佐々木朗希(4奪三振) MLBで最もシャープな先発でコマンドを改善

佐々木朗希 ドジャース MLB

フィラデルフィア — メジャーリーグへの移行初期、土曜日にシチズンズ・バンク・パークで行われたフィリーズ戦は、佐々木朗希にとってまさに試練の舞台となった。

この試合は佐々木にとってメジャー3度目の先発登板だったが、これまでの2試合は決して順風満帆とは言えなかった。デビュー戦となった東京での試合では3回1失点とまずまずの内容を見せたものの、次のドジャースタジアムでの登板では1回2/3で2失点、制球難も目立ち、成長途中であることを露呈した。


ここまでの2試合で与四球は9、代名詞であるスプリッターで空振りを奪うことも難しかった。だが、今回のフィリーズ戦ではこれまでで最も厳しい相手を前に、明らかに修正された姿を見せた。

佐々木は4回を投げ、被安打3、四球2、失点1。5回に入り降板したが、敵地ならではの本格的なブーイングを浴びながらマウンドを降りるという、メジャーの洗礼を真っ向から受ける経験となった。それでも、4つの三振を奪うなど、随所に片鱗を見せる登板となった。


2回にキケ・ヘルナンデスが2ランを放ち、6回にはマイケル・コンフォートがソロ本塁打を追加。佐々木朗希の力投を援護する形となり、ドジャースは3対1で勝利を収め、連敗をストップ。フィラデルフィアでの日曜最終戦を「勝ち越しをかけた一戦」とする展開に持ち込んだ。

佐々木は初回、立ち上がりに連打を浴び、そのうちの1人がゴロの間にホームインして1点を失ったものの、そこから立て直した。以降、4回までの13人の打者のうち実に12人をアウトに抑える快投を見せ、4回の先頭ブライス・ハーパーに与えた四球のみが例外だった。


その快投の流れのあと、佐々木は5回に入って再び乱れ、先頭打者に四球を与えた後にシングルヒットを許したところで降板となった。

後を受けたのは左腕アンソニー・バンダ。彼は無死一・二塁の場面でマウンドに上がったが、見事な火消しを見せた。テオスカー・ヘルナンデスの好返球により、ブライソン・ストットを一塁で刺すダブルプレーが成立。このビッグプレーでイニングの最後のアウトを奪い、佐々木が残した走者の生還も許さなかった。

この日の佐々木は、フォーシームをゾーン内にしっかり集めることで、決め球としてのスプリッターが格段に効果を発揮した。

試合序盤、フィリーズ打線はスプリッターに対してあまり手を出してこなかったが、佐々木が速球でストライクゾーンを攻め続けたことで、次第にスプリッターとのコンビネーションが機能し始めた。

結果として、スプリッターに対するスイング数は前2登板の計6回からこの日は10回に増え、うち5回で空振りを奪うなど、変化球としての威力を存分に発揮した内容だった。

ソニア・チェン:MLB.comドジャース担当
引用元:mlb.com

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