カルロス・カラスコが再びニューヨークに戻ってくる可能性がある。ただし今回は、右腕投手としてブロンクスで本拠地登板をすることになりそうだ。
ヤンキースとカラスコは月曜日にマイナー契約に合意したと、MLB.comのマーク・ファインサンドが報じた。この契約はYESネットワークのジャック・カリーによって最初に報じられたが、球団からの正式な発表はまだない。
MLBネットワークのインサイダーであるジョエル・シャーマンによると、カラスコはメジャー昇格を果たした場合、基本年俸150万ドルを受け取ることになり、さらに最大250万ドルの出来高払いが加わる可能性があるという。
3月21日に38歳の誕生日を迎えるカラスコは、2021年から2023年までの3年間、メッツでプレーし、ニューヨークでの経験を持つ。しかし「クッキー」の愛称で知られる彼は、キャリアの大半をクリーブランドで過ごしており、2024年シーズンも同球団でプレー。これがクリーブランドでの12シーズン目となっていた。
昨年、カラスコはガーディアンズで21試合に先発登板し、103回2/3を投げて3勝10敗、防御率5.64という成績を残した。それでも、Baseball Savantによると、彼のチェイス率(バッターがストライクゾーン外の球を振る割合)は31.3%で、メジャー全体の79パーセンタイルに位置していた。
メジャー15シーズンで通算324試合(うち277試合先発)、防御率4.14という実績を持つカラスコは、長年にわたる経験豊富な投手だ。特にクリーブランド時代の前半は好成績を収めており、最も輝いたシーズンは2017年だった。この年、メジャー最多タイの18勝を挙げ、32試合・200イニングを投げて防御率3.29を記録。ア・リーグのサイ・ヤング賞投票で4位に入った。
また、直近でも一定の成功を収めたシーズンがあり、2022年にはメッツで29試合に先発し、152イニングを投げて15勝、防御率3.97をマークした。
2019年には慢性骨髄性白血病と診断され、シーズンの3か月を欠場。しかし、9月に感動的な復帰を果たし、レギュラーシーズン最後の1か月でクリーブランドのリリーフとして11試合に登板。この年、ア・リーグのカムバック賞を受賞した。
スプリングトレーニングでヤンキースの開幕ロースター入りするには、チーム内で負傷者が出るなどの状況が必要になるかもしれない。現在、ヤンキースのローテーションは、ゲリット・コールとマックス・フリードの二枚看板を筆頭に、カルロス・ロドン、ルイス・ヒル、クラーク・シュミット、マーカス・ストローマンらが争っている。
しかし、キャンプに向けて先発の層を厚くすることは決して悪いことではなく、カラスコのような経験豊富な投手を控えに持つことは、ヤンキースにとって大きな価値があるだろう。
ジェイク・リル:MLB.comオリオールズ担当
引用元:mlb.com