フィリーズ・ルザルド まばゆいばかりの本拠地デビューでフィリーズにドジャースの1敗目をもたらす

フィリーズ ヘスス・ルザルド MLB

フィラデルフィア — フィリーズも、自分たちが“かなり強いチーム”だと思っている。

ここ数日、彼らはシチズンズ・バンク・パークで行われる今週末のドジャース戦について多くの質問を受けてきた。
「このシリーズは特別な意味を持つのか?」
「チームの実力を測る“物差し”になるのか?」
さらには、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希についても多数の質問が飛んだ。

「大谷がもたらす野球への興奮って、どれほどのものなんですか?」といった具合に。

その問いに対し、金曜日の夜、L.A.に今季初黒星をつけた3対2の勝利の前に、ブライス・ハーパーはこう答えた。

「うん……本当にいい選手だよ。」


フィリーズの選手たちは、このシリーズを楽しみにしていたものの、4月上旬の他のどのシリーズと比べても特別な意味を持つとは考えていなかった。何かを証明する必要も感じていなかった。4月から10月までの間に、野球では何が起こるか分からない。たとえ今週末、昨季のワールドシリーズ王者とのシリーズで勝っても負けても、それがポストシーズンの結果を占うものにはならない――ただ少なくとも、見ごたえのあるシリーズにはなるだろうと彼らは感じていた。

フィリーズの左腕ヘスス・ルサルドは、フィリーズ移籍後2度目の登板、そして本拠地での初登板で圧巻の投球を見せた。7回無失点、8奪三振の快投だった。なお、フィリーズでのデビューから2試合で奪った19奪三振は、球団史上3番目の記録であり、上回るのは2016年のヴィンス・ベラスケス(25奪三振)と、1964年のジム・バニング(20奪三振)のみ。

ルサルドは一時13打者連続アウトを記録した。6回1アウトからアンディ・パヘスに四球を与え、大谷翔平を打席に迎える。この日大谷は、初回に98.5マイルの速球をレフトフライ、3回には打球速度110.1マイルのセンターフライを放っていたが、センターからの強い向かい風に押し戻され、フェンス手前で捕球されていた。

そしてこの第3打席、大谷はバットにすら当てられなかった。カウント2-2からのチェンジアップに空振り三振。2アウト目を献上することとなった。


一方、フィリーズの遊撃手トレイ・ターナーは初回、山本由伸にプレッシャーをかけてミスを誘い、フィリーズに1対0のリードをもたらした。0-2からのスライダーを三塁線に運び、1アウトから二塁打とすると、すかさず三塁を盗塁。三塁をカバーしようとした三塁手ミゲル・ロハスへの山本の送球が悪送球となり、その間にターナーがホームインした。

フィリーズは7回にさらに2点を追加してリードを広げた。そして8回にはドジャースの反撃の芽を摘んだ。ロサンゼルスは2アウト一・三塁のチャンスを作ったが、J.T.リアルミュートが大谷翔平の二塁盗塁を阻止し、さらに9回表にトミー・エドマンの2ランで1点差に迫られた後には、クリス・テイラーの盗塁を刺して試合を締めくくった。

トッド・ゾレッキ:MLB.comフィリーズ担当
引用元:mlb.com

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