WARの意味とMVP評価との関係

▶ WARとは?

WAR(Wins Above Replacement)は、「控え選手と比べて何勝分チームに貢献したか」を示す総合指標です。
打撃・守備・走塁・投球などすべてを数値化して、**“選手の総合力”**を1つの数字で比較できます。

▶ MVP評価にWARが重視される理由

  • 打率やホームラン数だけでは本当の貢献度は分からない
  • WARは守備・走塁・ポジション補正まで加味
  • つまり「勝利への直接的な貢献度」が評価できる

💡 WARが高い選手=成績だけでなく、勝利に直結する活躍をしている選手

▶ 実例比較

選手名打率本塁打WAR備考
A選手.33025本4.8打撃特化
B選手.29020本7.2守備・走塁でも大きく貢献

👉 打撃成績はA選手が上でも、B選手の方がチームの勝利により貢献している → MVP投票ではB選手が評価されやすい

▶ 実際のMVP投票でもWARは重要?

はい、近年のMVP投票ではWAR上位の選手がMVPを受賞するケースが非常に多いです。

  • 2021年 ア・リーグMVP:大谷翔平(WARトップ)
  • 2023年 ナ・リーグMVP:ロナルド・アクーニャJr.(WARトップ)

▶ WARの見るべき目安(打者)

WAR評価
8.0以上MVP級(超一流)
5.0〜7.9オールスター級
2.0〜4.9レギュラー選手
0〜1.9控え選手レベル
0未満チームにマイナス影響あり

▶ まとめ

WARは、MVP級選手かどうかを判断するための最も包括的な数値です。
打撃成績だけでなく、総合的なチーム貢献度を評価できる唯一の指標とも言えます。

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