タイガースがファームシステムの新王者に!
3年連続でファームランキングのトップに君臨していたオリオールズがついに王座を降り、新たな王者が誕生した。 そのチームは、デトロイト・タイガース。
オリオールズは、ここ数年で多くのプロスペクトをメジャー昇格させた結果、2024年ミッドシーズンランキングで首位から陥落。そして今回、ついにトップ10圏外へと後退した。これは、毎年競争力を維持しつつ、トップレベルのファームを維持することがいかに難しいかを示している。
一方、タイガースは6人の「トップ100プロスペクト」と強力な打者陣を擁し、ランキング1位に浮上。 これからどれだけこの地位を維持できるかが注目される。
2025年ファームシステムランキング:トップ5
- デトロイト・タイガース 🏆
- タンパベイ・レイズ
- ボストン・レッドソックス
- ロサンゼルス・ドジャース
- シアトル・マリナーズ
レイズはドラフト、国際スカウト、トレードで常に優れた人材を確保しており、1位になってもおかしくなかった。一方、ドジャースは7年連続でトップ10入りを果たし、常に強力なファームを維持している。
レッドソックスは、カイル・ティールとブレーデン・モンゴメリーをギャレット・クロシェ獲得のトレードで放出したにもかかわらず、依然として評価が高い。マリナーズはトップ100のプロスペクト7人が全員打者という特徴的な成長を見せている。
1位:デトロイト・タイガース
- 2024年ミッドシーズンランキング:6位
- 2024年プレシーズンランキング:5位
- 2023年ミッドシーズンランキング:13位
- 2023年プレシーズンランキング:25位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
ジャクソン・ジョーブ | RHP | No. 5 |
マックス・クラーク | OF | No. 6 |
ケビン・マクゴニグル | SS/2B | No. 28 |
ブライス・レイナー | SS | No. 52 |
タイロン・リランゾ | C/1B | No. 81 |
ホスエ・ブリセーニョ | 1B/C | No. 94 |
タイガースのファームが強い理由
タイガースは、トップ100プロスペクト6人を擁する5つの球団のうちの1つであり、トップ30に3人を抱えるのは2球団のみ、さらにトップ6に2人を擁するのは唯一の球団だ。
すでに強力だったジョーブ、クラーク、マクゴニグルのコアに加え、2023年ドラフトで全体11位指名のブライス・レイナーを獲得。さらに、リランゾとブリセーニョがシーズン終盤に大ブレイクしたことで、チームの厚みが増した。
さらに、ジェイス・ヤン(昨季の手首の怪我から復帰)はメジャーの三塁手争いに挑み、ハオ・ユー・リー(全レベルで安定した打撃成績を誇る内野手)、トレイ・スウィーニー(ポストシーズンでチームの正遊撃手として活躍)など、マイナーには有望な野手が揃っている。
一方で、ピッチング陣はジャクソン・ジョーブに大きく依存している面があるが、ジェイデン・ハム(2024年にブレイク)を筆頭に、トロイ・メルトン、タイ・マデンが2025年にメジャーデビューの可能性を持っている。
また、2024年のドラフトで指名されたオーウェン・ホール、イーサン・シーフェルビーン、ジョシュ・ランドールらがファームの投手層にさらなる厚みを加えている。
2位:タンパベイ・レイズ – 依然としてMLB屈指の育成力を誇る
- 2024年ミッドシーズンランキング:1位
- 2024年プレシーズンランキング:6位
- 2023年ミッドシーズンランキング:7位
- 2023年プレシーズンランキング:6位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
カーソン・ウィリアムズ | SS | No. 9 |
ザビエル・アイザック | 1B | No. 50 |
ブレイデン・テイラー | INF | No. 66 |
トレ・モーガン | 1B/OF | No. 93 |
テオ・ギレン | OF | No. 98 |
トッププロスペクトの卒業が影響も、依然としてMLB屈指の育成組織
レイズは、2024年のミッドシーズンランキングで1位に立ったものの、トッププロスペクトだったジュニア・カミネロが昇格したことで、今回は2位に後退。
それでも、内部育成と昨年のトレードデッドラインでの補強により、依然としてMLB最も層の厚いファームシステムを維持している。
レイズのトップ100プロスペクトの多くは野手であり、特に以下の選手が注目される。
- カーソン・ウィリアムズ(No. 9) → ショートの名手であり、守備力が際立つ
- ザビエル・アイザック(No. 50) → パワーが武器の一塁手
さらに、トップ100には入らなかったが、ツール面で注目すべき選手も多い。
- エイダン・スミス → 5ツールプレイヤーの可能性を秘める
- チャンドラー・シンプソン → MLBで最も速い男と称される
投手陣も着実に補強、将来のスターター候補が続々と台頭
レイズは、投手育成の強みも持つチームだが、今回のトップ100には投手が含まれていない。しかし、それは決して投手が不足しているわけではない。
- ブロディ・ホプキンス(トレードデッドラインで獲得)
- ジャクソン・バウマイスター(同じくデッドラインで加入)
- サンティアゴ・スアレス
- ギャリー・ギル・ヒル
- トレバー・ハリソン
この5人は、下位レベルにおいて将来の先発ローテーション候補として成長中だ。
レイズファームの特徴:「毎年トップクラス」
このような層の厚さこそが、レイズが長年にわたりファームランキングのトップクラスに位置し続ける理由である。
「スター候補を育成しながら、次世代の選手を着実に確保する」という戦略は、レイズの球団運営の象徴となっており、ファンもこの強固な育成システムに慣れ親しんでいる。
「トッププロスペクトの昇格があっても、レイズの育成力は揺るがない」——それを証明するようなファームの充実ぶりを、2025年も見せてくれそうだ。
3位:ボストン・レッドソックス – 急成長を遂げたファーム
- 2024年ミッドシーズンランキング:7位
- 2024年プレシーズンランキング:14位
- 2023年ミッドシーズンランキング:16位
- 2023年プレシーズンランキング:16位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
ローマン・アンソニー | OF | No. 2 |
クリスティアン・キャンベル | 2B/SS/OF | No. 7 |
マルセロ・メイヤー | SS | No. 12 |
フランクリン・アリアス | SS/2B | No. 75 |
レッドソックスのプロスペクト「ビッグ3」
現在のMLBにおいて、レッドソックスほど強力なトップ3プロスペクトを擁するファームは存在しない。
- ローマン・アンソニー(No. 2) → 野手全体で最高評価のプロスペクト
- クリスティアン・キャンベル(No. 7) → 守備のユーティリティ性と高い打撃力
- マルセロ・メイヤー(No. 12) → かつて「次世代のフランシスコ・リンドーア」と評された天才遊撃手
この3人の存在が、レッドソックスを一気にミッドシーズン7位→プレシーズン3位へと押し上げた最大の要因である。
国際スカウト陣の活躍
レッドソックスは、近年国際市場でのスカウティングに成功しており、以下のような有望選手を獲得している。
- フランクリン・アリアス(No. 75)
- ルイス・ペラレス(RHP)
- ホスティンソン・ガルシア(OF)
- ヨエリン・セスペデス(SS)
- ジャスティン・ゴンザレス(1B)
このように、ドラフトだけでなく国際市場からも有望な選手を獲得し、ファーム全体の層を厚くしている。
投手育成の大幅な改善
長年、レッドソックスは投手育成が課題とされてきたが、2024年には大きな進歩を遂げた。
しかし、最高の投手プロスペクトだったルイス・ペラレスがトミー・ジョン手術で離脱したため、現時点では野手の評価が先行している。
それでも、レッドソックスは投手陣の育成を進めており、2025年にはさらに改善が期待される。
今後の展望:「未来のタイトル争いに向けて」
レッドソックスは、これまでの「ファーム再建期」を抜け出し、「メジャーのタイトル争いに向けた育成段階」へと移行している。
現在のトッププロスペクトたちが順調に成長すれば、ボストンがMLBのトップチームに返り咲く日も遠くない。
4位:ロサンゼルス・ドジャース – 王者の系譜を継ぐファーム
- 2024年ミッドシーズンランキング:5位
- 2024年プレシーズンランキング:8位
- 2023年ミッドシーズンランキング:6位
- 2023年プレシーズンランキング:2位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
佐々木朗希 | RHP | No. 1 |
ダルトン・ラッシング | C/OF | No. 30 |
ホスエ・デ・パウラ | OF | No. 40 |
ジャクソン・フェリス | LHP | No. 70 |
アレックス・フリーランド | SS | No. 71 |
ザイヒア・ホープ | OF | No. 74 |
ドジャースの強さ:「育成」と「勝利」の両立
ドジャースは過去5年間で2度のワールドシリーズ制覇、12年連続プレーオフ進出を達成しながら、MLB最強クラスのファームシステムを維持している。
2024年1月に全体No.1プロスペクトのロキ・ササキを獲得し、一気にランキングを押し上げた。さらに、過去12カ月間で以下の補強を実施。
- トップ100プロスペクト2名を獲得(ジャクソン・フェリス&ザイヒア・ホープ)
- マイケル・ブッシュ&イェンシー・アルモンテをカブスへ放出
- 高評価の遊撃手2名を獲得
- エミル・モラレス(国際市場)
- ケロン・リンジー(ドラフト1巡目指名)
このように、ドジャースは毎年のように戦力補強を行いながら、将来を見据えた育成を怠らない。
「最強の10代プロスペクト軍団」
現在のドジャースは、MLBで最も有望な10代のプロスペクト集団を持つとも言われている。
- ホスエ・デ・パウラ(No. 40)
- エミル・モラレス(国際市場の逸材)
- ケロン・リンジー(ドラフト1巡目)
- エドゥアルド・キンテーロ(外野手)
これらの選手が順調に成長すれば、ドジャースの強さはさらに長期化する可能性が高い。
ドジャースの未来:「王者の系譜を継ぐチーム」
ロキ・ササキの加入は、ドジャースのファーム全体を一気に引き上げた。 さらに、各ポジションに次世代のスター候補を配置しており、育成のバランスも良い。
「勝ちながら育てる」——ドジャースは、このスタイルを今後も貫き、「育成の理想形」としてMLBをリードし続けるだろう。
5位:シアトル・マリナーズ – 急上昇するファームシステム
- 2024年ミッドシーズンランキング:9位
- 2024年プレシーズンランキング:18位
- 2023年ミッドシーズンランキング:19位
- 2023年プレシーズンランキング:24位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
コルト・エマーソン | SS/3B | No. 20 |
ラザロ・モンテス | OF | No. 42 |
コール・ヤング | SS/2B | No. 49 |
ハリー・フォード | C | No. 64 |
フェルニン・セレステン | SS | No. 73 |
ジョニー・ファルメロ | OF | No. 95 |
マイケル・アロヨ | 2B/SS | No. 97 |
トップ100内に最多タイの7選手を輩出
マリナーズはカブスと並び、MLBトップ100に7人のプロスペクトを擁する唯一の球団。
さらに特筆すべきは、7人全員が打者であることだ。
これは、マリナーズが近年「打撃重視」の育成方針を取ってきた結果であり、高校生ドラフト指名4人+国際市場の3人というバランスの良い構成になっている。
- 高校生ドラフト指名
- コルト・エマーソン(SS/3B)
- コール・ヤング(SS/2B)
- ジョニー・ファルメロ(OF)
- ハリー・フォード(C)
- 国際市場からの逸材
- ラザロ・モンテス(OF)
- フェルニン・セレステン(SS)
- マイケル・アロヨ(2B/SS)
内野・外野・捕手とバランスよくプロスペクトを揃えている点も評価されている。
投手陣の育成も進行中
マリナーズのファームは打者が中心だが、次世代の有望投手も着実に成長している。
- ライアン・スローン(2024年ドラフト指名)
- 多くの専門家が「トップ100入りは時間の問題」と評価
- ジュランジェロ・シントジェ(2024年ドラフト指名)
- 両投げの異才投手として注目
- ローガン・エバンス(2024年のブレイク候補)
このように、ファーム全体のバランスを取るために、投手陣の育成も強化中である。
マリナーズの未来:「急上昇する新世代」
ここ数年で、マリナーズのファームシステムは劇的に改善され、2024年はついにトップ5入りを果たした。
これは、ドラフト&国際市場での打撃系プロスペクトの獲得と、近年の投手育成強化の成果と言える。
「MLBトップレベルの打線を生み出す可能性を秘めたファーム」として、マリナーズは今後も急成長を遂げるチームとなるかもしれない。
6位:シカゴ・ホワイトソックス – MLBで最も急成長したファーム
- 2024年ミッドシーズンランキング:11位
- 2024年プレシーズンランキング:20位
- 2023年ミッドシーズンランキング:20位
- 2023年プレシーズンランキング:26位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
ノア・シュルツ | LHP | No. 16 |
カイル・ティール | C | No. 32 |
ヘイゲン・スミス | LHP | No. 34 |
コルソン・モンゴメリー | SS | No. 39 |
ブレーデン・モンゴメリー | OF | No. 54 |
エドガー・ケーロ | C | No. 65 |
MLBで最も急成長したファーム
ホワイトソックスは、1年間で14ランクも順位を上げ、MLBで最も成長したファームシステムとなった。
その理由は、過去1年間でトップ30プロスペクトのうち14人を新たに獲得し、質・量ともに強化したことにある。
- カイル・ティール(No. 32) & ブレーデン・モンゴメリー(No. 54) → ギャレット・クロシェのトレードで獲得
- ヘイゲン・スミス(No. 34) → 2024年ドラフト全体5位指名
最強クラスの左腕プロスペクトコンビ
ホワイトソックスには、現在MLBトップクラスの左腕2人が揃っている。
- ノア・シュルツ(No. 16)
- 6フィート9インチ(約206cm)の長身左腕で、支配力のある投球が特徴
- 健康ならエース級のポテンシャル
- ヘイゲン・スミス(No. 34)
- 2024年ドラフト全体5位で指名された逸材
- 速球とスライダーのコンビネーションが強力
この2人が成長すれば、ホワイトソックスは将来MLB屈指の左腕先発コンビを擁する可能性がある。
最強クラスの捕手プロスペクトコンビ
さらに、捕手プロスペクトの層も非常に厚い。
- カイル・ティール(No. 32)
- 攻守両面で完成度が高い正捕手候補
- ボストンからクロシェのトレードで獲得
- エドガー・ケーロ(No. 65)
- 打撃力が魅力のオフェンシブキャッチャー
- オリオールズのアドリー・ラッチマンと比較されることも
この2人が成長すれば、将来的にMLB屈指の捕手陣を形成する可能性がある。
ホワイトソックスの未来:「急成長のファームは新たな黄金時代を築けるか?」
- 最強クラスの左腕2人(シュルツ&スミス)
- 最強クラスの捕手2人(ティール&ケーロ)
- 全体的にバランスの取れたプロスペクト構成
ホワイトソックスは、再建モードから一気に「優勝争いを狙える未来」を描けるチームへと変貌しつつある。
2025年以降、このファームシステムがどれだけメジャーリーグレベルで結果を残せるかが、チームの成長を左右するカギとなるだろう。
7位:ミルウォーキー・ブリュワーズ – 次世代スターを育成し続けるシステム
- 2024年ミッドシーズンランキング:17位
- 2024年プレシーズンランキング:3位
- 2023年ミッドシーズンランキング:3位
- 2023年プレシーズンランキング:15位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
ジェファーソン・ケーロ | C | No. 47 |
ヘスス・マデ | SS/3B | No. 55 |
クーパー・プラット | SS | No. 56 |
ジェイコブ・ミシオロウスキ | RHP | No. 99 |
ジャクソン・チョーリオの卒業後も強力なファームを維持
ジャクソン・チョーリオ(昨季MLB昇格)の卒業によって、ブリュワーズのファームランキングが急落するかと思われた。しかし、ブリュワーズは新たなスター候補を次々と発掘し、再びファームを充実させた。
- 最大の注目株はヘスス・マデ(No. 55)。
- 下位レベルで驚異的な成長を見せる遊撃手
- 打撃と守備の両方で高いポテンシャル
ブルワーズはマデのような若手を早期に育成し、ファームを活性化させるのが得意なチームである。
コーナー内野手の層の厚さが際立つ
ブリュワーズは、コーナー内野(1B/3B)に多くの有望選手を抱えている。
- マイク・ボエブ
- タイラー・ブラック
- エリック・ビトンティ
- ルーク・アダムス
- ブレイク・バーク
- ブロック・ウィルケン
これらの選手は、クラブのトップ18プロスペクトに全員ランクインしており、将来的にメジャーでのレギュラー候補となる可能性が高い。
投手陣も潜在能力が高い
ブリュワーズのファームは、多くの有望な先発投手とリリーフ投手を擁している。
- ジェイコブ・ミシオロウスキ(No. 99)
- 高身長&剛速球の本格派右腕
- 制球が安定すれば将来のローテーション入りも十分可能
- クレイグ・ヨーホ(No. 19)
- MLBデビュー間近のリリーフエース候補
- エリート級のチェンジアップを武器に持つ
ブリュワーズは、リリーフ投手の育成にも長けており、ヨーホのような「即戦力候補」が毎年出てくるのが強みだ。
ブリュワーズの強み:「育成力と戦略的運営」
ブリュワーズは決して「資金力のある球団」ではない。しかし、自前の選手育成とファームの活用によって、常にNL中地区で競争力を維持している。
- コストを抑えながらも、毎年戦えるチームを作る
- スター選手の卒業後も、新たなプロスペクトを生み出す
これがブルワーズの戦略であり、「スモールマーケットの理想的な成功モデル」と言える。
ブリュワーズがこのシステムを維持し続ける限り、NL中地区のダークホースとして存在感を示し続けるだろう。
8位:シカゴ・カブス – 強力なプロスペクト陣を擁する再建期のチーム
- 2024年ミッドシーズンランキング:8位
- 2024年プレシーズンランキング:2位
- 2023年ミッドシーズンランキング:4位
- 2023年プレシーズンランキング:12位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
マット・ショウ | INF | No. 19 |
ケイド・ホートン | RHP | No. 51 |
オーウェン・カイシー | OF | No. 53 |
モイセス・バジェステロス | C/1B | No. 68 |
ジェームズ・トリアントス | 2B/OF | No. 72 |
ケビン・アルカンタラ | OF | No. 89 |
ジェファーソン・ロハス | SS/2B | No. 96 |
「MLB最多タイ」7人のトップ100プロスペクト
カブスはマリナーズと並び、MLB最多となる7人のトップ100プロスペクトを擁する。
そのうち6人は昨シーズンにトリプルAまたはMLBでプレーしており、メジャー昇格が目前に迫っている。
このポジションプレイヤーの層の厚さは、かつて2015年にMLB1位にランクインしたカブスのファームシステムを彷彿とさせる。
当時のプロスペクトには、以下のような選手がいた。
- クリス・ブライアント
- ジェイマー・キャンデラリオ
- ウィルソン・コントレラス
- イアン・ハップ
- エロイ・ヒメネス
- アディソン・ラッセル
- カイル・シュワーバー
- ホルヘ・ソレアー
- グレイバー・トーレス
現在のカブスも、このレベルに匹敵する才能を持ったファームとして評価されている。
今後のカブスを支える「国際市場の遊撃手」たち
現在のプロスペクト陣がMLBに昇格した後、カブスは国際市場から獲得した次世代のショートストップたちに大きく依存することになる。
特に注目されるのが、ジェファーソン・ロハス(No. 96) を筆頭とする以下の選手たち。
- フェルナンド・クルーズ(SS)
- クリスティアン・ヘルナンデス(SS)
- フアン・トーマス(SS)
この4人の成長次第では、今後数年間でカブスのファームランキングは再び上昇する可能性がある。
カブスの未来:「2015年以来の黄金期を築けるか?」
現在のカブスは、2015年のワールドシリーズ制覇に向けた再建期にあったファームと似た構造を持つ。
- 即戦力プロスペクトが充実(ショウ、ホートン、カイシーなど)
- 国際市場から次世代のタレントを確保(ロハス、クルーズ、ヘルナンデスなど)
この2つの要素がうまく機能すれば、数年後に再びワールドシリーズを狙うチームへと成長する可能性がある。
今後、どの選手がMLBで結果を残せるかが、カブスの未来を大きく左右することになるだろう。
9位:クリーブランド・ガーディアンズ – MLBトップクラスの打撃プロスペクトを確保
- 2024年ミッドシーズンランキング:4位
- 2024年プレシーズンランキング:19位
- 2023年ミッドシーズンランキング:15位
- 2023年プレシーズンランキング:4位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
トラビス・バザーナ | 2B | No. 10 |
チェイス・デロウター | OF | No. 36 |
ジャイソン・チョリオ | OF | No. 59 |
アンヘル・ヘナオ | INF | No. 61 |
2024年AL優勝ロースターに7人の新人を輩出
ガーディアンズは、2024年のアメリカン・リーグ優勝チームに7人のルーキーを送り込んだ。特に注目されたのは以下の選手たち。
- カイル・マンザルド(1B)
- ジョンケンシー・ノエル(3B/OF)
- ブライアン・ロッキオ(SS)
- ケイド・スミス(RHP)
すでに多くのプロスペクトがMLBレベルで活躍しているが、ガーディアンズの育成力は衰えていない。
むしろ、さらに才能豊かな若手が次々と育成されている。
2024年ドラフトで史上最高額の投資($20.4M)
ガーディアンズは、2024年のドラフトで球団史上最高額となる2040万ドル(約30億円)を投じ、トップクラスの選手を獲得。
- 1巡目全体1位指名 → トラビス・バザーナ(No. 10)
- MLBドラフトで「最高の純粋な打者」と評価されたセカンド
- 投手補強のため、3人の高校生投手に7桁の契約金を支給
- ブレイロン・ドウティ
- ジョーイ・オーキー
- チェイス・モブリー
バザーナは即戦力の打撃プロスペクトとして期待され、投手陣の若手も今後の成長が楽しみな選手ばかり。
若手ポジションプレイヤーが急成長
ガーディアンズのファームは、2023年に多くの野手が飛躍的な成長を遂げた。
- ジャイソン・チョリオ(No. 59) → ブレイクの兆しを見せる外野手
- アンヘル・ヘナオ(No. 61) → マルチポジションを守れる内野手
この2人をはじめ、次世代のポジションプレイヤー陣が順調に育ってきている。
ガーディアンズの未来:「育成力でリーグをリードする球団へ」
ガーディアンズは資金力ではヤンキースやドジャースに及ばないものの、育成力ではMLB屈指の球団だ。
- 2024年AL優勝ロースターに7人のルーキー
- 史上最高額のドラフト投資で、打撃と投手の両方を補強
- 既存のプロスペクトも成長を続け、ファームの厚みが増している
この勢いが続けば、クリーブランドは今後もALのトップ争いを続けるチームとなる可能性が高い。
10位:ミネソタ・ツインズ – 若手有望株と投手陣のバランスが取れたファーム
- 2024年ミッドシーズンランキング:2位
- 2024年プレシーズンランキング:15位
- 2023年ミッドシーズンランキング:17位
- 2023年プレシーズンランキング:19位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
ウォーカー・ジェンキンス | OF | No. 3 |
エマニュエル・ロドリゲス | OF | No. 37 |
ルーク・キーシャル | 2B/OF/1B | No. 60 |
トップ100の打者3人は全員ケガの履歴あり…だが高いポテンシャルを誇る
ツインズはトップ100にランクインした3人の打者全員がケガの履歴を持つというリスクを抱えているが、
健康であれば2024年中にもMLBで活躍できる可能性があると期待されている。
- ウォーカー・ジェンキンス(No. 3)
- 2年目ながら、健康ならメジャー級の実力を持つ外野手
- プロ入り以来、高い打撃力とフィールドでの適応力を見せている
- 2024年中の昇格はやや強気な予想だが、実力的には十分可能
- エマニュエル・ロドリゲス(No. 37)
- ツインズの次世代中核となる可能性を秘めた強打の外野手
- コンタクト率を上げることが課題だが、パワーは本物
- ルーク・キーシャル(No. 60)
- 複数ポジションをこなせるユーティリティプレイヤー
- 将来的にはレギュラーを狙える選手
この3人が順調に成長すれば、ツインズは次世代の強力な打線を形成できる可能性がある。
投手陣の卒業によるランキングの微減も、依然としてトップ10圏内
ゼビー・マシューズ(Zebby Matthews) と デビッド・フェスタ(David Festa) のMLB昇格により、ツインズのファームランキングはわずかに順位を下げた(2位 → 10位)。
しかし、依然としてトップ10にランクインするだけの層の厚さを維持している。
現在、ツインズのトップ15プロスペクトのうち7人が投手であり、次に昇格するのはこの中から出てくる可能性が高い。
ツインズの未来:「バランスの取れた育成システム」
- 即戦力候補の打者3人(ジェンキンス、ロドリゲス、キーシャル)
- 次世代の先発ローテ候補が7人控える充実した投手陣
ツインズは、「打者と投手のバランスが取れたファーム」を持つチームであり、2024年以降も着実に戦力をメジャーに供給できるシステムを維持している。
このまま順調にプロスペクトが成長すれば、近い将来AL中地区の覇権争いに再び食い込むことができるだろう。
11位:シンシナティ・レッズ – 充実した投打のプロスペクト陣
- 2024年ミッドシーズンランキング:14位
- 2024年プレシーズンランキング:10位
- 2023年ミッドシーズンランキング:5位
- 2023年プレシーズンランキング:5位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
チェイス・バーンズ | RHP | No. 26 |
レット・ラウダー | RHP | No. 35 |
サル・スチュワート | 2B/3B | No. 83 |
カム・コリアー | 3B | No. 90 |
エドウィン・アロヨ | SS | No. 91 |
即戦力投手2人が先発ローテ入りの可能性
レッズの2024年ドラフト&2023年ドラフトの1巡目指名であるチェイス・バーンズ(No. 26)とレット・ラウダー(No. 35)は、早ければ2024年シーズン中にもMLBのローテーション入りする可能性がある。
- チェイス・バーンズ(No. 26)
- 高い奪三振能力を持つ本格派右腕
- 直球の威力とスライダーが武器
- MLBのローテーション候補として期待大
- レット・ラウダー(No. 35)
- 完成度の高い投球術が特徴の右腕
- 優れたコントロールで長いイニングを投げられるタイプ
この2人が順調に成長すれば、レッズの先発陣は今後数年間安定する可能性がある。
充実した野手プロスペクト陣
レッズのトップ30プロスペクトのうち、バーンズ&ラウダーを除く8人が打者であり、攻撃面でも未来の戦力が豊富に揃っている。
- サル・スチュワート(No. 83) → 内野ユーティリティのスラッガー
- カム・コリアー(No. 90) → 強打のサード
- エドウィン・アロヨ(No. 91) → 堅実な守備力を持つ遊撃手
特にスチュワートとコリアーは、将来的にクリーンアップを打てる可能性を秘めた選手であり、アロヨはレッズの未来の遊撃手として期待されている。
育成&補強戦略のバランスが良い
レッズはドラフト・トレード・国際市場の3つをバランス良く活用し、ファームを充実させている。
- ドラフト → トップ10プロスペクトのうち6人がドラフト指名
- トレード → 2人を獲得
- 国際市場 → 2人を獲得
このように、多方面から有望な選手を獲得し、持続的に戦力を補充しているのがレッズの強み。
レッズの未来:「投打の若手が充実し、未来は明るい」
- 即戦力投手2人(バーンズ&ラウダー)が2024年にMLB昇格する可能性
- 次世代の主力候補となる打者陣(スチュワート、コリアー、アロヨ)
- 育成&補強戦略がバランス良く機能している
レッズは、ファームの厚みを活かし、今後も競争力のあるチーム作りができる環境を整えている。今後、投打のプロスペクトが順調に成長すれば、レッズは再びポストシーズン進出を狙えるチームになる可能性が高い。
12位:ニューヨーク・メッツ – 戦力補強と育成の両立を実現
- 2024年ミッドシーズンランキング:13位
- 2024年プレシーズンランキング:13位
- 2023年ミッドシーズンランキング:11位
- 2023年プレシーズンランキング:11位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
ブランドン・スプロート | RHP | No. 46 |
ジェット・ウィリアムズ | SS/OF | No. 57 |
カーソン・ベンジ | OF | No. 100 |
戦力補強を行いながらもファームを維持
メッツは今オフシーズンに積極的な補強を行ったが、ファームの主力選手を犠牲にすることなく戦力を維持した。
むしろ、新たな国際プロスペクトを加え、さらに選手層を厚くしている。
- 最大の国際契約 → エリアン・ペーニャ(SS)
- ロキ・ササキを除き、今季最大の国際契約金(500万ドル)
- 5ツールを兼ね備えた17歳の有望株
- 内野のタレント層をさらに強化
これにより、メッツの内野には次世代のスター候補が揃うことになった。
充実した内野プロスペクト陣
メッツのファームには、ウィリアムズ(No. 57)を中心に、次世代の内野主力候補が揃っている。
- ジェット・ウィリアムズ(No. 57) → SS/OFのユーティリティ型スター候補
- ライアン・クリフォード → パワフルな打撃が魅力のコーナー内野手
- ルイサンヘル・アクーニャ → メジャーリーグ経験あり、スピードと守備が武器
- ヘスス・バエス → 攻守両面で高評価の若手SS
- ロニー・マウリシオ → パワーとアスリート能力を兼ね備える内野手
この5人のうち、数人が今後トップ100に入る可能性があるほどタレントが豊富。
即戦力投手:スプロートは今季MLBデビューの可能性
メッツのトップ100プロスペクトの中で、最も早くMLB昇格の可能性があるのがブランドン・スプロート(No. 46) だ。
- 高い奪三振能力とプラスの球速
- スライダー、チェンジアップを含む多彩なピッチミックス
- 2024年夏にはMLBデビューの可能性がある
さらに、ノーラン・マクリーン、ジョナ・トン らも上位レベルのローテーションで活躍し、
早ければ今季中にもクイーンズ(MLB)へ昇格する可能性がある。
メッツの未来:「強化された内野と即戦力投手陣」
- 国際市場からエリアン・ペーニャを獲得し、内野の層を強化
- ウィリアムズ、アクーニャ、バエスらの成長で次世代の内野は盤石
- スプロートを筆頭に、MLB昇格が期待される投手陣も充実
メッツは、即戦力補強を行いながらもファームの重要な戦力を維持し、将来性のある若手を確保している。
今後、プロスペクトたちがどれだけMLBレベルで活躍できるかが、チームの成功の鍵となるだろう。
13位:ワシントン・ナショナルズ – 未来のスターと次世代投手陣の台頭
- 2024年ミッドシーズンランキング:10位
- 2024年プレシーズンランキング:12位
- 2023年ミッドシーズンランキング:8位
- 2023年プレシーズンランキング:10位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
ディラン・クルーズ | OF | No. 4 |
トラビス・シコラ | RHP | No. 69 |
ジャーリン・スサナ | RHP | No. 78 |
ディラン・クルーズの昇格がナショナルズの転換点に
ディラン・クルーズ(No. 4)は、開幕戦のライトのレギュラーを務める可能性が高く、MLBデビュー間近と見られている。
- MLBトップレベルの打撃スキルを持つ外野手
- 即戦力として期待され、2024年には卒業見込み
- ナショナルズの再建期から若手中心のチームへの転換点となる存在
クルーズが昇格すれば、ナショナルズのファームランキングは低下するかもしれないが、「チームが再建から次のステージへ進む」 という意味ではポジティブな動きになる。
次世代のエース候補たち:シコラ&スサナ
ナショナルズの次世代を担う投手陣も台頭しており、特にトラビス・シコラ(No. 69)とジャーリン・スサナ(No. 78)が注目されている。
- トラビス・シコラ(No. 69)
- 高い奪三振能力を持つ右腕
- ナショナルズの次世代エース候補
- ジャーリン・スサナ(No. 78)
- 最速100mph超の剛速球を持つパワーピッチャー
- 制球力の向上が今後の課題だが、ポテンシャルはエース級
さらに、左腕のアレックス・クレミーも成長中であり、今後のナショナルズのローテーションを支える投手が着実に育っている。
2024年ドラフト1位指名でさらに補強
ナショナルズは、2024年ドラフトで全体1位指名権を持っている。
このドラフトで新たなスター候補を獲得すれば、ファームランキングの大幅な低下を防ぐことができる。特に、投手の強化か、クルーズに次ぐ新たな野手の獲得が焦点となる。
ナショナルズの未来:「若手チームへの移行期」
- クルーズがMLBデビューし、チームの主力として活躍する可能性
- シコラ、スサナを中心に、次世代のローテーションが形成されつつある
- 2024年ドラフト1位指名でさらなる補強が期待される
ナショナルズは、再建から「若手中心の新世代チーム」への移行期に入っている。今後、どれだけ若手がMLBで結果を残せるかが、チームの成長を決める大きな要因となるだろう。
14位:ピッツバーグ・パイレーツ – 投手育成の名門、野手陣の成長が鍵
- 2024年ミッドシーズンランキング:20位
- 2024年プレシーズンランキング:9位
- 2023年ミッドシーズンランキング:2位
- 2023年プレシーズンランキング:8位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
ババ・チャンドラー | RHP | No. 15 |
コナー・グリフィン | SS/OF | No. 43 |
トーマス・ハリントン | RHP | No. 79 |
ターマー・ジョンソン | 2B/SS | No. 82 |
投手育成の実績が光るパイレーツ
パイレーツは、MLBでも屈指の「投手育成力」を誇る球団として知られており、現在のトッププロスペクトにも有望な投手が揃っている。
- ババ・チャンドラー(No. 15) → 剛腕右腕で、将来のローテーションの柱候補
- トーマス・ハリントン(No. 79) → 安定感があり、MLB昇格が近い先発候補
さらに、以下の3人の若手投手もMLB昇格間近とされている。
- ブラクストン・アシュクラフト(Braxton Ashcraft)
- ハンター・バルコ(Hunter Barco)
- マイケル・バロウズ(Michael Burrows)
2024年中にもこれらの若手投手がメジャースタッフに加わる可能性があり、投手陣は順調に整備されつつある。
課題は打撃陣の成長、ジョンソンが鍵を握る
パイレーツのファームが再びトップクラスに返り咲くには、野手陣の成長が不可欠。
その中心となるのが、ターマー・ジョンソン(No. 82) だ。
- 2022年ドラフト1巡目(全体4位)指名の超有望株
- 選球眼に優れ、コンタクト能力も高いが、長打力を伸ばせるかが課題
- もし成長すれば、パイレーツの未来の打線の核となる可能性
また、2024年ドラフト1巡目指名のコナー・グリフィン(No. 43)も期待の逸材。
- 遊撃手と外野手の両方をこなせるユーティリティ性
- アスリート能力が高く、スピードとパワーを兼ね備える
この2人をはじめ、野手プロスペクト陣がMLBレベルで活躍できるようになれば、パイレーツのファームは再びトップ10に戻る可能性がある。
パイレーツの未来:「投手王国に打線の厚みを加えられるか」
- 投手育成には成功しており、MLBレベルでも即戦力が多数控えている
- 野手陣の成長が遅れており、特にターマー・ジョンソンの飛躍が重要
- もし打撃陣が改善されれば、再びファームランキングの上位に浮上する可能性
現在のパイレーツのファームは、「堅実な投手陣+成長待ちの野手陣」という構成。もしジョンソンやグリフィンがブレイクすれば、チームの将来はさらに明るくなるだろう。
15位:ボルチモア・オリオールズ – MLBレベルの成功とファームの世代交代
- 2024年ミッドシーズンランキング:3位
- 2024年プレシーズンランキング:1位
- 2023年ミッドシーズンランキング:1位
- 2023年プレシーズンランキング:1位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
サミュエル・バサーヨ | C/1B | No. 13 |
コビー・マヨ | 3B/1B | No. 14 |
ファームの低下は、成功の証
オリオールズのファームランキングが15位まで低下した理由は単純で、これまでトッププロスペクトだった選手たちがMLBに昇格し、戦力として活躍しているため。
- アドリー・ラッチマン(C)
- ガナー・ヘンダーソン(SS/3B)
- ジャクソン・ホリデイ(SS)(間もなくMLBデビュー予定)
- ジョーダン・ウェストバーグ(INF)
- コール・アーウィン(LHP)
このように、オリオールズは若手中心のMLBロースターを構築しつつある。これは「ファームシステムの成功」を意味しており、ランキングの低下はむしろポジティブな変化といえる。
次世代の主力候補:バサーヨ&マヨ
オリオールズのファームは、依然として強力な打撃プロスペクトを2人抱えている。
- サミュエル・バサーヨ(No. 13)
- パワーが魅力のキャッチャー&ファースト
- 打撃の完成度が高く、MLB昇格も近い
- コビー・マヨ(No. 14)
- サード&ファーストを守れる中軸候補
- マイナーでOPS.900超えを記録する打撃力
この2人が2024年または2025年にMLBへ昇格すれば、オリオールズの強力な若手ラインナップはさらに充実することになる。
オリオールズの今後の課題:「低順位ドラフト指名と国際市場の活用」
MLBで成功したチームの宿命として、今後のドラフト指名順位は低くなり、優秀な若手を獲得しづらくなる。そのため、オリオールズは今後、以下の2つの方法で新たな才能を発掘する必要がある。
- 下位指名でも価値のある選手を見つけるスカウティング力の強化
- 国際市場(中南米・アジア)からの優秀な選手獲得を進める
これが成功すれば、オリオールズは「育成と戦力の維持」を両立できる球団として継続的に競争力を保つことができる。
オリオールズの未来:「ファームの世代交代を乗り越えられるか」
- MLBロースターが若手中心となり、チームの再建が完了
- バサーヨ&マヨのMLB昇格が近く、次の主力候補も揃っている
- 今後の課題は「下位指名のドラフト」「国際市場での才能発掘」
オリオールズは今、育成サイクルの転換期にある。このまま新たなプロスペクトを獲得・育成できれば、長期的に競争力を維持できる球団となるだろう。
16位:マイアミ・マーリンズ – 大規模な補強で急成長したファーム
- 2024年ミッドシーズンランキング:15位
- 2024年プレシーズンランキング:29位
- 2023年ミッドシーズンランキング:24位
- 2023年プレシーズンランキング:18位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
トーマス・ホワイト | LHP | No. 41 |
スターリン・カバ | SS | No. 80 |
ノーブル・メイヤー | RHP | No. 84 |
ファームランキングが13位上昇!MLBで2番目の急成長
マーリンズは2024年のプレシーズンランキングで29位と低迷していたが、ミッドシーズンで16位まで浮上。この13ランクの上昇は、ホワイトソックス(14ランク上昇)に次ぐ2番目の急成長となった。
急成長の要因は、過去12か月間でファームに19人の新戦力を補強したこと。特にトレードで獲得した13人のプロスペクトが、ファームの厚みを一気に増した。
大型トレードで補強した主なプロスペクト
- スターリン・カバ(No. 80) → 守備力に優れた遊撃手
- アグスティン・ラミレス(C) → 打撃力のある捕手
- ディロン・ヘッド(OF) → スピードが武器の外野手
- ロビー・スネリング(LHP) → 将来のローテ候補
- デイビソン・デ・ロス・サントス(1B) → マイナーリーグ40本塁打のスラッガー
特にデ・ロス・サントスは、2024年のマイナーリーグ本塁打王(40HR)として注目される存在。もし彼が成功すれば、マーリンズの将来の中軸を担う可能性がある。
ドラフト&国際市場でも積極補強
マーリンズはドラフト&国際市場でも大型補強を実施しており、2023年・2024年の2年間で総額1850万ドル(約28億円)を投じた。
- ドラフト指名
- トーマス・ホワイト(No. 41) → 左腕のエース候補
- ノーブル・メイヤー(No. 84) → 剛腕右腕
- PJ・モルランド(OF) → 強打の外野手
- カーター・ジョンソン(SS) → 万能型のショート
- 国際市場
- アンドリュー・サラス(SS) → MLB評価の高いショートストップ
特に、ホワイトとメイヤーの両投手は、今後のマーリンズの先発陣を担う存在として期待されている。
マーリンズの未来:「トレード補強&育成で再建なるか?」
- トレードで13人の有望プロスペクトを補強し、ファームの厚みを強化
- 1850万ドルの投資で、将来の主力候補となる投打の選手を確保
- 短期間でファームランキングを大幅上昇させ、今後さらなる成長が期待される
マーリンズは、ファームの充実度を一気に改善することに成功した。今後は、補強したプロスペクトたちがMLBレベルでどれだけ成長できるかがカギとなる。もしこの戦略がうまく機能すれば、マーリンズは数年以内にポストシーズン争いに復帰する可能性が高い。
17位:フィラデルフィア・フィリーズ – 健康なペインター復帰で飛躍なるか
- 2024年ミッドシーズンランキング:16位
- 2024年プレシーズンランキング:22位
- 2023年ミッドシーズンランキング:23位
- 2023年プレシーズンランキング:21位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
アンドリュー・ペインター | RHP | No. 8 |
エイダン・ミラー | SS | No. 27 |
ジャスティン・クロフォード | OF | No. 63 |
エドゥアルド・タイト | C | No. 92 |
トミー・ジョン手術からの復帰が期待されるペインター(No. 8)
フィリーズのトッププロスペクトであるアンドリュー・ペインター(No. 8) は、トミー・ジョン手術のリハビリを経て、2024年シーズン中のMLBデビューが期待されている。
- フィリーズのエース候補として以前から高評価
- トミー・ジョン手術の影響で2023年を全休
- 2024年に復帰すれば、MLB先発ローテーションに加わる可能性が高い
もしペインターが完全復活を遂げれば、フィリーズのローテーションはさらに強化される。また、MLB昇格すれば、彼の卒業によってファームランキングは低下する可能性がある。
次世代の強打者候補:ミラー&クロフォード
フィリーズのファームには、ペインターの後に続くべき野手プロスペクトが揃っている。
- エイダン・ミラー(No. 27) → パワーと守備力を兼ね備えたショートストップ
- ジャスティン・クロフォード(No. 63) → スピードとコンタクト力に優れた外野手
ミラーとクロフォードは、早ければ2025年にMLB昇格が見込まれる。この2人が成長すれば、フィリーズの将来のラインナップはさらに強力になるだろう。
2024年ドラフト組&元1巡目指名のアベルにも期待
2024年のドラフトでは、以下の選手がフィリーズのシステムを強化する可能性がある。
- ダンテ・ノリ(OF) → 攻守両面で高評価の外野手
- グリフィン・バークホルダー(RHP) → 将来の先発候補
また、元1巡目指名のミック・アベル(RHP)が制球力を改善できれば、MLB昇格も視野に入る。
フィリーズの未来:「健康なペインターと成長する打撃陣」
- ペインターがMLBに復帰し、フィリーズのローテーションに貢献できるか
- ミラー&クロフォードが2025年以降に主力へ成長できるか
- ドラフト組&アベルがMLBレベルで戦力になれるか
フィリーズのファームは、ペインターの復帰と野手プロスペクトの成長次第で大きく変わる。もし計画通りに進めば、フィリーズは2025年以降も安定した競争力を維持できるだろう。
18位:コロラド・ロッキーズ – ドラフト上位指名がもたらす希望
- 2024年ミッドシーズンランキング:12位
- 2024年プレシーズンランキング:21位
- 2023年ミッドシーズンランキング:18位
- 2023年プレシーズンランキング:14位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
チェイス・ドランダー | RHP | No. 25 |
チャーリー・コンドン | OF/3B | No. 29 |
ドラフト上位指名がファームの成長を後押し
ロッキーズは過去2回のドラフトでトップ10指名権を獲得しており、その結果として、2023年指名のドランダー(No. 25)と2024年指名のコンドン(No. 29)を確保。
- チェイス・ドランダー(No. 25) → 2024年開幕ローテ入りの可能性あり
- チャーリー・コンドン(No. 29) → 打撃力が突出し、早期MLB昇格の可能性
特にドランダーは即戦力として2024年開幕ローテーション入りの可能性が高く、MLBデビューが目前と見られている。コンドンも、ジョージア大学時代の打撃を維持できれば、急速に昇格する可能性がある。
国際市場での積極補強&リバウンド候補の若手
ロッキーズは国際市場での補強が非常に活発な球団であり、現在も以下の有望株が成長を続けている。
- ロバート・カラズ(OF) → 2024年にもう一段階成長できれば、注目度アップ
- ヤンキエル・フェルナンデス(OF) → 2024年にスランプを経験したが、リバウンドの可能性あり
- アダエル・アマドール(SS) → 期待されていたが、2024年は苦戦。巻き返しが求められる
フェルナンデスとアマドールは本来はトップ100プロスペクトにランクインしていてもおかしくない逸材。もし彼らが2025年以降に調子を取り戻せば、ロッキーズのファームランキングは再び上昇する可能性がある。
ロッキーズの未来:「投打の主力候補は揃ったが、成長が鍵」
- ドランダーが2024年にMLBローテ入りし、即戦力となるか
- コンドンが2024年中に急成長し、MLB昇格できるか
- フェルナンデス&アマドールがスランプを乗り越えて再浮上できるか
ロッキーズは、ファームの才能を活かせるかどうかが今後の課題となる。特に、既存のプロスペクトたちの成長が停滞しないようにすることが重要。もし全員が順調に成長すれば、ロッキーズは再びナ・リーグ西地区の競争力を高めることができるだろう。
19位:テキサス・レンジャーズ – ワールドシリーズ制覇後のファーム再建
- 2024年ミッドシーズンランキング:26位
- 2024年プレシーズンランキング:7位
- 2023年ミッドシーズンランキング:10位
- 2023年プレシーズンランキング:7位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
セバスチャン・ウォルコット | SS/3B | No. 17 |
クマール・ロッカー | RHP | No. 44 |
ワールドシリーズ優勝後の影響とファームの変化
レンジャーズは2023年にワールドシリーズ優勝を果たしたものの、その後の怪我と戦力低下で2024年は78勝に終わった。この間に、ファームランキングは急落し、26位まで落ち込む。しかし、ファーム全体の成績としては悪くなく、いくつかの成功もあった。
- セバスチャン・ウォルコット(No. 17) → 2025年にはMLBトッププロスペクトになる可能性
- クマール・ロッカー(No. 44) → 怪我から復帰し、2024年にMLB昇格が期待される
特に、ウォルコットは2025年のシーズン終了時には「MLB最強のプロスペクト」として評価される可能性がある。
投手育成の成功と今後の課題
レンジャーズは、2024年に複数の投手プロスペクトをMLBに送り込むことに成功した。
- クマール・ロッカー(No. 44) → 怪我を乗り越え、MLBローテ入りを目指す
- ジャック・ライター → 2023年にMLBデビュー、今後の成長に期待
- マーク・チャーチ → リリーフとしてMLB昇格、ブルペン強化に貢献
さらに、以下の投手がMLB昇格間近とされている。
- ウィンストン・サントス(RHP)
- エミリアーノ・テオド(RHP)
しかし、最も評価の高かったアレハンドロ・ロサリオ(RHP)が2024年2月にトミー・ジョン手術を受け、戦線離脱。これがレンジャーズのファーム低下の大きな要因となった。
レンジャーズの未来:「ファーム再建&投手陣の成長」
- ウォルコットが2025年までにMLBトッププロスペクトに成長できるか
- ロッカーが怪我から復帰し、MLBローテーションに定着できるか
- サントス&テオドが2024年中にMLBデビューし、投手陣を強化できるか
ワールドシリーズ優勝後、レンジャーズは「戦力維持」と「ファームの再建」の両立を求められる局面にある。もしウォルコットやロッカーが期待通り成長すれば、再び強豪チームとしての地位を確立する可能性が高い。
20位:セントルイス・カージナルス – 若手投手陣が新たなチームの柱となるか
- 2024年ミッドシーズンランキング:19位
- 2024年プレシーズンランキング:23位
- 2023年ミッドシーズンランキング:22位
- 2023年プレシーズンランキング:9位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
JJ・ウェザーホルト | SS | No. 23 |
クイン・マシューズ | LHP | No. 45 |
ティンク・ヘンス | RHP | No. 76 |
チームの移行期を支えるプロスペクト陣
カージナルスは現在、チームの移行期にあるとされ、次世代のチームを担うプロスペクトたちがどこまで成長できるかが鍵となる。
- JJ・ウェザーホルト(No. 23) → 2023年ドラフト全体7位指名のスター候補
- 打撃力が魅力のショートストップ
- 早ければ2025年中にMLBデビューの可能性
- クイン・マシューズ(No. 45) → 2023年ドラフト4巡目指名の左腕
- 2023年のブレイクにより評価急上昇
- 2025年にはMLB先発ローテ入りが期待される
ウェザーホルトとマシューズが順調に成長すれば、カージナルスの若手再建はよりスムーズに進む可能性が高い。
2025年にMLBデビューが期待される投手陣
カージナルスは、多くの若手投手が2025年中にMLBローテーション入りする可能性がある。
- クイン・マシューズ(No. 45)
- ティンク・ヘンス(No. 76)
- マイケル・マグリービー(RHP)
- テコア・ロビー(RHP)
- セム・ロバース(RHP)
- ゴードン・グレセフォ(RHP)
これらの投手はすべて、カージナルスのトップ16プロスペクト内にランクインしており、未来のMLB先発陣を担う存在。もしこの投手陣が期待通りの成長を遂げれば、カージナルスの再建は順調に進むことになる。
捕手層の厚さも魅力 – 2024年のテキサスリーグMVPが中心
カージナルスのファームは、捕手の層が厚いのも特徴。特に、2024年のテキサスリーグMVPであるジミー・クルックス(C)が注目されている。
- ジミー・クルックス(C) → 打撃と守備の両面で高評価
- ドミニカンサマーリーグで台頭した2人
- レイニエル・ロドリゲス(C)
- ヤイロ・パディーヤ(C)
この2人がアメリカのマイナーリーグで活躍すれば、カージナルスのファームランキングは再びトップ15圏内に戻る可能性がある。
カージナルスの未来:「若手投手陣とウェザーホルトがカギ」
- ウェザーホルトのMLB昇格が近く、次世代の打撃リーダーとなれるか
- 若手投手陣が2025年にローテーションの柱となれるか
- 捕手層の成長が、ファームのランキングを押し上げるか
カージナルスは、2025年に向けて若手投手とウェザーホルトの成長が大きな焦点となる。もし彼らが計画通りに育成されれば、数年以内に再びプレーオフ争いが可能なチームとなるだろう。
21位:オークランド・アスレチックス – 若手の台頭で再建が加速
- 2024年ミッドシーズンランキング:22位
- 2024年プレシーズンランキング:25位
- 2023年ミッドシーズンランキング:26位
- 2023年プレシーズンランキング:22位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
ジェイコブ・ウィルソン | SS | No. 31 |
ニック・カーツ | 1B | No. 38 |
ウィルソンとカーツが即戦力として期待される
アスレチックスのトッププロスペクトジェイコブ・ウィルソン(No. 31)は、2024年のルーキー・オブ・ザ・イヤー候補となる可能性が高い。
- 卓越したコンタクト力と守備力を誇るショートストップ
- すでにMLBデビューの準備が整っている
さらに、2024年ドラフト1巡目指名のニック・カーツ(No. 38)も、早ければ2024年中にMLB昇格の可能性がある。
- 長打力に優れたファースト
- A’sの未来の中軸候補
この2人が順調に活躍すれば、アスレチックスの打線は大きく強化される。
2025年にMLB昇格が期待されるプロスペクト
アスレチックスには、2025年にMLB昇格が期待される有望株が多数いる。
- コルビー・トーマス(OF)
- メイソン・バーネット(RHP)
- デンゼル・クラーク(OF)
- マックス・マンシー(SS/2B)
- ヘンリー・ボルテ(OF)
- ジャック・パーキンス(RHP)
特に、マックス・マンシー(SS/2B)は、ウィルソンと二遊間を組む可能性があり、将来のチームの中心選手になり得る。
アスレチックスの未来:「再建が加速するか」
- ウィルソン&カーツが即戦力として活躍できるか
- 2025年に昇格するプロスペクトたちがチームを押し上げられるか
- 若手の台頭によって、AL西地区で競争力を取り戻せるか
アスレチックスは、2024年~2025年の2年間で再建が本格化する可能性が高い。もしプロスペクトたちが順調に成長すれば、数年以内にポストシーズン争いに戻ることも十分に考えられる。
22位:アリゾナ・ダイヤモンドバックス – 若手打者は充実も、先発投手の層が課題
- 2024年ミッドシーズンランキング:21位
- 2024年プレシーズンランキング:16位
- 2023年ミッドシーズンランキング:12位
- 2023年プレシーズンランキング:3位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
ジョーダン・ローラー | SS | No. 11 |
ローラーが唯一のトップ100プロスペクトだが、攻撃陣には才能が揃う
ダイヤモンドバックスは現在、トップ100プロスペクトにランクインしているのはジョーダン・ローラー(No. 11)のみ。しかし、それはシステム全体の衰退を意味するものではない。
- ジョーダン・ローラー(No. 11) → 球界最高の若手ショートストップの一人
- 打撃・守備・走塁の三拍子が揃ったオールラウンドプレイヤー
- 2024年シーズン中にMLBレギュラー定着の可能性
さらに、ローラーの後にはトップ100入りの可能性を秘めた若手打者が複数存在。
- デメトリオ・クリサンテス(INF) → 急成長中の内野手
- スレイド・コールドウェル(OF) → 将来のリードオフ候補
- トミー・トロイ(INF) → 以前はトップ100にランクイン、再評価の可能性
- ドルー・ジョーンズ(OF) → 2022年ドラフト2位指名も、成績低迷から再起を図る
このように、次世代の攻撃陣はまだ強力な可能性を秘めている。
最大の課題:先発投手の層の薄さ
ダイヤモンドバックスの現在のファーム最大の弱点は、即戦力級の先発投手が不足していること。
- トップ10プロスペクトの中で、唯一の投手はイリバー・ディアス(No. 4)
- クラブのトップ15内にランクインする投手はわずか3人
この影響もあり、オフシーズンにコービン・バーンズの獲得を狙った可能性が高い。
もし、ダイヤモンドバックスが投手層を強化できなければ、短期的にはメジャーの先発陣が苦しくなる可能性がある。
ダイヤモンドバックスの未来:「打撃陣は強力、先発投手の補強がカギ」
- ローラーがMLBレギュラーとして活躍し、打線の中心を担えるか
- クリサンテス、コールドウェル、トロイ、ジョーンズの成長がシステムの評価を押し上げるか
- 投手層の強化が必要不可欠であり、今後のドラフト&トレード戦略がカギ
ダイヤモンドバックスは、打撃プロスペクトには依然として高いポテンシャルがあるものの、先発投手の不足が深刻な課題。今後、投手陣をどのように強化していくかが、球団の成功を左右する重要なポイントとなる。
23位:カンザスシティ・ロイヤルズ – 若手捕手とカグリアノーネが鍵を握る再建
- 2024年ミッドシーズンランキング:25位
- 2024年プレシーズンランキング:28位
- 2023年ミッドシーズンランキング:29位
- 2023年プレシーズンランキング:29位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
ジャック・カグリアノーネ | 1B | No. 22 |
ブレイク・ミッチェル | C | No. 48 |
カーター・ジェンセン | C | No. 85 |
カグリアノーネの成長がロイヤルズの未来を左右
ロイヤルズの最大の注目ポイントは、ジャック・カグリアノーネ(No. 22)が打者専念となることで、どこまで成長できるか。
- 大学時代は「二刀流」としても注目されたが、MLBでは打者に専念
- 規格外のパワーを持ち、将来の中軸候補
- 2025年のシーズンを通して最も注目されるプロスペクトの1人
彼が成長すれば、ロイヤルズの打線の中心として期待される存在になれる。
サルバドール・ペレスの後継者争い – 捕手陣の充実
カンザスシティは、球団のレジェンドであるサルバドール・ペレスの後継者問題を抱えている。しかし、現在のファームには2人の有望な若手捕手が成長中。
- ブレイク・ミッチェル(No. 48) → 2023年ドラフト1巡目指名、攻守にバランスの取れた捕手
- カーター・ジェンセン(No. 85) → パワーヒッター型の捕手で、打撃が武器
この2人のうちどちらかがペレスの後継者となれるかが、ロイヤルズの再建において重要なポイントとなる。
投手陣の課題と新たな希望
ロイヤルズは近年、投手育成で苦戦していたが、2024年に入ってブレイクした若手投手が現れた。
- ノア・キャメロン(LHP) → トップ10プロスペクトに浮上し、先発候補に成長
- スティーブン・ゾバック(RHP) → 2024年に大きく成長し、MLB昇格が近づいている
ただし、ロイヤルズの投手陣全体としては依然として層が薄く、確実にローテーション入りできる選手は限られている。今後のドラフトや国際市場での投手補強が不可欠となる。
ロイヤルズの未来:「カグリアノーネ&捕手陣の成長が鍵」
- カグリアノーネが2025年に打者としてどれだけ成長できるか
- ミッチェル&ジェンセンのうち、どちらがペレスの後継者として台頭するか
- 投手陣の層を厚くするために、さらなる補強が求められる
ロイヤルズは有望な若手捕手と強打のカグリアノーネを擁しており、打撃面では明るい未来が期待できる。しかし、投手陣の層の薄さが今後の課題であり、これをどう克服するかがカギとなる。
24位:ニューヨーク・ヤンキース – ルイス・ヒルに続く次世代スターは現れるか?
- 2024年ミッドシーズンランキング:18位
- 2024年プレシーズンランキング:11位
- 2023年ミッドシーズンランキング:21位
- 2023年プレシーズンランキング:13位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
ジェイソン・ドミンゲス | OF | No. 21 |
ヤンキースの次なるスター候補:ジェイソン・ドミンゲス(No. 21)
ヤンキースは2024年にルイス・ヒル(AL新人王)とオースティン・ウェルズ(ROY投票3位)を輩出。今季は、ジェイソン・ドミンゲス(No. 21)が次のスター候補として期待される。
- 強烈なスイングスピードとパワーを兼ね備えた外野手
- 2023年にMLBデビューも、トミー・ジョン手術で離脱
- 健康であれば、2024年中にMLB復帰&定着の可能性が高い
ドミンゲスが本格的にMLBで活躍できれば、ヤンキースの若手育成はさらに成功を収めることになる。
伸び悩む野手プロスペクト陣
ヤンキースの有望な若手野手たちは、2023年に苦戦した選手が多い。
- ジョージ・ロンバードJr.(SS) → 守備は安定も、打撃成績が伸び悩み
- ロデリック・アリアス(SS) → 期待値は高いが、打撃で結果を残せず
- スペンサー・ジョーンズ(OF) → フィジカルは魅力だが、三振率が課題
ヤンキースが今後、彼らをどのように育成し、成績を向上させるかがファーム再評価の鍵となる。
ヤンキースの強み:ピッチャー育成力とドラフト戦略
ヤンキースは、MLB屈指の投手育成力を持つ球団の一つ。2024年のドラフトでも、最初の7指名すべてを大学投手に費やした。
- ベン・ヘス(RHP) → SEC(サウスイースタン・カンファレンス)出身の本格派
- ブライス・カニンガム(RHP) → 制球力に優れた先発候補
- サッチャー・ハード(RHP) → 即戦力に近いリリーフor先発候補
過去にもクラーク・シュミット、マイケル・キング、ルイス・ヒルなどを育成してきた実績があるため、ヤンキースの投手育成は今後も大きな強みとなるだろう。
ヤンキースの未来:「ドミンゲスの復活&投手育成の成功が鍵」
- ジェイソン・ドミンゲスがトミー・ジョン手術から復帰し、MLBで活躍できるか
- 低迷した野手プロスペクトたちが成績を向上させられるか
- 2024年ドラフト組の投手たちが、数年以内にMLB戦力となるか
ヤンキースは、ドミンゲスの成長&復活がチームの将来を左右する大きな要素となる。また、得意とする投手育成を武器に、MLBの戦力を補強し続けることが重要。ファームランキングは低下傾向だが、システム全体のポテンシャルは依然として高い。今後2~3年の育成次第で、再びトップクラスのファームに戻る可能性も十分ある。
25位:サンディエゴ・パドレス – 若手スター2人に託される未来
- 2024年ミッドシーズンランキング:28位
- 2024年プレシーズンランキング:4位
- 2023年ミッドシーズンランキング:9位
- 2023年プレシーズンランキング:23位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
レオ・デ・ブリース | SS | No. 18 |
イーサン・サラス | C | No. 33 |
デ・ブリース&サラスの2人がファームの希望
パドレスは2023年に数々のトレードでプロスペクトを放出し、ファームシステムは大きく弱体化。それでも、レオ・デ・ブリース(No. 18)とイーサン・サラス(No. 33)という2人の超有望株が残ったことで、ランキング最下位は免れた。
- レオ・デ・ブリース(SS) → 攻守に優れた5ツールプレイヤー、将来の正遊撃手候補
- イーサン・サラス(C) → 17歳でAAデビュー、守備&打撃においてMLBトップクラスのポテンシャル
この2人はともに18歳であり、まだMLB昇格までは時間がかかるが、球団の未来を担う存在。
トレード放出後の再建:2024年ドラフト組に期待
パドレスは昨年のトレードで大量のプロスペクトを放出したため、ファームの層が一気に薄くなった。その結果、2024年ドラフト組がファーム再建の鍵を握る。
- カッシュ・メイフィールド(LHP) → 1巡目指名のパワーピッチャー
- ボストン・バテマン(RHP) → 2巡目指名、将来の先発候補
- コブ・ハイタワー(SS) → 3巡目指名、打撃とパワーの両方で成長の可能性
特に、コブ・ハイタワーはアリゾナのルーキーリーグで好成績を残し、期待値が急上昇している。
パドレスの未来:「デ・ブリース&サラス+ドラフト組の成長が鍵」
- デ・ブリースとサラスが順調に成長し、将来のMLB主力になれるか
- 2024年ドラフト組がプロスペクトランキングに食い込めるか
- トレードで失ったプロスペクトの穴をどれだけ埋められるか
パドレスのファームは現在、デ・ブリースとサラスという2人のスター候補に大きく依存している。しかし、2024年ドラフト組がブレイクすれば、今後数年で再びトップクラスのファームに戻る可能性もある。短期的には戦力の薄さが課題だが、長期的な視点では希望を持てる状況といえる。
26位:アトランタ・ブレーブス – MLB戦力の充実によりファーム層は薄め
- 2024年ミッドシーズンランキング:27位
- 2024年プレシーズンランキング:26位
- 2023年ミッドシーズンランキング:27位
- 2023年プレシーズンランキング:30位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
ドレイク・ボールドウィン | C | No. 62 |
カム・カミニティ | LHP | No. 88 |
ボールドウィンがMLBで即戦力となるか?
ブレーブスのトッププロスペクトであるドレイク・ボールドウィン(No. 62)が、開幕からMLBで活躍する可能性がある。
- 正捕手ショーン・マーフィーの負傷により、開幕スタメンのチャンスが増加
- 打撃力のある捕手で、2023年にAA・AAAで好成績を記録
- MLBのローテーションを支える正捕手候補として期待される
ボールドウィンが順調に成長すれば、ブレーブスの捕手事情はさらに安定する可能性がある。
若手投手陣の台頭に期待
ブレーブスには、トップ100には入らなかったものの、将来MLBで活躍が期待される投手が複数存在。
- AJ・スミス-ショーバー(RHP) → すでにMLBデビュー済み、今後の役割が鍵
- ハーストン・ウォルドレプ(RHP) → AAAで結果を出し、MLB昇格の可能性あり
さらに、トミー・ジョン手術からの復帰を目指す2人の有望投手にも注目。
- オーウェン・マーフィー(RHP)
- JR・リッチー(RHP)
この2人が健康を取り戻し、ポテンシャルを発揮できれば、ブレーブスの投手層はさらに厚くなる。
ブレーブスの未来:「即戦力と若手投手の成長が鍵」
- ボールドウィンがマーフィーの穴を埋める活躍ができるか
- スミス-ショーバー&ウォルドレプがMLBローテーション入りできるか
- トミー・ジョン手術から復帰する若手投手が成長できるか
ブレーブスのファームはMLBの主力陣が強力なため、システム全体の厚みは薄め。しかし、捕手・先発投手のポテンシャルは十分にあり、再びトップファームへ戻る可能性も秘めている。

27位:トロント・ブルージェイズ – 投手の怪我が痛手も、新たな希望に期待
- 2024年ミッドシーズンランキング:24位
- 2024年プレシーズンランキング:24位
- 2023年ミッドシーズンランキング:25位
- 2023年プレシーズンランキング:25位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
アルジュン・ニンマラ | SS | No. 86 |
トレイ・イェサヴェージ | RHP | No. 87 |
タイーデマンの怪我で投手育成に打撃
ブルージェイズの最大の打撃は、リッキー・タイーデマン(RHP)が肘の問題でトミー・ジョン手術を受け、2025年の大半を欠場すること。
- チーム内で最も有望な先発投手だった
- 健康ならば2024~2025年のMLBローテーション入りが確実視されていた
- この離脱により、ブルージェイズの投手プロスペクト層が大幅に弱体化
ただし、新たにトレイ・イェサヴェージ(No. 87)がファームのエース候補として浮上。
- 身長6フィート4インチ(約193cm)の大型右腕
- 3つのプラスピッチを持ち、MLBローテ候補として成長中
- タイーデマン不在の中で、今後のエース候補として期待される
ニンマラの成長がカギを握る
ブルージェイズの野手プロスペクトの中では、アルジュン・ニンマラ(No. 86)が注目株。
- 強いパワーを持つショートストップ
- ただし、コンタクト能力に課題があり、MLB昇格には時間が必要
現在のブルージェイズにはウラジミール・ゲレーロJr.やボー・ビシェットの後継者となるようなプロスペクトが不足している。ニンマラが成長すれば、チームの将来の柱となる可能性があるが、現状では打撃面の不安が残る。
2024年ドラフトでの指名がファーム再建のカギ
ブルージェイズは、2024年のドラフトで全体8位の指名権を持っている。これは、2006年以来2度目となる上位指名のチャンス。
この指名で、タイーデマンに代わるエース候補や、将来のゲレーロ&ビシェットの後継者を確保できるかが重要。
ブルージェイズの未来:「投手の再建&野手の成長が課題」
- イェサヴェージがMLBローテーションの柱になれるか
- ニンマラが打撃力を改善し、主力選手へ成長できるか
- 2024年ドラフトでチームの未来を担う選手を獲得できるか
ブルージェイズは、タイーデマンの長期離脱によってファームの評価が大きく低下。そのため、イェサヴェージの成長と2024年ドラフトでの補強が、チームの再建において極めて重要となる。
28位:サンフランシスコ・ジャイアンツ – 若手打者がカギ、投手陣の厚みが必要
- 2024年ミッドシーズンランキング:23位
- 2024年プレシーズンランキング:17位
- 2023年ミッドシーズンランキング:14位
- 2023年プレシーズンランキング:17位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
ブライス・エルドリッジ | 1B | No. 24 |
トッププロスペクトの卒業でランキング低下
ジャイアンツのファームランキングは、2024年に複数の有望選手がMLB昇格したことで低下。
- カイル・ハリソン(LHP) → MLBローテーション入り
- マルコ・ルチアーノ(SS) → 期待の若手遊撃手
- ヘイデン・バードソング(RHP) → 先発投手候補
- タイラー・フィッツジェラルド(UTIL) → サプライズ新人として活躍
これにより、現在のファームの中心は若手打者へと移行した。
新たな中心選手:ブライス・エルドリッジ(No. 24)
ジャイアンツのトッププロスペクトとなったのは、ブライス・エルドリッジ(No. 24)。
- パワフルな打撃が武器のファースト
- 将来的には中軸打者として期待される
- 打撃の成熟度によっては、2025年中にMLB昇格の可能性も
若手打者陣の成長が課題
ジャイアンツの次世代の打撃陣は豊富なポテンシャルを秘めている。
- ホスアー・ゴンザレス(SS)
- ジョニー・レベル(SS)
- ジェームズ・ティブスIII(OF)
- ダコタ・ジョーダン(OF)
- レイナー・アリアス(OF)
- ボー・デイビッドソン(OF)
しかし、まだMLBレベルでの実績がない選手が多く、今後の育成が重要となる。
左腕投手の成長がカギ
ジャイアンツの投手陣では、2人の左腕が今後のローテ候補として期待されている。
- カーソン・ウィゼンハント(LHP) → 2025年中にMLB昇格の可能性
- ジョー・ウィットマン(LHP) → 2~3年以内に先発ローテ候補へ
この2人が順調に成長すれば、ジャイアンツの投手陣も安定する可能性がある。
ジャイアンツの未来:「打撃陣の成長と投手の厚みが課題」
- エルドリッジがMLBで中軸を担う存在になれるか
- 次世代の若手打者が順調に成長できるか
- ウィゼンハント&ウィットマンがMLBローテーションに加わるか
ジャイアンツは、打撃プロスペクトの層は厚いものの、投手陣の層がやや薄い。今後のドラフトや育成次第では、再び強力なファームを構築できる可能性がある。
29位:ヒューストン・アストロズ – 低評価のファームでも勝ち続ける球団の強み
- 2024年ミッドシーズンランキング:30位
- 2024年プレシーズンランキング:27位
- 2023年ミッドシーズンランキング:30位
- 2023年プレシーズンランキング:27位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
カム・スミス | 3B | No. 58 |
アストロズのファームは低評価だが、チームは勝ち続ける
アストロズはファームランキングでは下位に位置するものの、2024年で8年連続プレーオフ進出。これは、トッププロスペクトに依存せず、戦力を補強し続ける球団のシステムが機能している証拠。
2024年も、スパンザー・アリゲッティ(RHP)やロネル・ブランコ(RHP)といった無名の若手が貢献。このように、ファームランキングが低くても、MLBレベルで結果を出す選手を育てる能力に長けている。
注目のプロスペクト:カム・スミス(No. 58)
- アストロズのファームで唯一のトップ100プロスペクト
- 打撃力のある三塁手で、長打力とコンタクト力のバランスが良い
- 守備力も平均以上で、将来のレギュラー候補
スミスが順調に成長すれば、アストロズの次世代の内野の核となる可能性がある。
近年で最も充実した野手陣
アストロズのファームはこれまで投手育成に重点を置いていたが、2024年は野手プロスペクトが充実。
- ブライス・マシューズ(SS) → 攻守にバランスの取れた遊撃手
- ジェイコブ・メルトン(OF) → 将来のMLBレギュラー候補の外野手
- ウォーカー・ジャネク(C) → 強肩のキャッチャー
- ザック・デゼンゾ(3B/1B) → パワーヒッター型の内野手
このメンバーが成長すれば、アストロズのファームは評価を回復できる可能性がある。
投手育成の強みも健在
アストロズは、若手投手育成にも成功し続けている。
- ミゲル・ウロラ(RHP) → 球速と変化球の組み合わせが魅力の先発候補
- 上位2レベル(AA・AAA)で投手陣が好成績を残している
ファームランキングは低いものの、MLBレベルでの投手補強は順調に進んでいる。
アストロズの未来:「ファームの評価は低くても、勝ち続ける体制が強み」
- スミスが将来のレギュラー内野手に成長できるか
- 若手野手陣がMLBで戦力になれるか
- 投手育成の強みを維持し、MLBレベルで補強を続けられるか
アストロズは、ファームランキングが低くても、実際のMLB成績には大きな影響を与えていない。これは、育成&補強のバランスが取れた球団運営が機能していることを示している。
今後も、FA補強と無名の選手育成を組み合わせ、戦力を維持していく可能性が高い。
30位:ロサンゼルス・エンゼルス – ファーム最下位でも、即戦力育成が特徴
- 2024年ミッドシーズンランキング:29位
- 2024年プレシーズンランキング:30位
- 2023年ミッドシーズンランキング:28位
- 2023年プレシーズンランキング:28位
トップ100プロスペクト
選手名 | ポジション | MLBプロスペクトランキング |
---|---|---|
クリスチャン・ムーア | 2B | No. 67 |
ケイデン・ダナ | RHP | No. 77 |
エンゼルスの特徴:「ファームが薄くても即戦力重視」
エンゼルスは近年、プロスペクトをMLBに急速昇格させる傾向があり、ファーム層が薄くなりがち。
- クリスチャン・ムーア(No. 67) → 2025年までにMLB定着の可能性
- ケイデン・ダナ(No. 77) → 2024年にMLB昇格済み、ローテーション候補
この2人は、数年以内にMLBに完全定着し、ランキングから卒業する可能性が高い。そのため、エンゼルスのファームは常に低評価だが、即戦力を優先する球団方針が影響している。
国際市場での積極補強が進む
エンゼルスは、国際市場での補強に力を入れており、現在のファームはMLBで最も平均年齢が若い。
- 2024年の国際契約:14人の選手を獲得
- 注目選手:ホスワ・ルーゴ(SS) → ドミニカンサマーリーグで好成績
- 2025年契約候補:ガブリエル・ダバリロ(OF) → 成長次第ではトッププロスペクトに
これらの選手が順調に成長すれば、エンゼルスのファーム評価は数年後に上昇する可能性がある。
エンゼルスの未来:「即戦力補強と育成のバランスが課題」
- ムーア&ダナがMLBの戦力として定着できるか
- 国際市場の若手が成長し、次世代の主力となれるか
- ファームの層を維持しながら、MLBレベルの競争力を確保できるか
エンゼルスは、ファームランキングが最下位でも、短期的な即戦力補強によってMLB戦力を維持する戦略を取っている。ただし、長期的な視点で見ると、ファームの層の薄さが課題となる可能性がある。今後は、国際市場での獲得選手をどのように育成し、将来の戦力につなげるかが鍵となる。
引用元:mlb.com