マイアミ — 右腕・千賀滉大が火曜日、ローンデポ・パークで今季初登板を果たし、5回を投げて被安打3、失点2(自責2/防御率3.60)、8奪三振の内容でマウンドを降りた。
この登板は、千賀にとって2024年7月26日以来となるレギュラーシーズンでの先発だった。昨年は2度の大きな故障により、2024年シーズンの大半を欠場していた。
「ワクワクしているよ」と、試合前に千賀の復帰について語ったのはカルロス・メンドーサ監督(試合は4対2でメッツが敗戦)。「昨年は開幕してから1試合しか投げられず、終盤に少しだけ戻ってきただけだった。それを乗り越えて、オフシーズンも春季キャンプも本当によく頑張った。そして今日、4月1日にこうしてチームを助けるためにマウンドに立ってくれる。本当に素晴らしいことだ。」
千賀は2024年開幕時、右肩の後方関節包の中程度の損傷により60日間の故障者リスト入り。その後、7月にアトランタ戦で復帰登板を果たしたが、今度は左ふくらはぎの重度の肉離れを負い、レギュラーシーズンではその1試合のみに終わった。
しかし、ポストシーズンではサプライズ復帰を果たし、フィリーズとのナ・リーグ地区シリーズ第1戦では2イニングを投げて1失点とまずまずの内容を見せた。ただし、ドジャースとのナ・リーグ優勝決定シリーズでは苦戦し、第1戦では1回1/3で3失点(防御率10.80)、第6戦でも1回2/3で3失点(防御率12.60)と振るわなかった。
32歳の千賀は、火曜日の登板で2023年の華麗なピッチングには及ばなかったものの、初年度でオールスターに選出された実力の片鱗を随所に見せた。
立ち上がりは苦しいスタートとなり、試合開始2球目でザビエル・エドワーズに先頭打者二塁打を許すと、続くカイル・ストワーズには93.4マイルのフォーシームを捉えられ、センターへ2ラン本塁打を浴びた。
それでも千賀は落ち着きを取り戻し、15球で初回を切り抜けた。最速94.9マイルのフォーシームを披露するなど、メッツファンにとっては好材料も見られた。また、ピート・アロンソのスライディングストップの後、自ら一塁ベースへ駆け寄ってアウトを奪うなど、脚の動きも良好だった。
2回には本来のリズムを取り戻し、看板球「ゴーストフォーク」で2者連続三振を奪う見事な投球を見せた。マーリンズのセンター、デーン・マイヤーズにはフランシスコ・リンドーアのショートのエラーで出塁を許したが、捕手ルイス・トーレンスが盗塁を刺し、無失点でイニングを終えた。
3回、千賀はマーリンズ打線に“ゴースト”を見せつけた。わずか12球で全打者をフォークボールで三者連続三振に仕留め、まさに圧巻の投球を披露した。
しかし4回には、千賀とメッツ守備陣に不安定さが見られた。オットー・ロペスが再びフランシスコ・リンドーアのエラーで出塁(リンドーアが1試合で複数エラーを記録したのは、2023年7月8日以来)。続くグリフィン・コナインは野選で出塁、ジョナ・ブライドには四球を与え、走者を溜めた。するとグレアム・ポーリーに左中間を破るツーベースを浴び、2点を失った。
それでも千賀は5回を三者凡退で締めくくり、合計77球でこの日の登板を終えた。
「彼はこのチームにとって非常に大きな存在だ」とメンドーサ監督は語った。「先発ローテーションの柱であり、2023年に彼が見せたように、事実上チームのエースになった。昨年彼がいなかったことは痛かった。それは本人も、チーム全員も分かっている。我々の目標は、彼がこのまま良い投球を続け、しっかり回復し、1年を通じて健康を維持することだ。とにかく彼にはマウンドに立って、競い合う姿を見せてほしい。」
千賀は2023年のルーキーイヤーにオールスターに選出され、12勝7敗、防御率2.98、202奪三振という成績を残した。その奪三振数は、メッツの新人投手としてはドワイト・グッデン以来の200奪三振超えという快挙であり、ナ・リーグ新人王投票では2位にランクインした。
引用元:mlb.com