人生はタフだ――だからこそ、勝利を思い切り祝うべきだ。
ハイA・グリーンビル・ドライブの三塁手アンディ・ルーゴは、その哲学をしっかり理解しているようです。そして、バットの握り方はというと……かなり“柔軟”なようです。
土曜日の夜、21歳のレッドソックス有望株・ルーゴはサヨナラヒットを放ち、続けざまに超ド派手なバットフリップを披露。試合後には、4月のマイナーリーグとしては異例の、長くて熱狂的な祝福セレモニーがチームメイトたちによって繰り広げられました。
この一打はセンター深くへの当たりで、試合は7回裏時点でホワイトソックス傘下のウィンストンセーラム・ダッシュに0-7と大きくリードされていた展開からの大逆転劇でした。12回裏に放たれたルーゴのサヨナラ打で、試合は10-9でドライブの勝利に終わり、彼自身も8回に同点ホームランを放っていたことから、まさに“主役”の夜となりました。
グリーンビルの中継映像では、ルーゴのスイングから打球がセンター方向へ飛んでいくのを追っているのですが、映像中央にはもう1つの“飛翔物”――ルーゴのバットが上空へと舞い上がる様子が映り込んでいます。画面のフレームを飛び越え、その後大きな弧を描いて再びフレームに戻ってくるほどの豪快さでした。
ルーゴが一塁ベースを回る頃には、チームメイトがグラウンドに雪崩れ込み、2つのゲータレードクーラーの中身を容赦なく浴びせます。その後の“お祭り騒ぎ”の中でルーゴは自らユニフォームを脱ぎ、それを空高く放り投げ、胸を叩いて雄叫びを上げながらチームメイトたちの祝福を受けました。
試合は白熱した展開で、ドライブのリアム・キャロル監督とダッシュのパット・レイランド監督の両者、さらにはダッシュの一塁手ウェス・キャスも退場処分となるなど、3時間38分にわたる熱戦でした。
なお、この日ルーゴは3安打を記録しましたが、その前の第5打席(10回)では、得点圏に走者を置いた場面で3球三振を喫しており、サヨナラ打はまさに雪辱を果たす一打でもありました。
ドミニカ共和国出身のルーゴは2021年にレッドソックスと契約。昨年はシングルAセイラムで87試合に出場し、打率.271/出塁率.346/長打率.392、25盗塁を記録。その後、シーズン終盤にグリーンビルへ昇格しました。今季はここまで12試合で出塁率.313、長打6本とまずまずのスタートを切っています。
ジョシュ・ジャクソン:MLB.comおよびMiLB.com編集者
引用元:mlb.com