タンパ — 月曜夜、レッドソックスとのシリーズ初戦で、レイズは圧巻の16対1の大勝を収め、その序盤2イニングは完璧な展開となった。
ヤンディ・ディアスは、球団史上初となる「2試合連続で先頭打者本塁打」を記録。その直後、2回にはキャメロン・ミズナーの2ラン本塁打と、ブランドン・ラウのタイムリーでジェイク・マンガムが一塁から一気に生還するという見事な走塁もあり、さらに4点を追加した。
だが、これはまだ序章にすぎなかった。
ジョージ・M・スタインブレナー・フィールドで迎えた3回、レイズは一挙9得点を挙げる猛攻。8本のヒットを集中させ、14人の打者が打席に立ち、合計52球を27分間にわたって投げさせた時点で、スコアは14対1に。これは昨シーズンを通じても、レイズが一試合で挙げた得点を上回るものだった。
最終的に、レイズの先発出場した全員が「1得点・1打点以上」を記録。これは球団史上2度目の快挙で、前回は2023年6月30日のマリナーズ戦だった。
この爆発的な攻撃は、ジョナサン・アランダ、クリストファー・モレル、キャメロン・ミズナーによる3本のゴロヒットから始まった。続くテイラー・ウォールズは一塁への併殺ゴロを全力で走り抜けて打者走者をセーフにし、アランダがホームイン。これがこの回最初の得点となった。
そして、ウォールズが再び打席に立つまで、レイズ打線は一つのアウトも奪われなかった。
捕手ダニー・ジャンセンが打った98.4マイルの鋭いゴロは、三塁手アレックス・ブレグマンが処理しきれず、モレルがその間に生還。さらに、ワイルドピッチでウォールズが三塁へ進み、ジェイク・マンガムの中前適時打で得点を追加。マンガムはこの後、今季ア・リーグトップとなる7個目の盗塁を決め、続くヤンディ・ディアスのライト前タイムリーでさらに1点を加えた。
攻撃の勢いは止まらなかった。ブランドン・ラウが四球を選び、先発のタナー・ハウクをマウンドから引きずり下ろすと、代わって登板したマイケル・フルマーを、ジュニア・カミネロがショートのトレバー・ストーリーへの内野安打で歓迎。この回、内野を抜けなかった打球はこれで4本目となった。
続くジョナサン・アランダはこの回2度目の打席でも快調さを見せ、中堅へのグラウンドルール・ダブルで2点を追加。さらに、クリストファー・モレルもこの回2本目のヒットを放ち、左翼への2点二塁打でレイズは一気にリードを14-1と広げた。
ミズナーが四球を選んだ後、ようやくテイラー・ウォールズがフライアウト、ダニー・ジャンセンが三振に倒れて、長かった3回表の攻撃が終了した。
この回レイズは9点を挙げ、球団史上最多得点イニングにはあと2点及ばなかった。レイズは過去に、2007年8月28日(対オリオールズ戦の8回)と2000年5月28日(対マリナーズ戦の8回)で、それぞれ1イニングに11得点を記録している。
アダム・ベリー:MLB.comレイズ担当
引用元:mlb.com