ナショナルズ 小笠原のメジャーリーグでの可能性に期待

小笠原慎之介 ナショナルズ MLB

最新の国際フリーエージェント市場で、ナショナルズは金曜日に左投手の小笠原慎之介と2年契約を結んだ。この契約により、小笠原は2025年の先発ローテーションの一員として競争することになる。

小笠原は、ナショナルズが直接アジアから獲得した初めてのフリーエージェントであり、またナショナルズ史上初めての日本出身選手となる。

27歳の小笠原は、12月に中日ドラゴンズからポスティングされていた。金曜日が、今シーズン中にメジャーリーグのチームと契約するためのポスティングウィンドウの最終日だった。

「我々は過去数年、小笠原を日本でスカウティングしてきたし、過去にもこういったタイプの選手に興味を持ったことがある」と、ゼネラルマネージャーのマイク・リッゾは土曜日に語った。
「ただ、これまでには、選手たちをワシントンに来させるための関係や背景がなかったんだ。」
「しかし、今回はその選手に対して、我々はスキルセットが気に入っていたし、年齢が我々のタイムラインに合っている点も良かった。そして、今回はその選手が関わっていた代理店(WME)との関係があったため、他のチームではなく、我々を選んでくれたんだと思う。」

小笠原は2016年から日本プロ野球(NPB)で投げており、昨シーズンは5勝11敗、3.12の防御率を記録し、24試合で144 1/3イニングを投げた。四球率は前年の2.3から1.4に改善されたが、奪三振率は7.5から5.1に低下した。

「四球をあまり出さないんだ」とリッゾは語った。
「彼はストライクゾーンを積極的に攻めるタイプで、軟打を誘って、より長いイニングを投げられるようにしている…ピッチングの組み立てや、球の軌道については今後彼と話していくと思う。個人的には、彼は四球を出さないタイプの投手だからこそ、もう少し4シームのストレートをゾーンで上げて投げることが、これからの武器になるだろうと考えている。」

小笠原は、春季キャンプでローテーション入りを争う先発投手の層に加わることになる。彼は、右投手のジェイク・アービン、マイケル・ソロカ、トレバー・ウィリアムズ、左投手のマッケンジー・ゴア、DJ・ハーツ、ミッチェル・パーカーとともに先発争いを繰り広げることになる。なお、右投手のケイド・カヴァリとジョサイア・グレイは、トミー・ジョン手術からの復帰を目指している。

もし開幕を迎える前にさらに開発が必要であれば、小笠原はトリプル-Aロチェスターにオプションされる可能性があるが、リッゾは「彼はメジャーリーグで準備が整っているというのが我々の計画だ」と述べている。

「今、我々が持っている先発投手陣は、ここ数年で最も層が厚いものだと思う。メジャーリーグでも、上級マイナーリーグでも、我々は今、9人か10人の深さを持っていると考えている。それが長年目指してきたものだ。先発投手は十分に持っておくことが成功の鍵だ。」とリッゾは語った。

小笠原は、2015年のNPBドラフトで東海大学相模高等学校から1位指名を受けて入団し、18歳でプロデビューを果たした。中日ドラゴンズでの9年間のキャリアでは、54勝72敗、防御率3.67を記録し、190試合に登板。1,098イニングで863奪三振、361四球を記録している。

「彼にとって魅力的なのは、まだ完成された投手ではないということだ」とリッゾは述べた。
「日本リーグで9年投げてきたが、彼はまだ成長の余地があり、今の彼よりもさらに良い投手になれる可能性があると我々は考えている。」

ジェシカ・カメラト:MLB.comナショナルズ担当
引用元:mlb.com

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