東京発 — 5人の日本人スター選手がメジャーリーガーとして母国の地に戻り、その中には昨季歴史的なシーズンを送った大谷翔平の姿もある。そして、現ワールドシリーズ王者であるドジャースは、連覇に向けた第一歩を踏み出そうとしている。
これらは、2025年の「東京シリーズ」で展開される数多くの注目ストーリーのほんの一部にすぎない。
火曜日には山本由伸と今永昇太が先発登板し、日本人投手同士が開幕戦で投げ合う史上初の対決が実現する。
「東京という舞台で、こうして日本人投手が投げ合うのは本当に素晴らしい機会だと思います」と山本は通訳の園田喜洋氏を通じて語った。「ベストなパフォーマンスができるように頑張ります。」
カブスは過去2年連続でポストシーズン進出を目指していたが、いずれも届かず、どちらのシーズンも83勝に終わった。外野手の鈴木誠也は、昨年ドジャースで大谷翔平や山本由伸が優勝を祝う姿を目の当たりにし、この秋こそはシカゴでプレーオフを深く勝ち進みたいと意気込んでいる。
「それは毎年の目標です」と鈴木はスプリングトレーニング中に通訳を介して語った。「どのチームでも目指すのはプレーオフ進出だと思います。昨シーズン、他の日本人選手がプレーオフで活躍しているのを見て、自分たちは早くシーズンが終わってしまったので、自分としてはプレーオフでプレーしたいです。」
その挑戦は東京から始まる。
「我々は世界チャンピオンと対戦する機会を得ました」とカブスのクレイグ・カウンセル監督は語った。「つまり、それは大きな挑戦であり、我々の試練を始めるのに最高の方法です。」
以下は、開幕戦に関するすべての情報です:
試合はいつ行われ、どこで視聴できますか?
東京シリーズの開幕戦は、日本時間3月18日(火)午後7時10分に開始予定です。
こちらは、2025年シーズン開幕戦「東京シリーズ」で予想されるドジャースとカブスの先発ラインアップです。
ドジャース
- 大谷翔平(DH)
- トミー・エドマン(二塁)
- フレディ・フリーマン(一塁)
- テオスカー・ヘルナンデス(右翼)
- マックス・マンシー(三塁)
- ウィル・スミス(捕手)
- マイケル・コンフォート(左翼)
- ミゲル・ロハス(遊撃)
- アンディ・パヘス(中堅)
カブス
- イアン・ハップ(左翼)
- カイル・タッカー(右翼)
- 鈴木誠也(DH)
- マイケル・ブッシュ(一塁)
- ダンズビー・スワンソン(遊撃)
- マット・ショウ(三塁)
- ピート・クロウ=アームストロング(中堅)
- ミゲル・アマヤ(捕手)
- ジョン・バーティ(二塁)
ドジャース:山本由伸
- 2024シーズン成績:7勝2敗、防御率3.00、90イニング登板
- 内容:
26歳の山本由伸は、MLBでの1年目となった昨季、期待に違わぬ活躍を見せ、ポストシーズンではドジャースの数少ない健康な先発投手の一人として世界一に大きく貢献しました。NPBで3年連続沢村賞を受賞した実績を持ち、メジャーでも既にその実力を証明しつつあります。2025年はさらなる飛躍が期待される年です。
この試合では、日本球界で培った技術とメジャーで得た経験を武器に、母国のファンの前で圧巻のパフォーマンスを披露することが期待されています。
カブス:今永昇太
- 2024年シーズン成績:15勝3敗、防御率2.91、173回1/3イニング
- 概要:
東京ドームには、横浜DeNAベイスターズ時代の今永や、2023年WBC金メダル決定戦で先発を務めた彼の姿を記憶しているファンが多く詰めかけることでしょう。メジャー1年目となった昨季、31歳の左腕はすぐに順応し、ナ・リーグのオールスターに選出されました。さらに、最優秀新人賞で4位、サイ・ヤング賞でも5位に入るなど、圧巻のデビューを果たしました。
今永はキレのあるフォーシーム、落差のあるチェンジアップやスライダーで打者を翻弄し、再び母国のファンの前でその実力を証明する舞台に立ちます。日本とMLBの両方で活躍する姿は、今永にとってもファンにとっても誇らしい瞬間となるでしょう。
𝗠𝗟𝗕 𝗧𝗼𝗸𝘆𝗼 𝗦𝗲𝗿𝗶𝗲𝘀
— TOKYO DOME|東京ドーム (@tokyodome1988_) March 14, 2025
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ブルペンの起用はどうなりそうか?
ドジャース:
日曜日の阪神タイガースとのエキシビションゲームでは継投で試合を運び、この東京シリーズ初戦に向けてブルペンは十分な休養を取れています。ドジャースには先発投手の層が厚く、山本の後を任せるロングリリーフの選択肢も豊富。デーブ・ロバーツ監督は、開幕戦で必要に応じてあらゆるブルペンの駒を投入できる状況にあります。クローザーには指名されていませんが、タナー・スコットが今季のセーブ機会の多くを担うと見られています。
カブス:
2試合限定の東京シリーズには通常より多めのブルペン投手が帯同しており、今永や第2戦の先発ジャスティン・スティールの後を担う十分なリリーフ陣が揃っています。オフに補強したベテランのライアン・プレスリーがクローザーを務める見込み。その他、ポーター・ホッジ、ネイト・ピアソン、ジュリアン・メリウェザー、タイソン・ミラーらがセットアップとして控えます。また、左のケイレブ・シールバー、右のイーライ・モーガンもオフの補強組です。ロングリリーフ要員としては右腕コリン・レアが名を連ねています。
注目の故障者は?
ドジャース:
ムーキー・ベッツは体調不良により、東京ドームでのエキシビションに続き、今シリーズの2試合を欠場します。また、トニー・ゴンソリン、マイケル・コペック、エバン・フィリップスも開幕を故障者リストで迎える予定で、これはキャンプ終盤にはすでに見込まれていた状況です。
カブス:
二塁手ニコ・ホーナーは右前腕屈筋腱の手術からの回復が春季キャンプ初期まで長引いた影響で、今回の日本遠征には帯同せずアリゾナに残りました。現地で実戦復帰を進めており、3月27日のダイヤモンドバックス戦(国内開幕戦)での復帰が目標です。また、右腕ハビエル・アサッドは春季キャンプ中に左脇腹を痛め、開幕は故障者リストからスタートする見込みです。
好調な選手と不調な選手は?
ドジャース:
マイケル・コンフォートは、ロバーツ監督が「今季の注目選手」と太鼓判を押す存在。スプリングトレーニング終盤には打撃好調で、3月は14打数6安打、二塁打3本、本塁打1本と好成績を残しました。さらに、土曜日の読売ジャイアンツとのエキシビションでも本塁打を放っています。一方で、ウィル・スミスやマックス・マンシーといった主力はアリゾナで結果を残せませんでしたが、スプリングトレーニングの数字はレギュラーシーズンの成績とは直結しないため、過度な心配は無用です。
カブス:
ピート・クロウ=アームストロングとミゲル・アマヤは、昨年後半から調子を上げ、その好調をスプリングトレーニングでも維持しました。クロウ=アームストロングは10試合で打率.519、OPS1.500、アマヤも7試合で打率.524、OPS1.450と打ちまくり、日本行きの飛行機に乗り込みました。その他の好調選手はゲージ・ワークマン(OPS1.201)、マイケル・ブッシュ(OPS1.177)、イアン・ハップ(OPS.917)など。一方で、カイル・タッカーは23打数1安打(本塁打1本)とタイミングが合わずに苦戦。しかし、本人は特に問題視していない様子です。
他にファンが知っておきたい情報は?
・今回の東京シリーズは、カブスにとって2度目の日本での開幕シリーズとなります。2000年、カブスは東京ドームでメッツと2連戦を行い、開幕戦では5対1で勝利しました。この試合では、サミー・ソーサが3打数2安打、マーク・グレースが本塁打を放ち、ジョン・リーバーが勝ち投手となりました。
・カブスとドジャースには現在、合わせて5名の日本人選手が在籍していますが、両球団とも長年にわたり多くの日本人選手がプレーしてきた歴史があります。ドジャースでは野茂英雄が、カブスでは福留孝介が、それぞれ球団初の日本人選手として道を切り開き、その後も多くの日本人選手が両球団で活躍してきました。
・東京ドームでのメジャーリーグ公式戦に登板した日本人投手は、これまでにわずか3人のみ(松坂大輔、岡島秀樹=ともに2008年、菊池雄星=2019年)でした。しかし、今シリーズでは開幕戦に山本由伸と今永昇太が先発し、第2戦では佐々木朗希がメジャーデビューを果たす予定です。この2連戦終了時には、東京ドームでMLBの試合に登板した日本人投手の数は倍増することになります。
ソニア・チェン:MLB.comドジャース担当
引用元:mlb.com