カブス左腕スティール 肘の手術で今季終了

ジャスティン・スティール カブス MLB

ロサンゼルス――カブスの先発左腕ジャスティン・スティールは土曜日、投手コーチのトミー・ホットビーに電話をかけ、今季を棒に振る手術を受ける決断を伝えた。ホットビーによると、会話は前向きな内容で、手術によって原因がはっきりし、スティールの努力と才能が復帰への土台となるという話だったという。

日曜日、そのニュースが正式に発表された。スティールは金曜日に左肘の屈筋腱の修復手術および内側側副靱帯(UCL)に対する処置を受ける予定だ。プレーオフ進出を最優先目標とするシーズンにおいて、シカゴの先発ローテーションにとっては大きな痛手となる。それでも今は、ホットビーの関心はスティール本人の状態に向けられている。

「ただただ、彼のことを思うよ。彼は本当に競争心の強い選手だし、マウンドに立ちたくて仕方がないんだ」と、ホットビーは日曜のドジャース戦(4-2でカブス勝利)の前に語った。「彼は自分の口から僕に伝えたかったんだ。選択肢やこれからのプランを話してくれた。そういうところが彼らしいんだ。僕らが共に積み重ねてきた努力を尊重してくれている。もう長い付き合いだからね。」


ホットビーが話を続けるにつれて、その声は次第に涙で詰まるようになった。

「やっぱり思い入れがあるんだ」と、投手コーチは語った。

29歳のスティールは、2014年のMLBドラフトでカブスから5巡目指名を受けた、球団在籍最長の選手だ。手術は名医キース・マイスター医師によって執刀される予定で、具体的な処置内容――たとえばトミー・ジョン手術(UCL再建術)が必要かどうか――は、その際に最終決定されると、カブスのクレイグ・カウンセル監督は語った。

現時点でカブスが把握しているのは、昨季終盤からスティールを悩ませていた肘の腱炎が、今週月曜のレンジャーズ戦で再び悪化したという事実だ。その状態は慢性化するリスクが高く、木曜日に行われたMRI検査でも懸念が強まり、セカンドオピニオンを経て、スティールは手術という決断を下した。


カウンセル監督は、スティールの復帰時期については手術後により明確になると語った。

「メジャーリーグの投手として生きるというのは、こういうものなんだと思う」とカウンセルは日曜日に語った。「今朝また彼と話したけど、いつも通り前向きな姿勢で受け止めていた。これも彼が選んだキャリアの一部だと理解していて、一歩ずつしっかり進んで、以前より強くなって戻ってきてくれるはずだよ」

スティールは今季最後の登板となった試合――気温1度(摂氏約1.1度)という極寒の中で行われたレンジャーズ戦――で7回無失点を記録したが、5回頃に違和感を覚えたという。ただしその時点では深刻に受け止めておらず、そのまま投げ続けた。

2025年はわずか4登板で終了。22回2/3を投げ、防御率4.76、21奪三振、5与四球という成績だった。

それでも2022〜2024年の3シーズンで防御率3.10を記録しており、特に2023年にはオールスター選出、サイ・ヤング賞候補としても注目を浴びた。


スティールが今季絶望となった今、カブスは当面、フロント4の先発陣――今永昇太、ジェイムソン・タイオン、マシュー・ボイド、ベン・ブラウン――に依存する形になる。4月18日(木)から28日(日)までの12日間で4度のチームオフがあるが、カウンセル監督は「この先発陣にも適切な休養が必要」とし、慎重な起用を示唆している。

日曜のドジャース戦では、それまでブルペン待機だったコリン・レアが先発登板し、今後は5番手先発としてローテーションに加わる予定だ。34歳のレアは、今季オフに1年500万ドルの契約で加入しており、当初から先発陣の層を厚くするためのベテラン要員として期待されていた。

「だからこそ、コリン・レアのような投手を獲得していたんだ」とホトビー投手コーチは語る。「レアはこのリーグで大事なイニングを任されてきた実績がある。今すぐ先発の穴を埋めてくれるベテランの存在は非常に大きいよ」

また、右脇腹の張りで春季キャンプ中に15日間の故障者リスト入りしたハビアー・アサッド(右腕)も復帰が視野に入っている。彼は今後、トリプルAアイオワで2度のリハビリ登板(4月16日と20日)を予定しており、その後チームで再評価される見込み。

さらに、左腕のジョーダン・ウィックスも現在アイオワに所属しており、40人枠内の先発候補として控えている。


カブスには、有望な先発右腕ケイド・ホートンも控えている。MLBパイプラインによると、球団内ランキングでNo.2、MLB全体でもトップ100の48位にランクされている注目の若手だ。ただし、2024年は負傷の影響で登板数が限られており、今季はまず安定してイニングを積むことが最優先課題となっている。

「ジャスティン・スティールのような選手の代わりはいない」とカウンセル監督は語る。「次に出てくる選手が役割を果たす必要があるが、そのレベルの投球を補うのは非常に難しい。ただ、我々にはそれを補える選択肢があると信じている」

ジョーダン・バスティアン:MLB.comカブス担当
引用元:mlb.com

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