メッツのフランチャイズプレーヤーとなったフアン・ソト「もう何年もいるような感覚」
フロリダ州ジュピター — スプリングトレーニングが始まって1カ月も経たないが、メッツにとってフアン・ソトはすでに「長年チームにいるような存在」に感じられる。
ソトは今季からメッツに加入し、昨年12月に史上最高額となる15年7億6500万ドルの契約を結んだ。キャンプには2月16日に合流したが、わずか3週間でチームに完全に溶け込んでいる。
メッツのカルロス・メンドーサ監督は、ソトの適応の速さについて驚きを隠さなかった。
「正直なところ、これほど早く馴染むとは思っていなかった。もう少し時間がかかると思っていたが、すぐにチームにフィットしたよ。」
ソトは2022年以降、ナショナルズ → パドレス → ヤンキース → メッツと短期間で移籍を繰り返してきた。しかし、メッツではすぐにチームメイトと打ち解け、特にラテン系の選手たちとは**「数日で冗談を言い合う関係になった」と監督は語る。
「彼がウエイトルームやバッティングケージで練習している様子を見ると、彼の周りには自然と選手たちが集まる。
みんな彼に質問をし、彼もオープンに自分の知識を共有している。」
ソトは単なるスター選手ではなく、「準備の仕方や打席でのアプローチなど、周囲に良い影響を与える存在」だと監督は評価する。
「彼はとても謙虚で、誰とでもオープンに接している。それを見るのは素晴らしいことだよ。」
ソトはすでにメッツのクラブハウスで重要な役割を果たし始めている。チームメイトとの関係も良好で、プレーだけでなくリーダーシップの面でも期待される存在となりつつある。
このまま順調にチームに馴染めば、メッツの中心選手として長期的に活躍することになりそうだ。
ソトの意外な一面に球団社長も驚き「真剣さとユーモアのバランスが素晴らしい」
メッツのデビッド・スターンズ野球運営部門社長は、フアン・ソトの「ユーモアのセンス」に驚かされたという。グラウンドでは真剣な表情を崩さないソトだが、クラブハウスではまったく違う一面を見せているようだ。
「彼は楽しむことが好きで、本当に面白い男だよ。グラウンドの外では陽気なのに、プレー中は一転して真剣になる。彼は自分の仕事にとても誇りを持っていて、打撃について深く考えているのが伝わってくる。契約交渉の際にも、その真剣さは強く感じられた。」
「でも、チームメイトやスタッフとの日々のやり取りを見ていると、バッティングケージに入るときは”仕事モード”
グラウンドに立つときも”仕事モード”、そしてクラブハウスでは、笑顔とユーモアに溢れている。そのバランスが素晴らしいんだ。」
これまでのキャリアを通して常に注目を浴びてきたソト。特に今オフのFA交渉では史上最高額の契約を結び、大きなプレッシャーがかかる状況だった。そのため、新天地での適応に時間がかかる可能性もあったが、実際にはすぐにチームに溶け込んでいる。
スターンズ社長は「彼の適応力の高さは驚くべきものがある」と評価。プレーの真剣さとクラブハウスでの明るさを兼ね備えたソトが、メッツにとって重要な存在であることは間違いなさそうだ。
ソトの順応力にチームメイトも驚き「もう何年もここにいるみたいだ」
メッツの左腕デビッド・ピーターソンは、フアン・ソトのチームへの馴染み方についてこう語った。
「もう何年もここにいるみたいで、まだ3週間しか経っていないとは思えないね。」
「彼のパーソナリティが大きいと思う。みんなと積極的に関わろうとしているし、環境に適応するためにできることをすべてやっている。クラブハウスにいるのが本当に素晴らしい存在だよ。」
通常、巨額契約を結んだスーパースターが新しいチームに加入すると、周囲との距離が生まれがちだ。しかし、ソトは「普通のチームメイトの一人」として違和感なく馴染んでいる。スター選手としてのプレッシャーを感じさせることなく、自然体でチームに溶け込んでいるのが、彼の持つ最大の魅力なのかもしれない。
メンドーサ監督、ソトの人柄を称賛「とても謙虚で、周囲を大切にする」
メッツのカルロス・メンドーサ監督は、フアン・ソトのチーム適応の速さについて改めて語った。
「彼は素晴らしい人間性を持っている。本当に謙虚で、周りの人々を大切にしているんだ。」
「もちろん、クラブハウスの選手たちも、彼がそう感じられるように協力してくれたことには感謝したい。契約の話や環境の変化など、彼にとって大きな転機となるオフシーズンを経たが、彼はいつも通りのソトのままだ。リラックスしていて、まるでずっとここにいるように感じるよ。」
一方で、メッツの外野手ブランドン・ニモは2月28日のオープン戦初出場以来、右膝の痛みで欠場が続いている。
MRI検査の結果、構造的な損傷は見られなかったが、まだ完全な状態ではない。
- 今週のライブBPには参加
- 3月8日(金)にはランニングを試みたが、100%の力で走ることができず、85%程度までしか出せなかった
- 同日、膝にゲル注射を受け、48〜72時間の安静を指示された
開幕戦出場に向けて調整中
メンドーサ監督は、「開幕戦出場を目指している」と述べ、まだ時間があることを強調。
「今の時点では十分な打席数を確保できる時間があると考えている。」
ニモは昨年ポストシーズンで足底筋膜炎による左足の痛みを抱えていたが、春季キャンプには影響しないと見られていた。しかし、今度は逆の右膝に問題が発生し、慎重な対応が求められている。メンドーサ監督は、開幕が近づく中で状況を再評価する可能性を示唆。
「もし開幕が迫った段階で、彼が100%の力で走れていない、打席に立てていない、野球活動ができていない場合は、その時点で判断を下さなければならないだろう。」
「ただ、今の時点ではその状況にはなっていない。」
マーク・ファインサンド:MLB.com記者
引用元:mlb.com