ストローマン 先発の役目果たせず… ヤンキースのローテ不安高まる

マーカス・ストローマン ヤンキース MLB

ニューヨーク発 — マーカス・ストローマンは金曜夜の1回裏、1塁側のダグアウトへと足取り重く戻った。その早すぎる降板にはブーイングが浴びせられた。今季開幕前、ヤンキースの先発陣は「メジャー屈指」と称されたが、今や不安要素となっている。

3試合で防御率1.56を記録しているマックス・フリードを除けば、ヤンキースはローテーションの安定感を見いだせていない。そしてこの日、46球で5失点・2アウトしか取れなかったストローマンの投球は、その問題をさらに浮き彫りにした。試合は雨により短縮され、ヤンキースは本拠地ヤンキー・スタジアムでジャイアンツに9対1で大敗を喫した。


イ・ジョンフがスリーラン本塁打、ラモンテ・ウェイドJr.がストローマンから2点適時二塁打を放ち、ジャイアンツは初回に先頭から6人連続で出塁(3安打・3四球)する猛攻を見せた。ストローマンが三振とフライで2アウトを取った際には皮肉交じりの拍手も聞かれたが、その後タイラー・フィッツジェラルドに適時打を許し、降板となった。

ストローマンは今春、5人の先発枠に対し「第6の先発候補」と見られていたが、自身は競争している意識はないとし、「ブルペンには回らない」と強調していた。だがゲリット・コール、ルイス・ヒル、クラーク・シュミットの故障により、その言葉通り開幕ローテーション入りを果たした。

開幕から3番手として登板しているストローマンだが、これまで9回1/3を投げて12失点、防御率11.57と苦戦している。ただし、調整がうまくいっていないのは彼だけではない。ヤンキースの先発陣全体がリズムを掴めていないのが現状だ。

開幕投手を務めたカルロス・ロドンは、ここまで17回1/3を投げて11失点(自責10)、防御率5.19と本調子には程遠い。カルロス・カラスコ(11回2/3で防御率7.71)、ウィル・ウォーレン(9回で防御率6.00)も同様に苦戦しており、先発陣全体が不安定な状態にある。

その中で、クラーク・シュミットが火曜か水曜のロイヤルズ戦で復帰予定であり、金曜のストローマン降板後のイニングを賄ったブルペンへの負担を軽減できるかもしれない。というのも、この試合はヤンキースにとって、今後13連戦の初戦であり、休養日なしで乗り切る必要があるからだ。なお、悪天候により試合は6回途中で打ち切られた。

ストローマンにとっては、メジャー通算で初回を投げきれなかった登板が3度目。奇しくも、前回(2021年4月11日・メッツ vs マーリンズ)も同じ日付での登板だった。


オースティン・ウェルズはヤンキース唯一の得点となるタイムリーツーベースを放った。ヤンキースは開幕からの8試合で72得点と爆発的な攻撃力を見せていたが、ここ直近の5試合ではわずか11得点と、打線が急激に冷え込んでいる。

ブライアン・ホック:MLB.comヤンキース担当
引用元:mlb.com

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