セントルイス — フィリーズのライト、ニック・カステヤノスは、土曜日の午後にブッシュ・スタジアムで行われた試合の初回、ライト線への飛球を追いかけたが、自分には捕球のチャンスがないと思っていた。
ところが、その打球は再びフェアゾーンに戻ってきた。
「最初は“とりあえず走っておこう”みたいな感じで追いかけてたんだ」と、カステヤノスはカージナルスに4対1で勝利した後に語った。「でも途中で、“あれ?これフェアゾーンに残るぞ”って思って。で、捕ったんだよね。」
フィリーズの若いファンが、パウダーブルーのマイク・シュミットのユニフォームを着て立ち上がり、カステヤノスに手を差し伸べた。
「彼は『よっしゃー!やったー!』って感じで喜んでたよ」とカステヤノスは語った。「すごく興奮してた。」
カステヤノスはその少年にハイタッチをし、さらに拳を突き出してフィストバンプを求めた。
なぜ?
「ちょっとだけ、もう一押しの愛を込めてね」と彼は笑った。「わかるでしょ?」
少年は大喜びで応じた。そしてカステヤノスはそのボールを少年に投げて渡した。
「みんなで楽しんでるだけさ」とカステヤノスは言った。
この日、カステヤノスは4打数3安打、2二塁打、2打点の活躍。現在の打率は.308、本塁打2、打点9、OPSは.876。木曜のブレーブス戦(11回裏の敗戦)では5三振を喫していた。
ベースボール・リファレンスによると、カステヤノスはフィリーズの歴史上で1試合に5三振を喫した12人目の選手となった。
「アトランタでのあの夜を除けば、全体的に見て自分の打席をそれなりにコントロールできてると思うよ」と彼は語った。
カステヤノスは初回、ツーアウトから左中間にツーベースヒットを放ち、ブライス・ハーパーとカイル・シュワーバーをホームに迎え入れて、フィリーズに2-0のリードをもたらした。
「左中間に打てたことで、自分の状態が良いという確信が持てたよ」とカステヤノスは語った。「フィリーズの打撃コーチたちと取り組んでいる内容が本当に気に入っているし、この調子を保ちたいね。」
トッド・ゾレッキ:MLB.comフィリーズ担当
引用元:mlb.com