ワシントン発――「バトル・オブ・ザ・ベルトウェイズ(ワシントンD.C.対ボルチモアの因縁対決)」の2日間限定ボブルヘッド配布に合わせて、ナショナルズのジェームズ・ウッドが豪快すぎる一発でファンの期待に応えました。
22歳のウッドは、水曜日の試合で初回先頭打者として先制ソロホームランを放ちました。
相手はオリオールズの右腕・菅野智之。その sinker を、ウッドは打球速度116.3マイル(約187.1キロ)、飛距離431フィート(約131メートル)というとてつもない一撃でナショナルズ・パークの外野席に叩き込みました。
この特大弾は、“D.C., メリーランド、バージニア(DMV)中に響き渡った”と表現されるほどの衝撃で、ナショナルズの4対3の勝利を勢いづける先制打となりました。
では、ここからはこの22歳の怪物ジェームズ・ウッドが放ったホームランの凄さを、さらに詳しく見ていきましょう。
今回のホームランは、ジェームズ・ウッドにとってキャリア2本目の先頭打者本塁打であり、今季第8号でしたが、それ以上に注目すべきは、この一発がウッドにとってあらゆる打球の中で“最も強烈な打球速度”を記録したという点です。
これまでの自己最速打球は以下の通り:
- 4月12日 @マイアミ:打球速度115.8マイル(約186.3キロ)のゴロアウト
- 4月2日 @トロント:打球速度115.3マイル(約185.5キロ)のシングルヒット
そして今回は―― 打球速度116.3マイル(約187.1キロ)/飛距離431フィート(約131メートル)のホームラン!
つまり、キャリア最速の打球を”ホームラン”という最高の形で放ったわけです。この22歳の若者が、今まさにMLBで“怪物級の存在感”を見せつけています。
ウッドがこれまでに記録した最も打球速度の速いホームランは、4月15日のピッツバーグ戦で放った先頭打者ホームランでした。
その一打は:
- 打球速度:112.6マイル(約181.2キロ)
- 打球位置:PNCパークのコンコース(観客通路)にバウンドして到達
という、これまた驚異的な当たりでした。
しかし、今回の116.3マイル弾はそれを大きく上回るインパクト。つまりウッドは、わずか1週間ちょっとの間に「自己最強弾」を更新したことになります。この成長スピード――まさに「22歳の怪物」の名にふさわしい爆発力です。
ジェームズ・ウッドの今回の打球速度116.3マイル(約187.1キロ)のホームランは、Statcast時代(2015年以降)におけるナショナルズの本塁打としては、歴代最速タイとなりました。
この記録に並んだのは――あのブライス・ハーパー。彼は2017年6月15日、メッツ戦で記録した116.3マイル弾でこの記録を打ち立てています。
さらに、Statcast時代にナショナルズの選手が放った全打球(本塁打に限らず)の中でも、このウッドの一打は歴代5位タイにランクイン。上には以下の4本しか存在しません:
- アダム・リンド:118.3マイル(シングル)/2017年6月2日
- カイル・シュワーバー:116.6マイル(ツーベース)/2021年5月8日
- フアン・ソト:116.6マイル(ツーベース)/2021年8月17日
- フアン・ソト:116.5マイル(ツーベース)/2021年9月22日
つまりジェームズ・ウッドは、ナショナルズの球団記録級の“怪物打球”をわずか22歳にして放ったことになります。そしてそれは、あのハーパーに肩を並べる歴史的な一発でした。
2021年4月30日――ジェームズ・ウッドがドラフト指名されるわずか数か月前のこと。カイル・シュワーバーが放った打球速度115.4マイル(約185.7キロ)のホームランが、それまでナショナルズの選手によるナショナルズ・パーク最速弾として記録されていました。
しかし――2025年4月24日、ジェームズ・ウッドがその記録を破りました。
ウッドの116.3マイル弾は、ナショナルズの選手としてナショナルズ・パークで放った本塁打の中で歴代最速。まさに球場の歴史を塗り替えた一撃です。そして、ナショナルズ所属選手に限らず、ナショナルズ・パークで記録されたすべての打球速度を見ても、ウッドは以下の超大物スラッガーに次ぐ4位にランクイン:
- ジャンカルロ・スタントン:121.3マイル
- 大谷翔平:118.7マイル
- ブライス・ハーパー:116.4マイル
- ジェームズ・ウッド:116.3マイル ← 🆕
22歳の若き大砲が、いよいよ“メジャー屈指のパワーヒッター”の仲間入りを果たしました。
ジェシカ・カメラト:MLB.comナショナルズ担当
引用元:mlb.com