ヤンキース・ヒル 肩の違和感でMRI検査を受ける

MLB ヤンキース アーロン・ブーン ルイス・ヒル

ニューヨーク、タンパ発 ー ルイス・ヒルが金曜日のブルペンセッションを途中で切り上げ、右肩付近の違和感を訴えたため、土曜日にMRI検査を受ける予定であるとヤンキースのアーロン・ブーン監督が発表した。

「彼は張りを感じていて、思い切り投げることができなかった」とブーン監督は語り、「しばらく時間がかかるような問題に思える」と付け加えた。

昨季のアメリカン・リーグ新人王であるヒルは、29試合に先発登板し、15勝7敗、防御率3.50を記録。150イニング以上投げた投手の中でア・リーグ最高の被打率.189をマークした。

ヒルは2023年シーズン終盤、トミー・ジョン手術からの復帰後にマイナーでわずか4イニングしか投げておらず、昨季は自己最多の151 2/3イニングを投げた。ブーン監督は今回の問題が肘とは無関係であると述べたが、その重要性を軽視することはできないとも指摘した。

「ブルペンで数球投げた後に自分から降板を申し出るというのは、当然ながら心配だ」とブーン監督は語った。


もし26歳のヒルが開幕に間に合わない場合、現在6番手と見られているマーカス・ストローマンの去就にも影響を与える可能性がある。ストローマンはヒル、ゲリット・コール、マックス・フリード、カルロス・ロドン、クラーク・シュミットに次ぐ先発候補とされている。

ヤンキースはオフシーズン中にストローマンのトレードを模索していたと見られるが、年俸1800万ドルがネックとなり、140イニング登板で2026年の同額の契約が自動更新されることもあり、交渉はまとまらなかった。

しかし、今回のヒルの離脱により、ストローマンが貴重な保険となる可能性がある。

「シーズン中にどこかで離脱者が出ることは避けられない」とブーン監督は語った。「ヒルの状態が深刻なものでないことを願っているが、ある程度の時間を要することは確かだろう。今後の状況を見守っていくしかない。」


ストローマン(33歳)は、昨季をリリーフとして終えた後、ヤンキースのスプリングトレーニング初戦に先発した。昨シーズンは30試合(29先発)に登板し、10勝9敗、防御率4.31を記録。MLB10年目のベテラン右腕は、リリーフ投手としての起用を考えていないと明言している。

「競争しているとは思っていない」とストローマンは、火曜日のライブBP(実戦形式の投球練習)後に語った。「結果は重要じゃない。自分は200イニングを投げることを目指しているんだ。今はそのための準備期間で、体を整えることが最優先。この時期の成績や試合結果は関係ない。僕はシーズンを通して30試合以上先発してチームに貢献したい。」

その他の先発候補としては、スプリングトレーニング序盤から好調な右腕ウィル・ウォーレンや、招待選手のカルロス・カラスコがいる。

さらに、ブーン監督によると、右腕J.T.ブルベイカーは2月21日に打球を避けようとした際に肋骨を3本骨折していたことが判明した。ブルベイカーはトミー・ジョン手術と脇腹の負傷により、過去2シーズンMLBの試合に登板していない。

「本人は比較的元気そうだが、それでも復帰には時間がかかるだろう」とブーン監督はコメントした。

ブライアン・ホック:MLB.comヤンキース担当
引用元:mlb.com

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