フィラデルフィア — 大谷翔平は土曜日のフィリーズ戦を前に、26球のブルペン投球を行い、将来的な登板復帰に向けた調整を継続している。現時点では、大谷が投手として復帰する具体的なタイムラインは未定だ。
大谷はまだ全ての球種を本格的には投げていないが、投手コーチのマーク・プライアーによると、今週のブルペンでは一時的に中断していたスプリット(フォーク)を数球交えたという。これはシーズン開幕前の東京シリーズに向けて打撃調整を優先するため、登板調整を一時止めて以来、初めてのことだった。
先週の土曜日には、2月25日以来となるブルペン投球を再開。木曜日には軽めの「タッチ&フィール」(感覚を確かめるための軽い投球)を行い、今回のフィラデルフィアでの投球は、それに続く本格的な調整として予定通り行われた。このリズム(週1回のブルペン)が今後の基本スケジュールとなる見込みだ。
デーブ・ロバーツ監督も認めるように、チームは依然として大谷の登板再開には慎重な姿勢を取っているが、最終的には通常の登板スケジュールに乗せることを目指している。
「基本は1週間のペースだけど、その間に木曜日に軽くマウンドに立つ日もあってね」とロバーツ監督は語った。
「7日間サイクルを維持しつつ、そこから先の日程をどう組むかを考えて調整してる感じかな。そこから段階的にビルドアップしていく予定だよ。」
大谷は2023年9月に右ひじの2度目の手術(靭帯再建)を受けており、さらに昨年11月には左肩の手術も行ったため、オフシーズンの調整開始は大きく遅れていた。
復帰後、メジャーのマウンドに立つ際には、ドジャースは6人ローテーションを採用する計画だ。大谷が二刀流選手として登録されていることで、ブルペン人数を減らさずにこの起用法を実現できるのが大きな利点となる。
ロバーツ監督は春季キャンプの序盤で「5月中の投手復帰を目指す」と語っていたが、その後、大谷が登板調整を一時中断してからは、チームとして具体的な復帰時期については明言を避けている。
実戦形式で打者と対戦できるようになって初めて、復帰時期がより明確になってくる見込みだが、大谷はまだその段階には至っていない(春季キャンプでも打者相手の登板は行っていない)。現時点ではその時期についても未定となっている。
ロバーツ監督としては、大谷が全ての球種を解禁し、1回のブルペンで30球以上を投げられるようになってから、打者との対戦に入ってほしいという考えを示している。
ソニア・チェン:MLB.comドジャース担当
引用元:mlb.com