松井は続く打者に犠牲フライを浴び、ヤンキースに3点目を献上。松井に失点、自責点は付かず、松井の今季成績は14登板で防御率2.40となっている。
5月10日(パドレス 13-9 ロッキーズ @クアーズ・フィールド)
ピッチング結果:1回、無失点
7回に登板し、1回無失点。3つのフライアウトで三者凡退に抑え、シーズン防御率を2.25に下げた。
フィリーズ・青柳晃洋情報(マイナー)
5月5日(ロチェスター・レッドウィングス戦)
ピッチング結果:0回、被安打1、2失点(自責点0)、1四球
5月9日(ウォーセスター・レッドソックス戦)
ピッチング結果:0.1回、被安打0、無失点、2四球、1死球