ドジャース・グラスナウ、足の痙攣で5回で降板

タイラー・グラスナウ ドジャース MLB

アーリントン発――日曜日のレンジャーズ戦で、タイラー・グラスナウが5回表の先頭打者に対して1球を投じたところで交代となり、嫌な“デジャヴ”の感覚が球場を包みました。しかし、ドジャースは試合後、31歳の右腕が「下肢のけいれん」により降板したと発表。次回登板には支障がない見込みであると説明しました。


この勝利でドジャースは2カード連続でシリーズ勝ち越し。試合は7回まで両軍無得点の投手戦が続いていましたが、8回にウィル・スミスが代打でシングルヒットを放ち出塁し、その後フレディ・フリーマンのレフトへの犠牲フライで決勝点を挙げました。

守備でもスミスは躍動。9回裏にはワイアット・ラングフォードの二盗を阻止し、試合終了。この判定はリプレイ検証の結果、覆ることなくそのままアウトに。グラスナウの降板後、ブルペン陣は無失点で5回をつなぎ、完封勝利を締めくくりました。


「とにかく両脚を何度も振って、何かを振り払おうとしているように見えた」とロバーツ監督は振り返ります。「下半身に問題があると、それが腕の動きにも影響してくる恐れがあるからね。彼は明らかに不快そうだったし、なんとか乗り切ろうとしていた。」

「4回が終わった後、ベンチ裏で彼と話をして『様子を見ながら判断しよう』ということになったんだ。でも5回のマウンドに上がって、1球投げた時点で『これは無理だ』と判断した。」

グラスナウはこの試合、4回を投げて6奪三振、1四球、被安打3、無失点という内容。好調な立ち上がりを見せていただけに、途中降板は本人にとってもフラストレーションの残る展開だったでしょう。しかし、これまで度重なる腕のケガに悩まされてきた彼にとって、今回は「けいれん」で済んだという点では最善のシナリオだったとも言えます。今後の登板に大きな影響はない見込みです。


「疲労によるものって感じじゃないんだ」とグラスナウは語りました。「水分補給もちゃんとやってるし、なぜこう繰り返すのか自分でも分からない。最近は起きていなかったんだけどね。」

昨年トロントでの登板でも、ふくらはぎと手のけいれんによって途中降板したことがありましたが、そのときも登板間隔は空けずにローテーションを守りました。レイズ時代にも、グラスナウは時おりけいれんに悩まされる場面がありました。

今回の発症原因についても、本人は「正直よく分からない」と言います。

「うーん、分からないな。水分補給もしてるし、サプリメントも全部摂ってる。原因が本当に分からない。これから何か解決策を探していくつもりだよ。もう二度と起こらないことを願ってる。」

グラスナウは今季ここまで4試合に先発し、1勝0敗、防御率3.71。開幕ローテーションを守っている4人のうちのひとりであり、ドジャースはすでに2度の先発登板を終えたブレイク・スネルが左肩の炎症で15日間の故障者リスト入りした影響を受けています。

また、スプリングトレーニング終盤にウェイトトレーニング中の背中の負傷で開幕を迎えられなかったトニー・ゴンソリンも、現在はスネルとともに4月下旬から5月上旬の復帰を目指してリハビリを進めています。

グラスナウは昨年8月、ドジャース移籍初年度のシーズンを右肘の腱炎により途中で終えることになりました。彼はその悔しさから、このオフに自身のコンディショニング方法を見直し、より健康を保つための取り組みを強化してきたと語っています。

「彼はいつも何かに悩まされているように見えるけど、それは決して本人の努力が足りないわけじゃない」とロバーツ監督。「彼自身が一番もどかしい思いをしてるはずだよ。特に、良いピッチングをしている最中にこうなるのはね。」

ソニア・チェン:MLB.comドジャース担当
引用元:mlb.com

目次

📝 初心者向けおすすめ記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次