タンパベイ・レイズは、2025年レギュラーシーズンの本拠地として使用するジョージ・M・スタインブレナー・フィールド(フロリダ州タンパ)における新たなアップグレード、追加機能、設備、パートナーシップを発表した。なお、2025年シーズンの冠スポンサーはオーランド・ヘルス(Orlando Health)である。
レイズの最高業務責任者(CBO)ビル・ウォルシュ氏は次のように述べた。
「スタッフ、企業パートナー、ファン、MLB、タンパスポーツ庁、そしてヤンキース組織に心から感謝します。2025年の開幕を2日後に控え、このタンパベイの地にいられることを大変光栄に思います。」
レイズはスプリングトレーニング終了後からスタインブレナー・フィールドをレギュラーシーズン仕様へと変貌させてきた。この作業には5社から派遣された50人以上のインストーラーと、80人以上のスタッフが24時間体制で対応している。
設置されるマーケティング資材は3,000点を超え、それらを端から端まで並べると全長1マイル(約1.6km)を超えるという。

チーム初の屋外本拠地での試合日程を盛り上げるため、午後4時10分以降に開始されるすべての試合で光と音のショーがスタインブレナー・フィールドにて実施される。また、オーランド・ヘルス提供の花火演出も、国歌斉唱時・ホームラン時・勝利時に行われ、観客を魅了する予定だ。
さらに、ボブルヘッド人形、トロピカルシャツ、帽子、ブランド入りタオルなど、ユニークな限定グッズの配布も予定されており、ファンの楽しみが一層広がる。
開幕戦となる3月28日(金)には、マクディル空軍基地所属の第6空中給油航空団(6th ARW)によるチーム初の試合前フライオーバーが国歌斉唱中に実施される予定。この第6航空団は約3,000名の部隊で、米中央軍司令部(CENTCOM)や米特殊作戦軍司令部(SOCOM)を含む51の任務部隊を支援している。
今季からの新たなルールとして、レイズはスタインブレナー・フィールドでクリアバッグポリシーを導入。観客1人につき透明なバッグ1つ(サイズは12インチ x 6インチ x 12インチ以内)が許可される。小型のクラッチバッグ、財布、ウエストポーチなどは5インチ x 7インチ以内であれば透明でなくても持ち込み可能。ただし、医療機器専用バッグやベビー用おむつバッグ(16インチ x 8インチ x 16インチ以内)については例外として認められる。
また、スタインブレナー・フィールド周辺の天候に対応するために、レイズは観客が試合前後に天気を確認できる専用ウェブページを開設。開幕日の3月28日より RaysBaseball.com/Weather で確認可能となり、最新の天候情報をチェックできるようになる。

オーランド・ヘルスの提供により、無料の日焼け止めキオスクが球場内各所に設置される。 これにより、来場者は紫外線から身を守るため、簡単に日焼け止めを塗布できる。また、給水ステーションの提供パートナーもオーランド・ヘルスで、観客は20オンスまでの未開封のペットボトル1本、または44オンスまでの空の再利用可能なプラスチックボトルを持ち込み可能。金属製・アルミ製・ガラス製ボトルは不可となっている。
感覚過敏の方向けのサポートとして、「センソリーバッグ(感覚支援グッズ)」も、メインコンコースのゲストサービスデスクで引き続き提供される。音や光、人混みに敏感なファンを支援するための重要な取り組みだ。
「ファミリー・ファンデー」(RIPA提供)も、日曜午後の試合にて今季も実施。試合前にはフェイスペイント、バルーンアートなど、家族向けのさまざまな体験型アクティビティが行われる。さらに、14歳以下の子どもたちは、試合開始の約60分前に一塁側ラインで選手のサインを無料でもらえる特典も。
レイズの地域貢献活動(2025年)
- 奨学金:約25万ドルが地域の学生に支給予定
- 助成金:合計100万ドル超が120以上の地元NPO団体に配布予定
- 「Reading with the Rays」:5万人の児童が読書プログラムに参加見込み
- レイズ・ジャージー・プログラム:約7,000人のティーボール選手とコーチに無料でシャツとキャップを配布
- 約50の地元NPOの理事会にレイズ職員が参加・貢献
- 昨秋の100万ドル寄付に続き、ハリケーン救済支援を継続
チケット・観戦関連情報
- 「Rays Rush Tickets」:すべてのホームゲームにおいて立ち見席が1枚20ドルで販売される。開幕戦を含め、各シリーズ前にSMS通知で販売開始が案内される。
→ 最初のシリーズのチケット案内を受け取るには、3月26日(水)正午までに「RAYS」とSMSで42086に送信。最大週14通の通知。 - 「ファンズ・チョイス・プラン」:ファンが好きな試合を20試合選び、MLB.TVの全シーズン視聴、会員割引、専属サポートなどの特典が付くシーズンメンバーシップ。
パートナーシップ情報
継続パートナー:
- アメリカント・バンク(レイズ公式バンク)
- コカ・コーラ・ビバレッジズ・フロリダ
- オーランド・ヘルス
提携拡大:
- コロニー・グリル(レイズ公式ピザ):球場内全試合でピザ販売。「ホットオイル・ホーマーズ」プロモ実施中:
→ レイズがホームで本塁打を放つと、チケット提示でピザ1枚購入時に「ホットオイル付き」ピザ1枚が無料(対象店舗にて7日以内)
新規パートナー:
- モザイク社(タンパ拠点の化学企業):レイズのホームゲームでチームが初得点するたびにMeals on Wheelsに500ドル寄付
- ウェブル証券(レイズ公式オンライン証券):
→ ハリケーン「ヘレネ」と「ミルトン」の被災地支援として、レイズ関連NPOへ寄付を実施
→ 専用ページ経由でファンが口座を開設・入金すると、一定額をマッチング寄付
レイズは、野球だけでなく地域とのつながりや社会貢献にも力を入れた「タンパの誇り」となる球団として、2025年シーズンも躍進を目指す。
引用元:mlb.com