4月21日週、ドジャース・大谷翔平の”パパ初安打”は異例の記録修正によりカブス・今永昇太から放ったことに。今週は21打数5安打7三振と今日のパイレーツ戦で3本の長打を放つなど復調の兆し、カブス・鈴木誠也は手首痛で欠場がありながらも4試合に出場し18打席6安打5打点、うち3本は二塁打を放ち長打でチームの勝利にも貢献。カブスとしては今季のドジャース戦を4勝3敗で勝ち越しも決めた。投手陣はスキーンズとの直接対決の山本由伸は自責点1ながらも3失点と今季ワースト。さらに4四球はキャリアワーストと精彩を欠いた。メッツ・千賀滉大も勝敗はつかなかったが、無失点記録も途絶え、オリオールズ・菅野智之も7回を投げて被安打5、奪三振1、無四球、失点3で2試合連続のクオリティスタートを達成も3勝目ならず。菊池雄星は2回を被安打9失点4と精彩を欠き、佐々木は5回2/3被安打5失点3与四球2奪三振4と試合は作ったものの初勝利はまたお預けとなった。
今週の注目選手たちの成績を振り返りながら、彼らの今後の展開にも注目していきましょう。
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【打者成績一覧】*4月27日の試合終了時点
週間成績
選手名 | 所属チーム | 試合数 | 打率 | 打席 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 三振 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大谷翔平 | ドジャース | 5 | .238 | 21 | 5 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0 | 7 | .304 | .733 |
鈴木誠也 | カブス | 4 | .333 | 18 | 6 | 3 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 4 | .333 | .833 |
シーズン通算成績
選手名 | 所属チーム | 試合数 | 打率 | 打席 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 三振 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大谷翔平 | ドジャース | 25 | .277 | 101 | 28 | 3 | 2 | 6 | 9 | 6 | 14 | 0 | 29 | .365 | .890 |
鈴木誠也 | カブス | 24 | .292 | 96 | 28 | 5 | 1 | 6 | 23 | 1 | 11 | 0 | 29 | .361 | .913 |
ドジャース・大谷翔平詳細
4月21日(ドジャース 1-0 レンジャーズ @グローブライフ・フィールド)
打席結果:3打数、無安打、1三振、1四球
第一子が誕生し、産休リストから復帰したドジャースの大谷翔平は1番DHでスタメン出場。初回の第1打席はセカンドゴロ、3回表の第2打席は空振り三振、5回表の第3打席はファーストゴロに倒れたが、8回表無死一塁の第4打席は四球を選んで出塁し、その後のフリーマンの決勝犠飛につなげた。「パパ初戦」は3打数ノーヒット1四球
4月23日(ドジャース 10-11 カブス @リグレー・フィールド)
打席結果:4打数、1安打、1四球、3三振
1番DHでスタメン出場も、この日も快音は聴けずノーヒットだったが、米大リーグ機構は25日(日本時間26日)までに公式記録の訂正を発表し、この日の1打席目の記録を修正。三塁への平凡なゴロだったが、三塁手のワークマンがはじいて大谷は出塁。試合中に発表された記録では三塁手・ワークマンの失策だったが、内野安打に修正された“パパ初安打”は23日(同24日)の敵地・カブス戦の2打席目で放った右前安打だったが、記念の一打が修正されるまさかの結果に。
4月24日(ドジャース 6-7 カブス @リグレー・フィールド)
打席結果:5打数、1安打、1三振
1番DHでスタメン出場し、3回表の第2打席で産休リストからの復帰後初安打を記録するも後日大リーグ機構が前日の失策による出塁を安打と修正した。
4月26日(パイレーツ 3-0 ドジャース @ドジャー・スタジアム)
打席結果:4打数、無安打、1三振
1番DHでスタメン出場し、第1打席は打球速度約160キロのセンターフライ、第2打席はピッチャーゴロ、第3打席は空振り三振(第3打席までスキーンズと対戦)、第4打席はセンターフライ。
カブス・鈴木誠也詳細
4月21日(ダイヤモンドバックス 2-4 カブス @リグレー・フィールド)
打席結果:4打数、無安打、1三振
3番DHでスタメン出場も、初回の第1打席は空振り三振、3回裏の第2打席はライトフライ、6回裏の第3打席はファーストゴロ、9回裏の第4打席はサードゴロに倒れ、4打数ノーヒット。右手首痛からスタメン復帰後、初めてのノーヒットに終わり、連続試合安打が3でストップ。
4月23日(ドジャース 10-11 カブス @リグレー・フィールド)
打席結果:5打数、2安打、2打点、2三振
3番DHでスタメン出場し、初回に2点タイムリー二塁打を放つなど5打数2安打2打点をマーク。
4月26日(フィリーズ 2-6 カブス @リグレー・フィールド)
打席結果:5打数、2安打、2打点、1三振
3番DHでスタメン出場。第1打席はセンターフライ、第2打席は二塁打でチャンスメイク、第3打席はサードゴロ、第4打席はこの日2本目の二塁打、第5打席は三振。
4月27日(フィリーズ 10-4 カブス @リグレー・フィールド)
打席結果:4打数、2安打、3打点
2番DHでスタメン出場、第1打席はライトフライ、第2打席はセカンドゴロ、第3打席はレフトへの2点タイムリー、第4打席はセンターへのタイムリー、第5打席は代打送られた。
【投手成績一覧】*4月27日の試合終了時点
週間成績
投手名 | チーム | 登板 | 投球回 | 勝敗 | 自責点 | 防御率 | 被安打 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
山本由伸 | ドジャース | 1 | 5.0 | 0勝1敗 | 1 | 1.80 | 5 | 1 | 4 | 0 | 5 | 1.800 |
佐々木朗希 | ドジャース | 1 | 5.2 | 0勝0敗 | 3 | 4.76 | 5 | 0 | 2 | 1 | 4 | 1.235 |
今永昇太 | カブス | 1 | 5.2 | 0勝0敗 | 5 | 3.20 | 7 | 0 | 2 | 0 | 6 | 1.588 |
千賀滉大 | メッツ | 1 | 6.0 | 0勝0敗 | 2 | 3.00 | 6 | 0 | 2 | 0 | 5 | 1.333 |
菊池雄星 | エンゼルス | 2 | 7.1 | 0勝1敗 | 4 | 4.91 | 14 | 0 | 8 | 0 | 6 | 3.099 |
菅野智之 | オリオールズ | 1 | 7.0 | 0勝0敗 | 3 | 3.86 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.714 |
松井裕樹 | パドレス | 3 | 4.1 | 0勝0敗 | 2 | 4.15 | 5 | 0 | 1 | 0 | 4 | 1.384 |
シーズン通算成績
投手名 | チーム | 登板 | 投球回 | 勝敗 | 自責点 | 防御率 | 被安打 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
山本由伸 | ドジャース | 6 | 34.0 | 3勝2敗 | 4 | 1.06 | 23 | 3 | 11 | 0 | 43 | 1.000 |
佐々木朗希 | ドジャース | 6 | 25.1 | 0勝1敗 | 10 | 3.55 | 18 | 3 | 18 | 1 | 20 | 1.421 |
今永昇太 | カブス | 6 | 34.0 | 2勝1敗 | 12 | 3.18 | 25 | 0 | 12 | 0 | 27 | 1.088 |
千賀滉大 | メッツ | 5 | 28.2 | 3勝1敗 | 4 | 1.26 | 21 | 1 | 9 | 1 | 25 | 1.947 |
菊池雄星 | エンゼルス | 6 | 31.1 | 0勝4敗 | 15 | 4.31 | 32 | 1 | 18 | 0 | 28 | 1.596 |
菅野智之 | オリオールズ | 5 | 28.0 | 2勝1敗 | 11 | 3.54 | 27 | 1 | 5 | 1 | 9 | 1.143 |
松井裕樹 | パドレス | 11 | 12.1 | 0勝1敗 | 4 | 2.92 | 9 | 1 | 4 | 0 | 19 | 1.054 |
前田健太 | タイガース | 5 | 6 | 0勝0敗 | 7 | 10.50 | 9 | 1 | 5 | 1 | 6 | 2.333 |
ドジャース・山本由伸詳細
4月26日(パイレーツ 3-0 ドジャース @ドジャー・スタジアム)
ピッチング結果:5回、被安打5、失点1、与四球4、奪三振5
山本は初回パイレーツの1番オニール・クルーズに四球を与え、さらにクルーズにMLBトップタイの12個目の盗塁を許す。二死となってから4番エンマニュエル・バルデスにタイムリーを浴び、先制点を許してしまう。その後、2、3回にも先頭に四球を与えたが、山本は徐々に調子を上げていった。5回先頭を三塁手マックス・マンシーのエラーで出塁させてしまうと、続くクルーズにタイムリーを浴びて2失点目。さらに二死一、三塁となってから、5番キブライアン・ヘイズにもタイムリーを打たれ、3失点目を喫した。自責点は1のみだが、3失点は今季ワースト。さらに4四球はキャリアワーストと精彩を欠いた。
ドジャース・佐々木朗希詳細
4月27日(パイレーツ – ドジャース @ドジャー・スタジアム)
ピッチング結果:5回2/3、5安打、3失点、2四球、4奪三振
佐々木朗希は初回に初球先頭打者本塁打を許しいきなりビハインドを背負った。直後にドジャースは2対1と逆転に成功し、佐々木はその後、テオスカーがタッチアップを狙った走者を本塁で刺す好プレーにも助けられ、パイレーツ打線をゼロで抑えていく。5回には連打で二、三塁のチャンスを許すと、再びクルーズにセンターへ鋭いタイムリーを許し、2者が生還。続くブライアン・レイノルズのセンターへの大飛球は、フェンス際でアンディ・パヘスが好捕。逆転を許したドジャースは大谷とフリーマンのタイムリーですぐさま同点に追いつく。佐々木は6回二死から死球を許したところで降板。
カブス・今永昇太詳細
4月23日(ドジャース 10-11 カブス @リグレー・フィールド)
ピッチング結果:5回2/3、被安打7、奪三振6、与四球2、失点5
ダスティン・メイ(ドジャース)と今永昇太(カブス)の投げ合いで始まった一戦は、ドジャースが1回表にトミー・エドマンの8号3ランで先制も、カブスが1回裏に鈴木誠也の2点タイムリー二塁打など4本のタイムリーで5点を奪い逆転。2回表にアンディ・パヘスに3号ソロを浴び、4対5と1点差に詰め寄られたが、その後はドジャース打線を封じ込め、5回裏にはピート・クロウ=アームストロングの4号2ランで3点リード。今永は6回表にウィル・スミスの3号ソロで5点目を失い、勝利投手の権利を持ったまま6回途中6安打5失点で降板。
メッツ・千賀滉大詳細
4月26日(メッツ – ナショナルズ @ナショナルズ・パーク)
ピッチング結果:6回、被安打6、奪三振5、与四球2、失点2
千賀は2回二死走者なしから7番ディラン・クルーズに安打を許すと、8番ホセ・テナのセンター前に落ちるテキサスヒットの間に俊足のクルーズが一塁から本塁を陥れた。そして3回も先頭の9番ジェイコブ・ヤングに安打を許すと、1番CJ・エイブラムスにタイムリー三塁打を浴びて2失点目。その後、無死三塁のピンチは2三振で切り抜けた。
エンゼルス・菊池雄星詳細
4月21日(ジャイアンツ – エンゼルス @エンゼル・スタジアム)
ピッチング結果:5回1/3、被安打5、奪三振6、与四球4、失点1(自責点0)
ジャスティン・バーランダー(ジャイアンツ)と菊池雄星(エンゼルス)の投げ合いとなった一戦は、両投手ともピンチを作りながらも得点を与えず、4回終了時点で0対0。6回途中に球数が102球に達したところで降板。今季5度目の先発でも初勝利を挙げることはできなかった。
4月27日(エンゼルス – ツインズ @ターゲット・フィールド)
ピッチング結果:2回、被安打9、失点4、4与四球4
初回、菊池は先頭から4連打を含む6本の単打を浴び、いきなり3失点。さらに2回も先頭に四球を与えると、3番カルロス・コレアにタイムリーを許して追加点を許した。そして3回も先頭に単打を浴び、一死から四球(ピッチクロックバイオレーション含む)を与えたところで降板。未だに勝利がなく4敗目を喫した
オリオールズ・菅野智之詳細
4月24日(オリオールズ 2-6 ナショナルズ @ナショナルズ・パーク)
ピッチング結果:7回、被安打5、奪三振1、無四球、失点3
今季5度目の先発登板。初回先頭のジェームス・ウッドに8号ソロを浴びると、二死一塁からジョシュ・ベルにも4号2ランを被弾し立ち上がりに3失点。2回以降は完全に立ち直り、4回裏と6回裏に単打を1本ずつ許しただけ。7回94球を投げて被安打5、奪三振1、無四球、失点3で2試合連続のクオリティスタートを達成も3勝目ならず。
パドレス・松井裕樹詳細
4月22日(パドレス 4-6 タイガース @コメリカ・パーク)
ピッチング結果:2回、被安打2、無失点、与四球1、奪三振1
パドレスは5回表にギャビン・シーツの3号ソロなどで2点を返し、4番手の松井裕樹が7回裏からの2イニングを無失点に抑えるなど粘りを見せたものの、6回以降は得点を奪えず4対6で敗戦。敵地での3連戦の初戦を落とした。
4月24日(パドレス – タイガース @コメリカ・パーク)
ピッチング結果:1回、被安打2、被本塁打1、無四球、失点2、奪三振2、
今季10試合目の登板。4点ビハインドの8回裏に4番手としてマウンドに上がったが、一死からザック・マキンストリーにヒットを許すと、次打者ディングラーに3号2ランを浴びた。
4月27日(レイズ – パドレス @ペトコ・パーク)
ピッチング結果:1回1/3、無安打、無四球、無失点、奪三振1、
松井裕樹は5回一死満塁のピンチから2番手として投入。最初の打者には浅めのライトフライを打たせたが、三塁走者が好走塁で本塁を陥れてレイズは追加点。しかし、次の打者をセカンドフライに抑え、ピンチを切り抜けた。松井は6回も続投し、先頭から2打者を抑えたところで降板。1回1/3を被安打ゼロ、1三振の内容で、今季の防御率は2.92となっている。
フィリーズ・青柳晃洋情報(マイナー)
4月26日(コロンバス・クリッパーズ戦)
ピッチング結果:1回、被安打1、無失点、無四球