ミルウォーキー発 — 打点なしで試合に負ける寸前だったブリュワーズは、劇的な形で勝利を手にした。
9回裏、1アウトからサル・フレリックが同点タイムリーを放つと、10回表には左腕リリーフのロブ・ザストリズニーがレッドソックスの主軸ジャレン・デュランとラファエル・デバースを打ち取り、3塁に進んでいた勝ち越しランナーを残塁させた。そしてその裏、2アウト満塁の場面でクリスチャン・イエリッチがグランドスラムを放ち、アメリカン・ファミリー・フィールドでの試合を5対1のサヨナラ勝ちで締めくくった。
イエリッチは9回の同点劇を導く二塁打を放っており、6本目の満塁本塁打にして、キャリア初のサヨナラホームランで勝利を決めた。この勝利は、今季ブリュワーズにとって8回終了時点でビハインドを背負っていた試合での初勝利となった。
ブリュワーズは9回裏までは劣勢に立たされていたが、実はこの時点でレッドソックスは1点も打点を記録していなかった。その唯一の得点は6回表、セダンヌ・ラファエラの二塁打でアーロン・シバーレをマウンドから引きずり降ろし、その後リリーフのアーロン・アシュビーの暴投で2アウトから生還したものだった。
もしそのまま試合が終わっていれば、極めて珍しい結果となっていた。ブリュワーズが相手に1つも打点を許さずに敗れた試合は、球団史上わずか7回しかなく、直近では昨年の4月29日、レイズ戦で記録されている。このときは、1回表のダブルプレーの間に1点を失い、0対1で敗れた。
アダム・マッカルビー:MLB.comブリュワーズ担当
引用元:mlb.com
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