パイレーツのエース、ポール・スキーンズの「1-of-1 ルーキーデビュー・パッチ・オートグラフカード」が、金曜日未明にFanatics Collectのオークションで111万ドル（約1億6,500万円）で落札され、野球カードとしては史上最高額のひとつとなりました。購入者の身元は現在のところ不明です。
Topps社によると、これまでにこの価格を上回る金額で取引された野球カードはわずか5枚しかありません。中でも、1952年製のミッキー・マントルのToppsカードは2022年に1,260万ドル（約18億7,000万円）で落札され、スポーツカードや記念品を含む全スポーツアイテムの中で史上最高額を記録しました。現役選手では、エンゼルス外野手マイク・トラウトのカードだけがスキーンズのカードより高額で取引されています。トラウトの1-of-1ルーキーカードは2020年に390万ドル（約5億8,000万円）で落札されました。
𝐁𝐑𝐄𝐀𝐊𝐈𝐍𝐆: The Paul Skenes 1/1 Rookie Debut Patch Autograph card has sold at auction for $1,110,000.
— Topps (@Topps) March 21, 2025
Of all active MLB players, only Mike Trout has ever had a card sell for more. pic.twitter.com/TG69RsisIe
Fanatics Collectによるスキーンズのカードオークションの収益はすべて、1月に南カリフォルニアを襲った山火事の被害者を支援するため、ロサンゼルスの火災救援基金に直接寄付されます。
このスキーンズのカードには、2024年5月11日に行われた彼の注目のMLBデビュー戦で着用されたパッチが使用されています。このカードは、Topps社が2023年に開始したイニシアチブの一環です。2023年MLBドラフト全体1位指名のスキーンズは、デビューシーズンで期待を上回る活躍を見せ、133イニングで防御率1.96、170奪三振を記録し、ナショナルリーグの新人王に輝きました。また、オールスターゲームの先発投手を務め、ナ・リーグのサイ・ヤング賞のファイナリストにも選ばれました。
スキーンズに対する熱狂は、コレクターたちの間で彼の「唯一無二のルーキーカード」を求める熱い争奪戦を引き起こしました。そしてそのカードは、ロサンゼルス在住の11歳のドジャースファンによって、クリスマスの朝に引き当てられました。
パイレーツは、このスキーンズカードを手に入れた人物に対して報奨を提示していました。カードと引き換えに提示された内容は、今後30年間の本拠地PNCパークでのホームプレート裏シーズンチケット2席、パイレーツOBによる指導付きのPNCパークでのソフトボールゲーム（30人分）、スキーンズ本人との対面、スキーンズの直筆サイン入りユニフォーム2枚など多岐にわたりました。さらに、スキーンズの恋人であり、LSUの体操選手でソーシャルメディアでも人気のリヴィ・ダンヌ氏は、カードを引き当てたファンがチームのオファーを受け入れた場合、今季のパイレーツ戦で自身のスイートルームに招待すると申し出ていました。
しかし、この家族（プロセス全体を通じて匿名を貫いています）はチームの申し出を断り、カードをオークションで売却する道を選びました。
トーマス・ハリガン：MLB.com記者
引用元：mlb.com
