ロサンゼルス — 大谷翔平は土曜日のタイガース戦シリーズ最終戦前に、2月25日以来となるブルペン投球を行い、登板に向けた調整を再開しました。
春季キャンプ期間中もマウンドに上がって投球練習はしていたものの、大谷はシーズン開幕に向けて打者としての調整を優先するため、一時的に投手としての調整を中断していました。その間も平地でのキャッチボールなどで肩の状態を維持しており、中程度の強度で投げ込んでいるように見えました。
「開幕が近づいていたので、打撃面を優先し、投手としては精神的にも肉体的にも一度リフレッシュする意味で調整を止めました」と、大谷はシーズン開幕となった東京シリーズ前の記者会見で、通訳のウィル・アイアトンを通じて語っていました。「これは予定通りの調整で、ここまで非常に順調に来ていると感じています。」
大谷は2023年9月に右肘の2度目の手術を受けており、さらにその2か月後の11月には左肩の手術も受けており、オフシーズンの調整開始が遅れていました。
土曜日のブルペンでは約20球を投じ、現在の調整段階をうかがわせる内容となりました。参考までに、春季キャンプでの最初のブルペンでは14球を投げていました。
大谷翔平の登板に向けた調整が一時中断される前、デーブ・ロバーツ監督は「5月頃の復帰」を見込んでいると話していましたが、それ以降、ドジャース側からは新たなタイムラインは示されていません。
「まずはブルペンから始めて、段階的に変化球も交えていく必要があります。その後、打者と対戦する流れになるでしょう」とロバーツ監督。「これは第一歩です。具体的な日程はありませんし、誰にも分かりません。まだ時間がかかると思っています。」
今回のブルペン登板、そしてその後のコンディションが、大谷の今後の調整計画に大きく影響するとみられています。ロバーツ監督によれば、今後大谷が実戦形式で打者と対戦し、複数イニングを想定した投球をこなすようになれば、実際のメジャー登板が見えてくるとのことです。
球団が一貫して強調しているのは、「今このタイミングで大谷を先発ローテーションに加える必要性は高くない」ということです。最も重要なのは、大谷がシーズン後半やポストシーズンなど「本当に必要な場面」で万全の状態でプレーできるようにすることだとしています。
「彼の健康が何よりも大事です」とロバーツ監督。「そのときが来て、十分な準備が整ったら、彼は我々のためにマウンドに上がるでしょう。」
ソニア・チェン:MLB.comドジャース担当
引用元:mlb.com