5月19日週、ドジャース・大谷翔平は26打数6安打1本塁打2打点と先週の活躍に比べるとやや調子を落とした形、カブス・鈴木誠也は2本塁打含む22打数9安打で打率.409、OPS1.282と復調気味。投げてはダイヤモンドバックス戦に先発し、7回でメジャー自身最多となる110球を投げ、1安打無失点、9奪三振と圧巻の投球を見せ、メッツ・千賀滉大も6回100球を投げて被安打5、奪三振5、与四球3、失点3と力投したが3敗目を喫した。オリオールズ・菅野智之は6回88球を投げて被安打5、奪三振3、与四球1、失点2の好投を披露。今季5度目のクオリティスタート。エンゼルス・菊池雄星もマーリンズ戦で110球の熱投で6回表二死まで投げ、被安打7、奪三振4、与四球4、無失点という内容。決して安定したピッチングではなかったが、今季11度目の登板にしてようやくエンゼルスでの初勝利を挙げた。
今週の注目選手たちの成績を振り返りながら、彼らの今後の展開にも注目していきましょう。
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【打者成績一覧】*5月25日の試合終了時点
週間成績
選手名 | 所属チーム | 試合数 | 打率 | 打席 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 三振 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大谷翔平 | ドジャース | 6 | .231 | 26 | 6 | 1 | 0 | 1 | 2 | 1 | 2 | 0 | 7 | .286 | 0.670 |
鈴木誠也 | カブス | 6 | .409 | 22 | 9 | 3 | 0 | 2 | 9 | 0 | 4 | 0 | 5 | .464 | 1.282 |
シーズン通算成績
選手名 | 所属チーム | 試合数 | 打率 | 打席 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 三振 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大谷翔平 | ドジャース | 50 | .296 | 203 | 60 | 9 | 4 | 17 | 31 | 11 | 32 | 0 | 57 | .390 | 1.021 |
鈴木誠也 | カブス | 48 | .263 | 194 | 51 | 13 | 2 | 13 | 46 | 1 | 18 | 0 | 59 | .319 | .871 |
ドジャース・大谷翔平詳細
5月19日(エンゼルス 6-4 ドジャース @ドジャー・スタジアム)
打席結果:5打数、3安打、1打点
1番DHでスタメン出場し、菊池から2安打を放つなど5打数3安打1打点の活躍。しかし、9回裏の第5打席で空振り三振に倒れ、試合の最後の打者となった。1試合3安打は今季7度目。
5月20日(ダイヤモンドバックス 9-5 ドジャース @ドジャー・スタジアム)
打席結果:4打数、1安打、1打点
1番DHでスタメン出場し、6回裏の第3打席で17号ソロを放って4打数1安打1打点。一時的にカイル・シュワーバー(フィリーズ)に並ばれていたが、本塁打王争いで再びメジャー単独トップに。
5月21日( ダイヤモンドバックス 3-4 ドジャース @ドジャー・スタジアム)
打席結果:4打数、1安打、1四球、1盗塁
1番DHでスタメン出場し、最初の3打席はレフトフライ、セカンドゴロ、セカンドゴロで凡退。8回裏一死走者なしの場面で回ってきた第4打席で左中間への二塁打を放ち、3試合連続安打となった。10回裏の第5打席は申告敬遠で歩かされ、今季11個目の盗塁に成功。
5月22日(ダイヤモンドバックス 1-3 ドジャース @ドジャー・スタジアム)
打席結果:4打数、無安打、2三振
1番DHでスタメン出場したが、空振り三振、セカンドゴロ、ライトフライ、空振り三振、で4打数ノーヒット2三振。連続試合安打は3でストップ。
5月24日(ドジャース 7-5 メッツ @シティ・フィールド)
打席結果:5打数、1安打、1四球
1番DHでスタメン出場して5打数1安打1四球。3回表の第2打席で四球を選んで出塁し、テオスカーのタイムリーで2点目のホームを踏んだが、9回表の第5打席でライトへのヒットを放ったあとは二塁への盗塁に失敗。2試合ぶりのヒットを記録。
5月25日(ドジャース 2-5 メッツ @シティ・フィールド)
打席結果:4打数、無安打、3三振
1番DHでスタメン出場して4打数無安打3三振。メッツ先発のピーターソンの前に苦しみ、4打数3三振と封じられた。同じ投手に3三振を喫するのは、4月7日のフィリーズ戦で左腕クリストファー・サンチェスに抑えられて以来。
カブス・鈴木誠也詳細
5月19日(ホワイトソックス 2-6 カブス @リグレー・フィールド)
打席結果:1打数、無安打、1四球、2打点
3番レフトでスタメン出場し、犠飛2本でチームの勝利に貢献。1打数0安打1四球だったが、2打点と初回の好返球で攻守に存在感を示した。連続試合安打は3で止まった。
5月20日(カブス 7-8 マーリンズ @ローンデポ・パーク)
打席結果:4打数、1安打、1四球
3番レフトでスタメン出場し、初回の第1打席でショートへの内野安打を記録。その後は空振り三振、サードゴロ、セカンドゴロで3打席凡退し、9回表の第5打席は四球を選んで出塁した。2試合ぶりのヒットを放ち、4打数1安打1四球。
5月21日(カブス 14-1 マーリンズ @ローンデポ・パーク)
打席結果:5打数、3安打、4打点、1四球
2番ライトでスタメン出場し、3回表の第2打席でセンターへのヒットを放つと、6回表の第4打席で5試合ぶりの12号2ラン、9回表の第6打席ではレフトへの2点タイムリー二塁打を放ち、5打数3安打4打点1四球の大活躍。1試合3安打は今季4度目で、打点数を43に伸ばし、堂々のメジャートップに浮上。
5月22日(カブス 2-1 マーリンズ @ローンデポ・パーク)
打席結果:4打数、1安打
3番ライトでスタメン出場し、4打数1安打。連続試合安打を3に伸ばした。
5月24日(カブス 13-6 レッズ @グレートアメリカン・ボールパーク)
打席結果:5打数、3安打、3打点
3番ライトでスタメン出場し、13号3ランを含む5打数3安打3打点の活躍。8回表に放った一発でクロウ=アームストロングからリーグ打点王の座を奪い返した。
5月25日(カブス 4-6 レッズ @グレートアメリカン・ボールパーク)
打席結果:3打数、1安打、1四球
3番ライトでスタメン出場し、8回に二塁打を放ち3打数1安打1四球の活躍。
【投手成績一覧】*5月25日の試合終了時点
週間成績
投手名 | チーム | 登板 | 投球回 | 勝敗 | 自責点 | 防御率 | 被安打 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
山本由伸 | ドジャース | 1 | 7.0 | 0勝0敗 | 0 | 0.00 | 1 | 0 | 2 | 0 | 9 | 0.429 |
千賀滉大 | メッツ | 1 | 6.0 | 0勝1敗 | 3 | 4.50 | 5 | 1 | 3 | 0 | 5 | 1.333 |
菊池雄星 | エンゼルス | 2 | 11.1 | 1勝0敗 | 1 | 0.79 | 10 | 0 | 8 | 0 | 11 | 1.588 |
菅野智之 | オリオールズ | 1 | 6.0 | 0勝0敗 | 2 | 3.00 | 5 | 2 | 1 | 0 | 3 | 1.000 |
松井裕樹 | パドレス | 3 | 2.2 | 0勝0敗 | 2 | 6.75 | 2 | 0 | 4 | 0 | 4 | 2.250 |
シーズン通算成績
投手名 | チーム | 登板 | 投球回 | 勝敗 | 自責点 | 防御率 | 被安打 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
山本由伸 | ドジャース | 10 | 58.0 | 5勝3敗 | 12 | 1.86 | 35 | 4 | 18 | 1 | 68 | 0.914 |
佐々木朗希 | ドジャース | 8 | 34.1 | 1勝1敗 | 18 | 4.72 | 29 | 3 | 22 | 3 | 24 | 1.485 |
今永昇太 | カブス | 8 | 44.3 | 3勝2敗 | 14 | 2.82 | 35 | 0 | 14 | 0 | 34 | 1.109 |
千賀滉大 | メッツ | 9 | 50.1 | 4勝3敗 | 8 | 1.43 | 38 | 3 | 22 | 1 | 47 | 1.192 |
菊池雄星 | エンゼルス | 11 | 59.2 | 1勝4敗 | 21 | 3.17 | 59 | 2 | 30 | 1 | 54 | 1.492 |
菅野智之 | オリオールズ | 10 | 58.2 | 4勝3敗 | 20 | 3.07 | 50 | 3 | 10 | 0 | 32 | 1.023 |
松井裕樹 | パドレス | 21 | 21.1 | 0勝1敗 | 6 | 2.53 | 12 | 2 | 10 | 0 | 25 | 1.031 |
前田健太 | タイガース | 7 | 8 | 0勝0敗 | 7 | 7.88 | 9 | 1 | 6 | 3 | 8 | 1.875 |
ドジャース・山本由伸詳細
5月21日( ダイヤモンドバックス 3-4 ドジャース @ドジャー・スタジアム)
ピッチング結果:7回、被安打1、無失点
連敗ストップを託された山本が「エース」の投球を見せた。序盤3イニングをパーフェクトに抑えると、4回表一死からケテル・マルテに四球を与えて初めての走者を出したものの、後続2人を抑えて無失点。4回裏にウィル・スミスのタイムリー二塁打で先制してもらった直後の5回表は三者凡退に抑え、6回表は圧巻の三者連続三振。7回表先頭のマルテにヒットを許してノーヒッター達成の可能性は潰えたが、二死一、三塁の場面でペイビン・スミスを空振り三振に仕留め、7回1安打無失点。メジャー移籍後最多となる110球を投げ抜いた。
メッツ・千賀滉大詳細
5月20日(メッツ 1-3 レッドソックス @フェンウェイ・パーク)
ピッチング結果:
立ち上がりに四球や暴投も絡んで無死二、三塁のピンチを招き、アレックス・ブレグマンの内野ゴロの間に先制点を献上。その後、二死三塁までこぎつけたが、トレバー・ストーリーにタイムリー内野安打を許し、2点目を失った。2回裏にはジャレン・デュランのタイムリー三塁打で追加点を奪われたものの、それ以降は4回裏二死満塁のピンチを切り抜けるなど、レッドソックス打線にさらなる追加点を与えないピッチング。粘り強く投げ続け、打線の援護を待った千賀は102球を投げた前回登板に続き、2試合連続で100球の大台に到達。2試合連続で100球以上を投げたのは2023年以来2年ぶりとなった。今季3敗目を喫したものの、今日の6イニングを加えて再び規定投球回に到達し、防御率1.43でリーグトップに立った。
エンゼルス・菊池雄星詳細
5月19日(エンゼルス 6-4 ドジャース @ドジャー・スタジアム)
ピッチング結果:5回2/3、被安打3、与四球4、奪三振7、失点1
今季初勝利を目指したエンゼルス先発の菊池雄星は、5回裏二死二塁から大谷翔平にタイムリーを浴びたものの、6回途中まで3安打1失点の好投。6回裏一死からトミー・エドマンのファーストゴロでベースカバーに入った際に右足首を痛めて降板。
5月24日(マーリンズ 4-7 エンゼルス @エンゼル・スタジアム)
ピッチング結果:5回2/3、被安打7、奪三振4、与四球4、無失点
菊池は110球の熱投で6回表二死まで投げ、被安打7、奪三振4、与四球4、無失点という内容。決して安定したピッチングではなかったが、今季11度目の登板にしてようやくエンゼルスでの初勝利を挙げた。6回表のピンチでロン・ワシントン監督がマウンドを訪れた際、続投を志願したシーンも印象的だった。
オリオールズ・菅野智之詳細
5月22日(オリオールズ 8-4 ブリュワーズ @アメリカンファミリー・)
ピッチング結果:6回88球、被安打5、奪三振3、与四球1、失点2
5回裏にダービンの好走塁で同点に追いつかれ、6回裏には数少ない失投をとらえられて勝ち越し弾を浴びたが、6回88球を投げて被安打5、奪三振3、与四球1、失点2の好投を披露。今季5度目のクオリティスタートを達成。
パドレス・松井裕樹詳細
5月19日(マリナーズ 6-1 パドレス @ぺトコ・パーク)
ピッチング結果:0回、与四球3
3点ビハインドの9回表に4番手として松井裕樹が登板したが、防御率1点台の松井がまさかの大乱調。8番ディラン・ムーア、9番レオ・リバス、1番J・P・クロフォードに対して三者連続四球を与え、無死満塁のピンチを招いて降板。
5月23日(パドレス 6-7 ブルージェイズ @ロジャーズ・センター)
ピッチング結果:1回、被安打1、無四球、無失点
2点ビハインドの7回裏に2番手としてマウンドへ。先頭打者を内野ゴロに仕留めたあと、アディソン・バージャーに二塁打を浴びたが、後続2人を打ち取って無失点に抑えた。1回22球を投げて被安打1、無四球、無失点という内容で今季の防御率は2.75となっている。
5月25日(パドレス 1-7 ブレーブス @トゥルイスト・パーク)
ピッチング結果:1回2/3、被安打1、無四球、奪三振4、無失点
5点ビハインドの7回一死満塁のピンチで登場。先頭にタイムリーを浴びて2点を失ったが、続く打者はファーストフライ、そして続く1番アクーニャJr.はスプリッターで空振り三振に抑えた。8回も続投すると、マーセル・オズナ、オルソン、オースティン・ライリーから三振を奪い、ゼロに抑えた。
フィリーズ・青柳晃洋情報(マイナー)
5月24日(バッファロー・バイソンズ戦)
ピッチング結果:1回1/3、被安打2、無失点、奪三振1、無四死球