ツインズ 連勝は11に伸びるもバクストンとコレアが接触事故で負傷


ボルティモア — 現地木曜午後、ツインズはオリオールズとの最終戦を4-0で制し、今季対戦をスイープ。これでチームは連勝を11に伸ばし、快進撃を継続している。だが、その勝利には大きな代償があった。3回裏、ショートのカルロス・コレアとセンターのバイロン・バクストンという、ツインズ打線の主軸2人が、浅い中堅のフライを追って交錯。
2人とも試合から途中退場し、その後脳震盪(のうしんとう)プロトコルの対象となったことが発表された。

コレアは、負傷後に長めの治療時間を経て退場。一方のバクストンは、その回(3回裏)の守備をセンターで続けたものの、4回表には打順から外れ、そのまま交代となった。

この2人の離脱により、ツインズの守備陣は大幅な配置変更を余儀なくされることに。最終的には、5人の選手が試合中に2つ以上のポジションを守るという大きな変動があり、中でもコディ・クレメンスは、一塁・二塁・右翼の3つのポジションをこなした。

この試合で7回無失点・3安打1四球・3奪三振の快投を見せた先発のクリス・パダックは、試合後にこう語った:

「今日はまさに“戦いに出た”って感じだったね。バック(バクストン)とロス(コレア)のあの怖いプレー――本当に見ていてつらかったし、2人がこの数日で良くなってくれることを願ってる。今は脳震盪プロトコルに入っているけどね。それにしても、クレメンスは3つか4つのポジションを守ってくれたし、タイ・フランスも途中から出てきて、ジョナ・ブライドも入った。今日は本当にチーム全員で戦った試合だったし、多くの選手がしっかりステップアップしてくれたと思うよ。」


オリオールズのセドリック・マリンズが放った中堅方向へのフライを巡って、この衝突は発生した。ショートのコレアが背走し、センターのバクストンが前進して捕球体勢に入ったが、最終的にバクストンが捕球。しかし、お互いに回避する余裕がなく、バクストンの前方がコレアの背中に衝突してしまった。

ジェイス・ティングラー代行監督は、このプレーについて次のように語った:

「まさに2人の中間地点に落ちそうなフライだったんだ。2人とも全力で追いかけてたし、今日は観客も多くて、歓声で声がかき消されてしまっていた。コミュニケーションが取りづらい状況で、頭部をぶつけ合うような衝突になってしまった。」


衝突のあと、コレアとバクストンはしばらくグラウンド上に倒れたまま動けず、明らかに動揺した様子だった。トレーナー陣はすぐさまグラウンドに駆け寄り、対応にあたった。

2人ともこれまでのキャリアの中でたびたびケガに悩まされてきたベテラン選手だけに、チームとしても細心の注意を払って対応している。コレアに関しては、ちょうど日曜の試合で休養のためスタメンを外れたばかり。月曜のオフと火曜の雨天中止もあり、3日間連続で実戦から離れていた。

昨年はコレアとバクストンともに2度ずつ故障者リスト(IL)入りしており、球団としては同じ事態の再発を避けたいと考えている。もし今回、脳震盪プロトコルを無事にクリアできれば、2人は金曜に行われるブルワーズとのライバル対決初戦に先発出場できる見込みとなる。

ただし、脳震盪や脳へのダメージは非常に慎重な扱いが求められる。実際、わずか2年前には、当時ヤンキースの一塁手だったアンソニー・リゾーが衝突から約3か月後に「脳震盪後症候群」と診断されている。それまで診断が下されなかったことで、打撃や守備に長期間影響が出ていたという前例もある。

したがって、今回の2人の状態も決して軽視せず、慎重に経過を見守る必要がある。


「選手同士が頭をぶつけるような衝突があると、やはり心配になるよね」と、ジェイス・ティングラー代行監督は語った。

「一連の対応に6~7分ほどかかったと思うけど、本当に怖い場面だった。バック(バクストン)はあの回の守備は続けたけれど、カルロス(コレア)は自分の足で歩いてベンチへ戻ったよ。」

もちろん、試合には明るい話題もあった。たとえば、クリス・パダックの好投がそのひとつだ。彼の7回無失点で前日のダブルヘッダーで9回1/3を無失点に抑えたブルペン陣の負担を軽減できた。

そして、衝突が起きる直前には、バクストンが本塁打を放ち、ダショーン・カージーJr.との連続アーチでツインズは3-0とリードを広げた。この一発はバクストンにとって通算143本目のホームランであり、これはツインズ球団史において殿堂入り捕手ジョー・マウアーと並ぶ15位タイの記録となった。


さらに言えば、チームは現在11連勝中。ケガ人は出たものの、ツインズは良いムードのままミルウォーキー遠征へと向かう。

ロイス・ルイスはこう語る:

「チーム全体で気持ちを立て直したよ。ロッコ(バルデッリ監督)がジェイス(ティングラー)と一緒にロッカールームに入ってきて言ったんだ。『とにかくプレーを続けろ。もし君たちがケガをしても、相手だって試合を止めたりはしない。だから続けるんだ』って。それで僕らは、ただ野球を続けただけなんだ。」


「いまのチームって、全員で勝ちをもぎ取ってる感じがあるんだよね。特定の誰かだけじゃない。今日はこの選手、明日はあの選手――毎日誰かがクラッチで決めてくれる。パダックの素晴らしい先発だったり、ブルペンが9回をゼロに抑えることもあるし、もう信じられないくらい良い流れ。とにかく、この調子をキープしていくだけだね。」

ペイジ・レッキー:MLB.com記者
引用元:mlb.com

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