サンフランシスコ — ジャイアンツは今季、劇的な勝利を得意としている。
土曜日、ジャイアンツは前日に続き9回裏に逆転勝利を収めた。レンジャーズ相手に3-2のサヨナラ勝ちを決めたのだ。
試合を決めたのは、ヘリオット・ラモスの一打と、それに続く2つの悪送球だった。
9回裏、ラモスは三塁線への弱いゴロを放ち、これをレンジャーズのクローザー、ルーク・ジャクソンが処理。しかし、一塁手ジェイク・バーガーを大きく逸れる悪送球となり、ボールはファウルゾーンへ転がった。ラモスは二塁に進み、さらに三塁を狙うと、今度はバーガーが三塁へ送球。しかしこれもジョシュ・スミスを大きく逸れてしまい、ラモスはそのままホームへ突入してサヨナラのホームインとなった。
これでジャイアンツは今季メジャー最多となる5度目のサヨナラ勝利を記録した。
ジャイアンツ先発のジョーダン・ヒックスは、立ち上がりにやや不安定だった。初回、2アウトからマーカス・セミエンにレフト前への2点タイムリーを浴びた。このとき、レフトを守るヘリオット・ラモスがボールへの反応にやや遅れたように見えたが、その後ヒックスは立て直し、以降の4イニングを無失点に抑えた。
28歳の右腕ヒックスは、この日はシーズン平均の97.6マイルを下回る94.4マイルのシンカーを平均して投げており、球速面ではベストな状態ではなかった。それでも、最終的には5回7安打2失点と試合を作り、ここ3試合連続で5失点以上していた中で、確かな改善を見せる登板となった。
ヒックスはランナーを背負う場面もあったが、味方守備の好プレーに救われた。三塁手マット・チャップマンと中堅手イ・ジョンフが、それぞれレンジャーズのチャンスを潰す好守を見せた。
チャップマンは、2回にジョシュ・スミスの91.8マイルのライナーをダイビングキャッチし、そのまま素早く一塁へ送球してダブルプレーを完成。イ・ジョンフは4回、レンジャーズの捕手ジョナ・ハイムが二塁を狙ったタイミングで、完璧な送球でタッチアウトに仕留めた。
ジャイアンツは初回、ウィルマー・フローレスの押し出し四球でレンジャーズ先発ジャック・ライターから先制点を奪ったものの、続くヘリオット・ラモスが見逃し三振、ラモンテ・ウェイドJr.が107.1マイルのライナーを放つも、セミエンに好捕され、追加点はならなかった。
それでもサンフランシスコは4回に反撃し、試合を2対2の同点に追いついた。ヘリオット・ラモスがシングルヒットで出塁後、二塁へ盗塁。そのチャンスで、左腕ジェイコブ・ラッツからクリスチャン・コスがレフトへのタイムリーヒットを放った。コスにとってはこれがメジャー初打点となった。この日、コスは胸部打撲で欠場中のタイラー・フィッツジェラルドに代わり、2試合連続で二塁手としてスタメン出場していた。
6回にはヘイデン・バードソングがヒックスに代わってマウンドに上がった。先頭のジョク・ピーダーソンに右中間への三塁打(ライトのマイク・ヤストレムスキーのグラブを弾く形)を許しピンチを迎えたが、続くアドリス・ガルシアをスライダーで空振り三振に仕留め、さらにマーカス・セミエン、ニック・アーメッドを打ち取り、無失点で切り抜けた。
マリア・ガルダード:MLB.comジャイアンツ担当
引用元:mlb.com