スーパーヒーロー翔平大谷! 1号HRで東京ドームを沸かせる

MLB ドジャース 大谷翔平

東京 — 大谷翔平が一塁へ向かって走ると、東京ドームには激しいブーイングが響き渡った。

水曜日に行われた試合(最終的にドジャースが6-3で勝利)の7回、大谷が東京シリーズ最後の打席になる可能性があった場面で、カブスが敬遠を選択したのだ。


その2回前、大谷は再び観客の期待に応え、今季レギュラーシーズン第1号となる本塁打を放った。ファンの手に当たってフィールドに落ちた打球は、クルーチーフ・レビューの結果、本塁打と認められた。

試合後、東京ドームの観客は興奮と歓喜に包まれ、大谷は松井秀喜(2004年3月31日)以来、東京ドームでMLB公式戦本塁打を記録した日本出身選手として名を刻んだ。

「翔平がやることに驚くことはない」とデーブ・ロバーツ監督。「今夜の観客は皆、翔平のプレーを見るために来て、彼はその期待に応えた。彼は常に結果を出す選手。素晴らしい瞬間だったし、東京ドームで本塁打を打てて彼にとっても特別な時間になったと思う」


7回、大谷翔平が何の勝負もなく一塁に歩かされたとき、ファンは待ち望んでいた“アンコール”を見ることを許されなかった。しかし9回、ドジャースは先頭打者が出塁すれば再び打順が巡ってくる状況に。

それはマイケル・コンフォート、ミゲル・ロハス、アンディ・パヘスに託された。

コンフォートは初球を打って凡退したが、ロハスはカブスの右腕ライアン・プレスリーから4球連続ボールで四球を選んだ。その瞬間、場内は大きな歓声に包まれた――通常なら3点リードの9回1死での四球にしては異例の盛り上がりだった。

「彼らがどれだけ試合を大切に思っているかが分かる」とロハスは語った。「細かいところまでしっかり見てるんだ。翔平にもう一度打席が回るには、誰か一人が出塁する必要があるってことを分かってるんだよ」


だが、大谷の再登場は、パヘスが仕事を果たすまでは確約されていなかった。パヘスは自らも四球を選び、場内の誰もが待ち望んでいた大谷の打席がついに実現した。

マイケル・ブーブレの「Feeling Good」がスピーカーから流れる中、大谷が打席に向かうと、東京ドームの観客は5回の本塁打のときに匹敵するほどの大歓声を巻き起こした。しかし、観衆が望んでいた“ご褒美”にはならず、大谷はこの回3人目の四球で歩かされ、場内には失望のざわめきが広がった。

それでも、ひとまず「また会う日まで」の別れを告げる機会にはなった。

大谷翔平は母国・日本のファンに見事なショーを披露した。東京シリーズでは8打数3安打、長打2本の活躍を見せ、土曜日の読売ジャイアンツとのエキシビションマッチでも本塁打を放った。この試合が、ドジャースの一員として日本で初めて臨んだ実戦だった。


ドジャースの選手たちは、日本滞在中に大谷翔平への熱狂的な歓迎ぶりに感嘆していた。東京中にあふれる広告から、球場でのファンの熱い声援まで、大谷が母国でどれほど大きな存在であるかを実感した。彼がもう一度打席に立つというだけで、スタンドが歓喜に包まれる様子にも驚かされた。

大谷はSportsNet L.A.を通じて通訳のウィル・アイアトン氏を介し、「チームメートが日本をオン・オフ両方で体験してくれたことを嬉しく思います。ただ、最も重要なのは2勝できたことです。とても大きな意味を持つ勝利なので、良い形でアメリカに戻れることを嬉しく思います」と語った。


ドジャースはムーキー・ベッツ(体調不良)とフレディ・フリーマン(左脇腹の違和感)を欠いた状態でシーズン開幕を迎えたが、カブスとの開幕シリーズ2連戦を見事にスイープしてタイトル防衛を順調にスタートさせた。水曜日の東京での第2戦では、佐々木朗希の注目の初先発があり、トミー・エドマンとキケ・ヘルナンデスが本塁打を放って勝利に貢献した。


しかし、このシリーズが持つ意味は野球の枠を超えており、MLBと日本の長年の関係にとって非常に重要なものだというのが、全体的な共通認識だった。そして、野球界最大のスーパースターである大谷翔平が母国のファンの前で華麗な活躍を見せたことが、このシリーズをさらに特別なものにした。

「翔平も我々と同じように、ズボンを片足ずつ履く普通の人間だとわかっているよ」とデーブ・ロバーツ監督は語った。「でも、もし本当にスーパーヒーローが存在するとしたら、それは翔平だと思う。彼はどんな大舞台でも、どんな重要な場面でも、必ず結果を出してくれるんだ。」


ソニア・チェン:MLB.comドジャース担当
引用元:mlb.com

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